第42話 暴れん坊王女

「何黙って、行こうとしてるのよ!!」

ガシッと進太郎の足を掴むのは、かぱ子だった。


「いや、暴れ馬が侵入したのでな。」

かぱ子が立ち上がる。


「それよりも仲間を助けなさいよね。」

小言を言うかぱ子。


「しかし何故、暴れ馬が?そして君らが黙って倒される?」

彼らもヒーロー候補、そんじょそこらの奴らには負けないはずだ。


「下手に手出しして、女の子が怪我したらどうするのよ?」

ため息をついて呆れるかぱ子、言ってる事は正しいが手段は幾らでも

あるのではなかろうか?と、進太郎が考えると


バラバラバラバラ!!


と、アサルトライフルの銃声が唸る。


「くたばれ、ブリテーーーーーンッ!!!!」

校長の叫びも聞こえる!!


「ブリテン?馬、少女?・・・・・・繋がった!!」

進太郎が状況を整理して答えを導きだす。


「黙れ、コロニーマン!!」

女性の声が、しかもアメリカ人に喧嘩を売る言葉が聞こえる。


「どういうことよ?」

かぱ子がたずねる。


その間に、ゾロゾロと生徒達が登校してきて惨劇を目の当たりにする。

「なんだ、これは?魔王の仕業か?」

生徒の一人が、進太郎を疑い、ザワザワとなる。


「俺じゃねえ!!」

進太郎が生徒達に叫ぶと同時に校舎の廊下が爆発する。

咄嗟に、闇の魔力で広範囲にバリアーを張る進太郎。


爆発の煙が晴れ、瓦礫と化した所には巨大な十字架を構えた校長と

黄金の鎧を纏って馬に騎乗した女性の騎士がつばぜり合いをしていた。


「貴様があの馬鹿王の娘かAAAAAAAッ!!」

校長が吼え、十字架を突き刺して盾にして後ろへ飛ぶ。

そいして、同時に胸のガンホルダーから銃を抜きジョン・ウー撃ちする。


「父上を侮辱するなAAAAAAAッ!!」

騎士が銃弾を盾で受ける、十字架は壊したりできないらしい。


登校してきた生徒達はこの様子を見て、自主的に帰りだした。

「ヘル、かぱ子!!帰ろうぜ?」

生徒達の中から元気が声をかける。


「帰るんじゃ無いわよ馬鹿元気!!」

かぱ子が元気を追いかける、多分二人は戻る気が無い。


こまとアイリーンは、テレパシーを送ってみたら休むらしい。


逃げ帰りたいが、そうも行かないので魔王ドライバーを装着して変身。


アニーのモンスターコフィンを外してバックルにセット。


狼耳を生やした赤毛のメイドが背後から抱きしめて来る。


その後ろから赤い棺が現れて、二人を吸い込み一気に燃え上がる。


そして現れたのは、燃え上がる炎が狼の頭の形を取ったマスク。


狼と人が混ざったような手足が赤く燃え、手首足首からは鎖が出ている。


山羊と騎士の成分が消えて、格闘家と人狼を混ぜた姿だ。


炎と熱を司る属性、スピード格闘タイプのアニーブリードだ。


恐らくモルド姫の素が暴れ馬に乗った少女、暴れ馬は使い魔と推定。


空気を燃やすしながらダッシュで二人の間に割り込みに行く。


「「貴様、ヴィランかっ!!」」


アニーブリードを見た二人が声をそろえて叫ぶ。


「違う、ヘルグリムです。校長もモルド姫も何してんだ!!」


手足の鎖を射出して、校長とモルド姫を拘束する。


モルド姫は馬ごと縛る


「・・・・・・・くっ!!・・・・・放せ!!」

モルド姫が悶える。


「・・・・・・・貴様、反乱か!!」

校長には、体を傷つけず今まで自分が他人に与えてきた痛みを精神に与える魔法の炎

で火炙りにして黙らせる。


「・・・・・・学校を乱しているのは貴様だ校長!!」

泡を口から吹き、目から血を流して失禁した校長を一瞥。


「おお、無礼者が倒れた!!よくやった!!」

馬が人語を喋り笑ったので、馬にも同様の火炙りの刑にする。


馬が倒れるのでモルド姫だけ鎖を戻して、引き寄せる。

「・・・・・・何をする!!貴殿は戦友ではなかったのか?」

お姫様が明後日の方向な事を言う。


「戦友以前に、留学先の学校破壊して何を抜かしてんだ!!」

説教とかは明日にしようと思い、アニーブリードはモルド姫を

校長達と同じ方法で火炙りにして気絶させる。


変身が解けたのか、モルド姫は小学生くらいの少女の姿になる。


モルド姫を安全な所にひとまず寝かせてから、縄を取りに行き

校長と馬を纏めて縛り拘束しなおす。


『暴れ馬、暴れ校長、学校破壊の罪により成敗!! ヘルグリム』

と罪状を書いたカードを張り付けて変身を解く。


「さて、お姫様は保健室へ連れて行くか。アニー、任せた俺は先に帰る。」

メイドのアニーにモルド姫を預ける。


「はい、殿下♪アニーにお任せください♪」


アニーの返事を聞いてから、進太郎も生徒達に遅れて学校をサボった。


この事件は、後にモルド姫の乱と呼ばれて語り継がれる事になる。




















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