第50話 送別会と決戦 前編

そして訪れた送別会当日、島の南の海岸近くのレストラン『マリポーサ』

モルド姫と進太郎が出会った山が近くにあったりマリポーサ自体が春に

ネクロマーレに襲われたりと因縁のある場所である。


クラス皆で金を出し合い、店内を貸切でモルド姫の送別会が開かれていた。


姫をセンターにみんなで集合写真を撮ったり、クラス一同からのプレゼントとして

金の懐中時計と花束を贈呈した。


「・・・・・・み、皆さんありがとうございます!!」

モルド姫がそう言って泣き出すと、クラスメート全員が泣き出す。


「・・・・・・さよならは言わないからな。」

進太郎も泣いていた、人生初めての送別会だった。


「・・・・・・なんだよヘル、いつでも会えるとか言ってたのによ。」

元気も泣いていた。


女子達はモルド姫と別れを惜しんで抱き合っていた。


「・・・・・・皆さん、必ず帰ってきますから!!」

モルド姫は泣きっぱなしだ。


店内はキラキラとした青春の、明るいオーラで満ち溢れていた。


だが、店の外の空に黒い穴が開いたのをクラス皆が感づいた。


「ちくしょう、こんな時に敵襲かよ!!」

佐藤君が、ケーキを食って甘味マンへと変身する。


モルド姫を含む一年A組の生徒全員が、変身を終えていた。


「皆の者、我に続け!!」

勇者となったモルド姫の号令にヒーローの候補生達は『応!!』

と答え店の外へと飛び出していった!!


空から、カビの生えたガラガラ星人とグールを引き連れたメイフェリアが

海岸へドサドサと降下してくる。


「デーモンブリード、女騎士!!今度こそ覚悟なさい!!」

メイフェリアがやって来たヒーロー達に叫ぶ。


『『覚悟するのはお前らだ!!』』


ヒーロー達も叫び返す、彼らは最初からクライマックスだ!!


口から一斉に、緑色のカビを吐く敵の手下達!!


だが、そんな物では怒れるヒーロー達は止まらない。


甘味マンが体内でカロリーを燃やし汗腺から蒸気を噴きつつタックル。


道明寺桜が巨大な饅頭を空から叩きつければ、岸里がスーツを着て

変身したシリッシュが緑色の液体を放ちカビを包み込む。


「ガラガラ星人、ホイール星人の怒りを受けなさい!!」

車さんは、レーシングカーみたいなパワードスーツを身にまとったかと思うと

全身を巨大なスパイクタイヤに変形させて轢き倒していく。


その他、汚染を防ぐ為町にバリアーを張る者や蟻地獄を作り引きずり込む者など

クラスメート達は次々と敵の兵力を削っていく。


だが、敵も負けじとゲートから兵を繰り出して来て持ちこたえる。


そんな中、メイフェリアが空を飛んだ。


「デーモンブリード、女騎士!!私を討ちたければ追って来なさい!!」

そう叫んでゲートの中に飛び込むメイフェリア。


「挑発か!!受けて立つ!!」

モルド姫が、黄金の馬に乗りメイフェリアを追ってゲートの中へと向かってしまう。


「ヘル、こっちは任せて姫を頼む!!」

元気が叫ぶ。


「モルちゃんをお願い!!」


「お前に任せた!!」


クラスメートの声に答え、デーモンブリードは空を飛びモルド姫を追った。












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