第48話 光への道すじ

カビのグール達は、星雲警察と日本ヒーロー政府に引き渡された。

治療薬の研究の材料にされるだろう、敵兵に同情はしない。


モルド姫が進太郎に懐きだした。

「ヘルグリムさん、お昼をご一緒しませんか?」

と言ってチーム魔王の面々と食事をしたり魔王部の部室

である、ヘルグリム帝国大使館にも遊びに来ている。


「モルちゃん、ヘルグリムさんに懐いてますね~♪」

アイリーンがハムスターのようにクッキーを頬張る。


「はい、ヘルグリムさんは良い人ですから♪」

モルド姫が答える。


「だから、こっ恥ずかしいっての!!」

照れる進太郎。

「・・・・・・殿下が優しいのは当然。」

フランが首肯する。


「殿下こそ、光と闇を従えた偉大な皇帝となるお方です♪」

メイがうっとりする。

「殿下、大好き♪」

アニーが抱きつく。


「・・・・・・ヘル、お前は自分もハーレム持ちだと気づけよな。」

元気が突っ込む。

「ヘルグリム君、鈍感よね。」

かぱ子も言う。

「俺は、初恋もまだだ!!」

進太郎も、限定的な自覚なしフラグビルダーだった。


「私は、ヘルグリムさんに自分の光に気づいて欲しいと思ってます。」

モルド姫が進太郎の光について言い出す。


「光って良心とかだろ?前に聞いた話だと」

進太郎が言う。


「それはあくまでも、光による心の現れです。心から光を引き出すんです。」

そういって、モルド姫が胸の前で両手を光らせる。


「つまり、心から光を取り出せれば神聖魔法とかに耐性がつくと。」

こまが纏める。


「はい、ヘルグリムさんが心から光を取り出せれば勇者の力が手に入るはずです。」

モルド姫がこまの言葉に頷く。


「・・・・・・勇者ねえ、俺は父上とは違うと思うぞ?」

勇者戦隊に属していた父を思い出す。


モルド姫により開かれた光への道筋、それはまだ細く遠いものであった。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます