第94話 クリスマスへの道 その4

バイクレースには勝ったが、ボウリング対決には負けた一年A組。

校長一人対クラスの代表で、くじ引きで進太郎とリーファと佐藤君が選ばれた。


敗北の要因は、リーファのパワーであった彼女が全力でシュートしたボールが

荒れ狂う龍と化してピンどころかレーンも破壊してしまったのである。


超人揃いなヒーロー連中がやればこうなると、予想できたはずの結果であった。


「はっはっは、諸君らも健闘したがこれでイーブンだな♪」

丸ひげスキンヘッドの校長がドヤ顔で微笑む、すっげえアメリカンなドヤ顔で。


「・・・・・くそ!!校長のくせになんて綺麗なフォームなんだ!!」

悔しがる進太郎。


「申し訳ございません旦那様、私がレーンもろとも破壊した所為で。」

リーファが落ち込むのを胸で泣かせて慰める進太郎。


「・・・・・・フ、常に正確なフォームで適切なタイミングで行う事だよ♪」

そう言って、プロボウラー張りにきれいなフォームで投球する校長。


「おのれ、そんなに俺達のパーティーを潰したいのか!!」

佐藤君がうなる。


「何を言う、これもレクリエーションで行う教育だきちんと学びたまえ♪」

都合のいい時だけ教育者になる校長であった、学生たちはこんな所で社会や

おとなげない大人達の理不尽さを強制的に学ばされた。


「皆、諦めちゃだめだよ!!まだホームラン競争があるじゃない♪」

和風魔法少女の、道明寺桜が励ます。


「そうだ、まだ終わっちゃいない俺がクリスマスケーキを作るんだ!!」

佐藤君が立ち上がり皆が気合を入れる。


「いいガッツだ、それだけは合格点をやろう♪」

校長はまだドヤ顔で上から目線だったがその眼は微笑んでいた気がした。


最後の勝負、ホームラン競争は三日後ということで解散となった。

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