第64話 雪が解けて 後編

青肌の一つ目巨人とファイヤーマッスルの拳がぶつかり合い、爆発する。


他の氷の巨人とは違うようで、ファイヤーマッスルの熱気だけでやられる相手

ではなかった。


青肌の巨人、名をゲルミルと呼ぶ。


フリームスルスという、氷の巨人達が住む魔界の住人で異世界侵略を指揮する

将軍の一人でヘルグリム帝国方面の担当である。


ゲルミルが全身から冷気を発して、ファイヤーマッスルに浴びせる。


もろに浴びたファイヤーマッスルが、凍りつくのを見たゲルミルが更に冷気を

浴びせながらゲートから棍棒を召喚する。


ファイヤーマッスルに絶体絶命のピンチとチャンスが同時に訪れた!!


「アニー、燃やせ!!」

巨大な燃える炎の狼が、口から火炎のブレスをファイヤーマッスルとゲルミル

の両方に放射する!!


「GUWAAAAAAA!!」

奇襲にゲルミルが雄叫びを上げ、ファイヤーマッスルが解凍され復活する。


そして、空から銀色の女性の巨人アイリーンがゲルミルの頭部に蹴りを落とす!!

アイリーンはそこで燃料が尽きたのか人間の姿に戻る。

「元気さん、今ですわ~。」


復活したファイヤーマッスルがその声に応じて、ゲルミルの首に飛び付く!!


「コロナハリケーーーン!!」

技の名を叫びファイヤーマッスルが回転し炎の竜巻を出しながら

ゲルミルをやって来たゲートへと投げ飛ばす!!


投げ飛ばされたゲルミルが爆発四散すると共に、ゲートも消滅した。


そしてスターライトブリードの手元で、エティのモンスターコフィンの鎖が

千切れて消滅した。


この後、元気達は山を降りて温泉旅行を満喫した。


エティのモンスターコフィンを手に入れた進太郎は、仲間が温泉旅行を楽しんでいる間にイエティ族が再び雪山で暮らせるようになる為新たな力で吹雪を起こして皇太子として雪山の復興に従事したのであった。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る