• 私書店員、ラノベ担当。

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◯◯は独身に限る。

 書店で霜月はるかさんのCDをみずから取り寄せたヤツは日本広しといえど私くらいではないでしょうか。

 みなさまはご存知でしょうか、シモツキン。いいですよ、シモツキン。

 

 ……今回はいつにも増してヘンな切り出し方ですみません。こんにちは。

 

 もう何年も昔の話ですし、今じゃCDやDVDを取り扱うことは一般の書店じゃ難しいかもしれません。場所によっては昔の名作映画DVDを置いているところもあるくらいでしょうか?



 私の歌の趣味からひどく脱線してしまいそうなのでそろそろ本題に移りましょう。



 書店に本が届く仕組みについてはこのエッセイのはじめに軽く触れさせていただきました。

 

 本屋と出版社を仲介する『取次』さんが存在し、その中間業社さんを通じて本を取り寄せています。KADOKAWAさんの本もそうですし、ほとんどの出版社さんは書店への分配と配送などを取次さんに委託しています。



 ただ、「ほとんど」と今申しましたように、いくつか例外の業社さんがあります。



 いくつかの出版社さんは、トーハンさんや日販さんのような『取次』を挟まずに直接各書店さんと取引しているのです。こうした取引形態を『直販』と呼びます。

 今回は取次を挟まない商品として有名なものをいくつか紹介したいと思います。


 

 トーハンさんなどの流通を挟まないスタイルとして私がもっとも触っていたのは、地図ガイドの分野です。

 

 大きく詳細な道路地図から、広げるタイプの一枚地図、地域の観光ガイド、ちょっとした外国語会話集のようなものなどですね。


 昭文社さんの「まっぷる」シリーズやJTBさんの「るるぶ」シリーズの2大地図ガイドメーカーさん、海外ですと『地球の歩き方』シリーズなど、旅行の時にはお世話になったことがある方も多いのではないでしょうか?


 この地図ガイド、これはどこの書店さんでも非常によく動く分野だと思います。  これらは通常の取次さんを介した納品よりも、別の納品で届くほうが数が圧倒的に多かったです。


 出勤時にはすでに運ばれている通常の取次さんと違い、午後15時から17時にダンボールが納品されることが多かったですね。これは場所によると思いますけど。


 この通常と違う納品は大別してふたつの取引先がありました。まずは昭文社さん。そしてそれ以外のすべての地図ガイドメーカーさんをまとめる『日本地図共販』さんの2社でした。地図共販さんは地図専門の取次さんですね。



 そして今これを書くために改めて調べていたら、地図共販さん今月に自己破産なさったのですね……出版不況で落ち込みが顕著なのは雑誌分野ですから、そういう影響をダイレクトに受けやすいところは厳しい、ということが改めて浮き彫りになった形でしょうか。


 

 次に、今回のタイトルになっているものについてです。雑誌担当時代によくお世話になったところを取り上げたいと思います。



 ◯◯は独身に限る――

 

 これはある分野に精通しておられる方にとっては非常によく知られたキャッチフレーズなんですが、◯◯に入ります言葉、みなさんはご存知でしょうか?



 実はこれ、私のいた書店ではかなり売れたんですよ。この品揃えについては大型書店にも負けないくらいあったと自負しております。私の書店に熱心なファンの方々が集まっていたのかもしれません。



 答えは「数字」です。

 

 数字は独身に限る。略して『数独』。

 この言葉、どこかで聞き覚えのある方、おられるかもしれませんね。



 一般にはナンバープレイス、略して「ナンプレ」と呼ばれる、パズルの一種です。


 鉛筆を使うパズル小冊子の出版社『ニコリ』さんはこの『数独』で世界的に知られており、またそれ以外にも「カックロ」などネーミングセンスが独特のオリジナルのパズルゲームをいくつも世に送り出しているほか、雑誌『パズル通信ニコリ』を刊行しています。


 クロスワードパズルなどのパズル誌は実は非常に多くの出版社がそれぞれたくさんの種類を出していたりします。懸賞をかけて挑む方、主婦やご年配の趣味として、ひそかな売れ線だったりするのです。



 パズルを扱うメーカーとして有名な直販出版社さんとしては、永岡書店さんも外すわけにはいかないでしょう。

 文庫サイズでパズルを出しているほか、実用書や児童書に強く、かるたなどの遊具も多く取り扱っています。直接商品をやり取りしているのでよく営業の方と立ち会っていました。 

 


 あとは毎週土曜の『チャートブック』(現在は廃刊)と『ゴールデンチャート』でしょうか。


 一週間の株の値動きをグラフのような図表にした「ローソク足チャート」がまとめられた分厚い雑誌ですね。雑誌担当時代の店はビジネス街の一角にありましたので、これを求めにやって来られる方も少なくありませんでしたね。


  

 その他、おもちゃのようなものだったりを取り扱う場合もあります。


 私のいた書店さんと懇意にしていたメーカーさんがありまして、営業さんがやってきては直接商品を受け取っていましたね。

 

 お子様向けのちょっとしたラジコンや鉄道模型、けん玉に。

 果てはチュッ◯チャ◯スまで。


 冒頭のCDの話ではありませんが、本当に書店がこんなもん置くのか、みたいなものまで取り扱う場合もあるのです。


 たまに「書店? んんん?」というようなものを置いているところもありますので、試しに探してみてはいかがでしょうか?


 

 また、ビジネス書を出しているところなども、取次さんを介さない独自流通のところもいくつかあります。

 その中で有名なところとして、『ディスカヴァー21』さんがあります。


 小説投稿界隈のみなさんはどこかで聞いた社名だと思いませんか?


 そうです、投稿サイト『ノベラボ』を運営している出版社さんなのです。



 と、このように、取次を介さず各書店さんと個別に取引するような体制を取る出版社さんも少数ながら存在します。


 中にはそもそも書店での販売をしておらず、直接お客様のご自宅に配送するような直販のスタイルを採る出版社さんもあったりして、そういうところの冊子のお問い合わせとかがたまにあると調べるのに困ってしまうこともあったりしますね(笑)


 

 ここまで四回連続で雑誌、その他諸々についてお送りしてまいりました。


 もっともっと書きたいことはあるのですが、ひとまず雑誌については次で終わりにいたします。


 みなさまのご興味とは関係ない分野が続いているかもしれませんが、どうか次回もお読みいただきますとうれしいです。


 それでは、やーい独身、とツッコまれて私のメンタルが壊れてしまわない限りはまたお会いしましょう……(泣)

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