第20話 仲間達の部活事情 元気の葛藤

赤井元気あかいげんき15歳高校1年生男子、名は体を現す元気な男だが

最近の彼は憂鬱だった。

15歳で175cm、童顔だが体は筋肉で引き締まったプロレスラー型の体型。

普通の学校なら、運動部で引く手あまたであるが問題は彼の体の特徴と能力にある

炎や熱を生み出し操れる他にも自身が炎や熱や放射線だけでなくビームや

電気の類にも強い爆発にも耐性がある。

具体的に言えば、太陽の中に放り込んでも生きていける溶岩の中だろうと核汚染した

所や宇宙空間でも生存可能なスペックの超人である。

弱点は寒さの他に普通に殴られれば痛いし怪我もする。

彼の両親がどちらも人間ではなく、太陽神と人間の混血であり母親の方は太陽神と

火の神の血も引いている太陽と炎の申し子なのだ。

ナチュラルボーン火属性、それが赤井元気である。

だが、だからこその悩みというのはあった。

「・・・・・・・あ~、俺って何でこう周りの物とか壊しちまうんだろう。」

地面に向けて人差し指から、シュー!!と音を立てて炎を噴出させてのの字を書いて

いじけている様子は鉄工所の溶接工である。

ため息をつけば、もわっと体から銭湯の湯気くらいの熱気を出す。

「部活とか見に行って回れば、運動部では火気厳禁とか言われるしよぉ。」

球技では動き回れば発火し、水泳ではプールが温泉になり他の競技では器具が燃えて

追い出される。

「料理部では、煮たり焼いたり温めたりしかさせてもらえなかった。」

文化部でも発火や発熱が原因で料理部や陶芸部をのぞく既存の部からは断られた。

「料理や陶芸は趣味じゃねえな、やっぱり格闘技がいい。」

だが、格闘技系の部活は審査が厳しくいまだ認可が出た部は無かった。

元気のような超人達が、思う存分戦闘以外で力を発揮するにはまだ学園には施設も予算も足りなかったのだ。

深呼吸し膝を曲げてジャンプ、足からロケットのように炎を噴射して上昇し屋上へ侵入し寝転がる。

「このまま帰宅部って、なんかつまらないよな、鍋島のデュエル部に乗るかな?」

夕焼けを見ながら、元気は黄昏ていた。




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