第63話 雪が解けて 前編
進太郎達は、真っ白な標高2千mの雪山の麓へとたどり着いた。
空には敵が開いたゲートが見える。
「・・・・・・さ、寒い!!もうこの時点で我慢できねえ!!」
元気は一気に巨大なファイヤーマッスルに変身してゲートへ向かっていった。
進太郎もスターライトブリードの姿に変身。
「アニー、頼むぜ。」
と言って、アニーの首に首輪を着ける。
メイドのアニーが
「はい、アニーにお任せあれ♪」
と応じて50m程の巨大な炎の狼になる。
スターライトブリードはアニーの首輪の飾りに吸い込まれた。
アニーに着けた首輪は『騎乗の首輪』と言って操縦席
になるマジックアイテムだ。
巨大なイエティになったエティが、アイリーンを乗せて山頂を目指す。
山道を進むたびに、山頂の方から雪がなくなり気温が上がってくる。
雪山がただの山に変わるのも時間の問題だと思われる。
山に住むイエティ族たちが、急激な気温の変化にばたばたと倒れていた。
先行して炎の巨人と化したファイヤーマッスルが、氷の巨人達と戦い
周囲の雪を蒸発させているのが原因である。
「・・・・・・戦いは元気に任せよう、住民達を麓へ避難させねば。」
スターライトブリードの提案はテレパシーとして仲間達に通達される。
アニーと同じくメイドのフランが、女性型のドイツ式甲冑の巨人となる。
エティも暑さに耐えつつ、同胞達を回収しフランもイエティ族を見つけては
体内に収容しては麓へと運んでいく。
・・・・・・ファイヤーマッスルは、無双していた。
炎の巨人と氷の巨人、どっちも互いに消滅しそうな存在だが
奴らにはファイヤーマッスルの炎は消せなかった。
寒波と熱波がぶつかり爆発する中、相手の低温以上の高温を出して
暴れて氷の巨人達を滅ぼしていくファイヤーマッスル。
彼の思いは唯一つ、こいつらを倒して温泉に浸かりたい!!寒さは敵!!
「ヘル達、まだ来ねえな俺一人でやっちまうか。」
そして、ファイヤーマッスルは闘志を物理的に燃やしゲートから次々降ってくる
氷の巨人を倒して周囲の気温を上げる。
そんな中、ゲートから青い肌の一つ目巨人が冷気を放って降りてくる。
巨人の冷気とファイヤーマッスルの熱気がぶつかり、決戦のゴングが鳴った!!
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