出会いと別れの二学期編
第83話 夏の終わりとドラゴン嫁への道
暑さが残るヘルグリム帝国大使館
明後日から二学期である、夏休みの宿題はというとかぱ子こと川原春子が
「・・・・・・事情があるのは知ってるから面倒見てあげるわよ。」
と、付きっ切りで家庭教師状態で見てくれた。
彼女の実家の神社にはお布施を大盤振る舞いした。
元気はというと
「へへ♪俺にも彼女が出来たぜっ!!」
と凄い幸せそうな笑顔で、星条旗モチーフな衣装の巨乳なアメリカ人の
ヒロインと一緒に炎を燃やしている映像を送って来た。
ボストンサニーと言う人らしい、炎属性のコミュニティの集まりで出会い
意気投合したとかでアメリカの彼女の家にホームステイしそのまま留学するそうだ。
親友が離れるのは寂しいが、幸せと門出を心の中で祝う進太郎であった。
「秋は出会いと別れの季節か、家も人が増えてるな。」
人狼、人魚、人工生命、イエティ、人狼二匹目、もう増えないだろうと思っていた。
「・・・・・・た、大変です殿下!!コンプリートです!!」
エティが書簡を開き叫びながら入ってくる。
「・・・・・え、何事!!」
何をコンプリートするんだ?と思いつつ開かれた書簡の文が目に入る。
コンプリート法なる法律が出来た事を知る。
「・・・・・・ドラゴン族の里へ、殿下をご招待だそうです。」
エティがおどおどしながら言う。
「・・・・・・すっげえ、行きたくないんですけどエティさん。」
ドラゴンと言うと、怪獣くらいしか印象がない進太郎。
「・・・・あ、あの!!・・・・・女帝陛下が、絶対にお連れするようにと。」
エティの言葉にげんなりする進太郎、最高権力者には勝てなかったよ。
皇帝と皇太子じゃ皇帝の方が上だし、皇帝が母親だし頭上がらんよね。
「・・・・・・俺、単位足りなくて学校留年するかも。」
新学期早々、学校を休む事になりそうな夏の終わりであった。
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