Take-42 映画『怪物はささやく(A Monster Calls )』(2016)は面白かったのか?
先日、Twitterの『#プロット見せて──』にて【ひだまり童話館】の作家様がプロットを
(*゜Q゜*)ホエ~
プロット……………………
(´∀`;)
あ、あるよ、あるさ、ありますとも。いくらテキトーといえどね、こ、このエッセイだってプロットくらいはあ、あ、あ、あるんだからねっ。まあメモみたいなもんですけどね。プロットってか
(ー_ー;)
猫も鳴かずば撃たれまいに……なにも自らそんなこと告白してリンゴとハチミツで恥の上塗りなどせんでもよかろうに……。いやいや、いつだってオレは正直なのさ、近所でも評判さ。さようならヒデキ。これからも嘘をつきそうになったら俺、リ~ンリン、ラ・ン・ラ~ン、ソーセージー♪と歌うよ。
てな感じでスタートしたわけですが、ども、ハウスバーモントペイザンヌでございます。
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【ひだまり童話館】参上
https://hidamaridowakan.amebaownd.com/
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え? な、なに? トートツになんなの? このURLは……
(; ゜Д゜)ハッカーなの?
『──説明せねばなるまい』
いや、しなくていいから。
なんなのこの富山敬みたいなナレーションは? やっぱ「誰だ?!」とか言わなきゃなんないの、ねえ?
Σ(´□`;)
『──【ひだまり童話館】とは?』
いや、だから説明しなくていいってのに。ただでさえ行数少ないんだから! もったいないんだから!(;つД`)
『──さまざまな投稿サイトで小説を発表している者たちが『小説家になろう』の童話ジャンルに定期的に集い、日々、今日も、誰かしらが、どこかで、北は北海道から南は九州まで、海を越えた異国の地からキミのすぐ隣まで、俗に言う『なろう小説』とはまた少し異なる、スタンダードな童話から、
あの……。お、終わりましたかね?
(´∀`;)
『──は~い、宣伝、終わりました~♪』
あ、意外と礼儀正しい人たちなのね……
(゜_゜;)オツカレサマデース……
大変失礼いたしました
m(__)m
え~、むかしむかしあるところに……じゃねえや──つい先日、『怪物はささやく』という映画を観ました。アメリカとスペインの合作です。
タイトルとポスターからして何やら怖そうな映画なんですがそんなことはにゃいです。なんてったって原作は絵本童話なので。むしろ絵本の方が「ホントに子供に見せていいのかよ?」くらいに怖い部類じゃないかと……。
( ̄▽ ̄;)
とはいえこちら児童文学にとって最大級の栄誉とも言えるケイト・グリーナウェイ賞とカーネギー賞をWで受賞してます。
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【ひだまり童話館】参上
第15回『くるくるな話』開催中──
5/22より「小説家になろう」または下記URLより──
https://hidamaridowakan.amebaownd.com/
祝!ケイト・グリーナウェイ賞とカーネギー賞をWで受賞!
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──いやぁぁぁぁぁ~! もうやめてぇ~! これやな~い!
(´□`;)
違うし、君ら受賞してないから! まあ、これから受賞するかもしれんけど、まだしてないから!
