第40話 倒せ悪獣!!壊せゲート!!後編

必殺技のデーモンズパニッシャー放ったフランブリード!!


だが、ミサイルの中身の悪獣は生きていた!!


「嘘だろ、何で効かないんだよ!!」

エネルギーを使いきって変身が解ける。


メイドのフランをお姫様抱っこ状態で進太郎が叫ぶ。


岩石のような皮膚を持ち、両手がバケット状の怪獣。

悪獣サドンデスが吼えて胸をたたく、やる気満々だ!!


「巨大な敵でも恐れるな!!」

モルド姫は馬を駆り、空を駆けサドンデスを相手にチャンバラを始めた。


「・・・・・・殿下、好き嫌いせずこれを食べて。」

進太郎から降りたフランが、真っ黒なカボチャを取り出す。


笑顔が浮かぶ黒いカボチャに、進太郎がビビる。


リンゴほどの大きさの黒いカボチャ、その名はデモンプキン。


帝国民が食べれば、病気や傷の平癒に身体欠損も再生する万能食材である。


そして、闇の魔力の回復と増強作用で一時的に巨大化の効果を発揮する。


ヘルグリム帝国が、ヴィラン組織時代に怪人を巨大化させていたアイテムだ。


「殿下が人間界に合わせて、魔界の食べ物を避けてるのはわかる。」

進太郎の口をふさぎ、フランが言葉を続ける。


「・・・・・・でもそれが、殿下を弱らせて成長を妨げている。」

進太郎に巨大化して状況を救えと、眼だけで暗示をかけ口を開けさせるフラン!!


「・・・・・・殿下、闇と自分のルーツを恐れないで。」

進太郎の口にデモンプキンを突っ込み、強制的に食べさせる。


デモンプキンが進太郎の体内に入ると、闇の魔力に飢えていた体が

フル稼働して消化し栄養と魔力を吸収する!!


そして、山羊の角を生やした漆黒の巨大な闇の魔人が顕現した。

だが、その姿は以前と違い正義の巨大ヒーローらしくなっていた。


サドンデスを空中戦で引き付けていたモルド姫に

「騎士のお嬢さんは下がってくれ、後は俺が引き受ける!!」

と伝える。


膨大な闇の魔力にモルド姫が

「・・・・・・禍々しい魔力だが、貴殿を信じよう。」

と承諾して地上へと戻ってくる。


「俺の名はデーモンブリード!!魔王の力で悪を討つ!!」

名乗りを上げサドンデスと向き合う。


サドンデスが口から岩石を機関銃のように発射する!!


デーモンブリードは、重力を操り岩石を全て地上へ落とす。


市街地ではできない力の使い方である。


攻撃を防がれたサドンデスは怒りに我を忘れる。


腕をぶん回してデーモンブリードへと突っ込む!!


だが自分が吐き出した岩に足を引っ掛け転ぶサドンデス、知能は高くない!!


それを見逃すデーモンブリードではなかった、敵に情けはかけない!!


「間が抜けてるぜ、こいつで止めだ!!ホールド&バイト!!」

転んだサドンデスにがぶり組み付き、胴を締めると全身に黒い牙の生えた口を出す。


そして、開いた口が一斉にバリバリとサドンデスを貪り喰らい出だした!!


哀れ、サドンデスはジタバタともがくが無慈悲にその命は食われてゆく!!


デーモンブリードは、せんべいの早食いの如くサドンデスを平らげた。


そして、空のゲートを見上げると蝙蝠の翼を生やして飛び上がる。


ゲートの前にたどり着くと掌を巨大化させてゲートを空間ごと握りつぶした!!


強大な闇の魔力を得られた今の形態だからこそできる、力技である。


ゲートの消滅を確認すると、地上へと降り立ち変身を解いて人間の姿に戻る。


「こっちも、きっちり片付けたぜおつかれさま。」

温和な人懐っこい笑顔でモルドを労う。


モルド姫は黙って頷いたが、内心では底知れぬ恐怖を感じていた。


その恐怖をごまかす為、モルド姫は青くなった空を見上げたのだった。


余談だが、モルド姫は後にこう語る。

「彼を怒らせて、敵にしないほうが世界の為に良い。」


これが、光の勇者の姫と闇の皇太子の初めての出会いのエピソードであった。















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