失礼しました(´;ω;`)
受賞されたのは『怪物はささやく』。作者はパトリック・ネス氏であります。彼は【ひだまり童話館】出身の方であり……おっと、リ~ンリンランラ~ン♪──嘘です、ごめんなさい、嘘つきました。嘘はいけません。そう、いつだってオレは正直さ。日々、頑張ってらっしゃる【ひだまり童話館】の中からもそんな方が出てほしい──そんな願望がついそう言わせたのであります。
実はこの原作にも“原案”があるんですね。シヴォーン・ダウドさんという作家が亡くなる前に残した10ページほどの草稿をパトリック・ネスさんが引き継ぎ、肉付けして完成させました。そう、これはリレー童話なのであります。
【──ある時を境に毎晩12:07になると少年の前に姿を現すようになった巨大な怪物。怪物は少年に言います。「今から、私はお前に3つの“真実の物語”を話す。4つ目の物語は、お前が隠している真実を話せ」と──】
そう! この怪物の造形がですね、すっごくいいんですよ! イチイの木の怪物モンスターなんですけど、頭や背中から枝のようなものが伸び、『シン・ゴジラ』のようにところどころ溶岩のように赤い光が見え隠れして……。
特筆すべきは怪物が動く時の音! メキメキというか、バキボキ──いや文字なんかじゃ表せないほどのいい音でね、これが。
そこに″闘うお父さん”ことリーアム・ニーソンのあの低音の声が被さったりした日にゃもう──あ、すんませんね、私、声フェチ音フェチなんで。
( ̄▽ ̄;)
主人公、ケニー少年の背景にはいじめ、両親の離婚、入院した重病の母、祖母との確執──などがあります。
そして『ネバー・エンデイング・ストーリー(1984)』のように物語中に物語が──いわば大きな卵の中に三つの蛹さなぎが──配置してあります。
怪物がささやく三つのストーリーはCGアニメーションで語られるんですが、こ・れ・も、めちゃめちゃ美しい。──美しいだけでなく僕としてはこの三つの
1:『邪悪な女王と王子の話』──タイトルから今パッとあなたの頭に浮かんだ物語をね、きっと裏切ってくれると思います。
2:『堅実な司祭と強欲な薬剤師の話』──パッ。おそらくこれもそうでしょう。僕は特にコレが心に残りました。
3:『透明な男が自分の存在を世に示すため怪物を呼び出す話』──そしてこの後、少年がいよいよ四つめの物語を語らなければならない時がきます。少年が隠している真実とは…………
とにかくこの映画、矛盾と不条理に満ちてめちゃめちゃなんです。いや、もちろんストーリーのことじゃないすよ。
『いい』は『悪い』、『正しい』は『正しくない』──そんな言葉がたくさん出てくる中、いったいどっちやねんというその微妙な狭間に怪物がぬうと陣取っているわけです。
例えば「柵の向こうがわの馬の話」とかよくあるじゃないですか。馬の全体が見えてるわけじゃないのに柵で隠された部分は脳が補おぎなうことによって「あれは馬だ」と認識する──脳内補完て言うんですかね。
その脳内補完の部分こそが物語や童話、または空想であり、この怪物の存在そのもののような気もするんですね。
『見えない』のに『見える』とか『見せない』のに『見せる』といった矛盾は怪物を中心にしてグルグルと回っているようにも思えます。
♪リ~ンリンランラ~ン、ソ~セ~ジ♪♪
いや、嘘じゃないから! コレは!
コピペでも受け売りでもないから!
オレがそうホントにそう思ってるんだってば、正直に!
(# ゜Д゜)
ただ、これもね。『そう思う』けど『そうは思わない』てのもあるんですよ。
といいますのも、これを書く前に他の方のレビューも少しのぞいてみたんですね。いろんな見解があるんだけど今回ばかりはどれも“僕には”しっくりこなかった。中には「え~、それは違うんじゃないか?」てのもありました。
でもね、見た人それぞれにこう思わせてくれるってスゴいことだと思うんですよ、うん。
見る人それぞれが自分だけの解答を持てる、そんな素材ってのも、なんかいいじゃないですか。
なのでこの映画を見た後は、まずは自分であれこれ考えてみるのがよいと思われます。寝る前とかに、三日間くらい。それこそ少年と同じように。
その後、いろいろ調べるなり検索するもいいと思うんですよ。ただ──たぶんだけど、どこにも正解なんて書いてないと思った方がいいんじゃないかなと。ヒントだけはやたら巷に並んではいるんですけどね。
もちろん私が今ここに書いたこともそのひとつであります。単なる。
お子さまのいるお母さんにはこの映画、ぐっと共感率が高いようなのでお薦めかもですね。
( ̄▽ ̄)
怪物の正体なんかよりも少年が日に日にやつれていくお母さんを前にして何を思い暮らしているのか──そこがまず本線なのであります。
きっとわしゃなんかよりもっと違う何かが発見できることでしょう。
──最後に。今回、童話絵本原作の映画ってことで【ひだまり童話館】の御紹介をさせていただきました。
すごいですやね。先日5/22から新しい企画『くるくるな話』が始まったばかりですが…………第15回ですよ。少なくとも200~250本くらいの童話や物語がストックされてるんじゃないでしょうかね?
おちゃらけて書いちゃいましたが
『童話』と銘打ってはおられますが、本当に自由で多様な作品が並んでます。本屋さんみたいにタイトルを眺めながら選ぶ楽しみもあります。中には作者様が自ら失敗作だったかな~なんて思ってる作品もひょっとしたらあるかもしれませんが、それ以上に良作に出会う確率も多いはずです。
なにより優しい気持ちになれると思います。
あ!──ちなみに決して売名行為じゃないですよ。なぜなら私は参加しておりませんので(笑)だからこそ逆に正直にそう言えるのでありまs
♪リ~ンリン、ランラ~ン、ソーセージ~♪
いや、嘘じゃねぇだろっ!
言ってないだろよ、嘘はっ! オレ。
(# ゜Д゜)
ではまた次回♪──
引用『走れ正直者』/西城秀樹
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
※なお【ひだまり童話館】の名前使用は館長タマ様、および霜月様より事前に許可を得ております。あしからず──
しょーもないエッセイのお遊びに【童話館】の名前を使ってしまい申し訳ございませんでした。お付き合いいただき心より感謝しております。ありがとうごにゃーました。ヒデキもありがとう!
── ペイザンヌ ──
【本作からの枝分かれ映画、勝手に三選】
★『キング・コング』(1933)
……近年またリメイクや『レディ・プレイヤー1』の中でも大暴れしておりますが本作の中で、幼い少年が母と一緒に夢中になって見ていた映画がこの1933年版の初代『キング・コング』。
怪物に繋がる“兆し”を表すぴったりの映画でまたモノクロというのが絵本の方の怪物(ほぼモノトーンの絵本)を象徴してるようでいいですね。最強だと思っていたキングコングがエンパイアステート・ビルから落ちて死んで行く──それを見てショックを受ける少年が物語全体を匂わせているようでした。
続編の『コングの復讐(1933)』ってのもありましたけど……あれはちょっと…………ねぇ。
★『ネバー・エンデイング・ストーリー(1984)』
……童話『はてしない物語』の映画化、物語の中の物語というとやっぱりコレが真っ先に浮かびます。個人的にはワクワクの原点のような映画です。映画から入り、原作の物凄さに圧倒され、と……。
ほんっとに今の技術でリメイクしてほしい映画のNo.1。映画版は前半のみ描いてたので(part2や3もあるにはありましたが原作愛のため見るに耐えれませんでした……)今度こそ『IT/それが見えたら終わり』のように二部に分けて“ちゃんと”やってほしいと哀願しますね。
★『パンズ・ラビリンス』(2006)
……『シェイプ・オブ・ウォーター』で本年度アカデミー作品賞監督賞……獲っちゃったよ……!て感じですが(笑)ギレルモ・デル・トロ監督によるダーク・ファンタジー。
免疫のない方にはキモい部分もありますが、かなり完成度の高い作品なのでそこを我慢してでも見る価値はあると思います。まあどよーんとなる方ですが。
“三つ”のほにゃららという王道は本作『怪物はささやく』と重なるところもありますが、“地下迷宮ダーク・ファンタジー”と“現実の戦争”という二重構造は今までなかった新しい世界であり──新鮮でしたね。大傑作であります。ただしこの監督の他の作品はいまだ手がのびないんですよねぇ……。
今回絶賛した『怪物』の造形はこの映画のスタッフが作っております。道理で!
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