作家さんご来訪!

 梅雨の季節となって参りましたね。この季節は洗濯物が溜まってイヤになってしまいます。部屋干しすると鼻を刺すつーんとした、えもいわれぬにほひを放つので気をつけないといけませんよね。


 でも本日はカラッと晴れてくれてます。うむ、実に気持ちいい。


 というわけで鉄板のお天気ネタでこんにちは。

 今回は作家さん、または作家さんを目指す方向けの内容になると思います。



 もうそこそこ前の話になってしまいますが、ある日ある作家さまがツイッター上で「作家が書店に訪問してもいいものだろうか」という趣旨のつぶやきをなさっておりました。

 この件については、私が実際に対面しお話させていただいた事例のひとつに基づき、近いうちにまとめさせていただきたいなと思っていたのですよね。

 しかしなかなか機会に恵まれず、ここまでズルズル引きずることになってしまいました。


 作家さんは普段サイン会などの場でなければ、なかなか自ら名乗って書店に赴く機会はなかなかないのではないかと思います。

 普段机に向かい続けていらっしゃる作家さんに足で稼げといっているようなものですから、ちょっと心苦しいところではありますが……

 ここで私なりの意見を述べさせていただきたいと思います。

 出版社の方に止められたりしない限りは……


 

 どんどん行きましょう!



 と申しますのも、私のいた小さな書店であっても、実際に作家さんがいらっしゃった事例があったからです。

 その方はいわゆる「単行本」サイズでいくつか本を出しておられる作家さんでした。

 お歳でいうと壮年の、物腰の柔らかそうな方だったように記憶しています。

 こちらで具体的なお名前をお出しするとご迷惑がかかりますからそのあたりは伏せさせていただきますが……私が文庫担当をしていたわずかな時期だけでも2回いらっしゃったので、特別にご贔屓にしていただいてたのかもしれません。


 というのもその方の本、かなり長期間にわたってドンと面陳列してましたからね。


 このあたりにも小型書店ならではの悲哀があるのですが……私のいたような小さなお店ですと新刊が入ってきても大した冊数にはならなくて、すぐに売り切れてしまい、棚がスッカスカになるというケースが多々あったのですね。悲しいことに。

 元々「四六判」や「ハードカバー」「A5版」といった単行本サイズの一般文芸の扱いはそこまで強くなかったですし。単価の高い本は売れれば大きいですが、そうでなかった時のリスクが大きくて、なかなか取り扱えなかったという事情もあったと思います。

 そのため、長期間にわたって置いておける本というのは実はけっこう重要だったりしたのですよ。

 

 大きな書店さんに出向くのもよろしいかもしれませんが、中~小型規模の書店さんというのも、ヘンな話もしかしたら「狙い目」かもしれませんよ。

 なにせ実際の作家さんとお会いする機会がないどころか、出版社の営業さんすらほとんどいらっしゃらないですから、格別に喜ばれることと思います。


 私の場合2店舗経験しているのですが、長く務めたもう一店舗の方は駅前で、なおかついくつか店舗を持っているグループ企業だったこともあって、雑誌などを担当していた私はけっこう営業さんと接する機会が多かったのですよね。


 ですが2件目、私が文庫担当していたお店では、そういった営業さんとお会いする機会はあまりなかったのです。

 以前お話させていただいたF社の方が直接売れ筋のコミックを補充しにいらしてくれたりとか、お得意先としてお世話になったところもいくつかありますが……来てくださる出版社さんの数というのは、やはり前の店舗と比べて露骨に差があったのは事実です。

 それゆえ、小中規模の書店ほど、実際に足を運ばれるということ自体がとてもありがたいのです。

 


 どの程度拡販のお力になれるかどうか、平積みドカっといかれるかどうか、というのは正味各書店さんのによるでしょうけれど、よほどのことじゃない限り嫌な顔はされないと思いますよ。

 書店からしたら実際の作者さんがいらっしゃったというのは、たとえば定期的にフェア商品を変えたりするうえで、とても大きなアピールポイントになりますしね。

 昔の刑事さんではありませんけれど、どんどん足で稼ぎましょう(笑)



 ただ、もしご来店なさるなら、事前にアポイントを取った上で、できるだけ担当者のいらっしゃる時間を狙ってご来店なさるのがよいでしょう。

 担当者の方と生の現場の話が直で聞けるチャンスでもありますしね。


 私がお会いした作家さんの場合一般書籍は店長の担当でしたので、私が受けるよりは店長のいらっしゃるタイミングのほうが……とか思いつつ対応させていただいたことを覚えておりますので(笑)

 お忙しくてその時間しか取れなかったなど、事情がおありだったのでしょうけれど、やはり売り場を把握している担当の者と話ができるとできないでは大きく違うと思います。

 

 正直全く存じ上げない方でしたし、これまで自分がまったく知らないジャンルをお書きになっていらっしゃる方でしたけれど、作家さんと実際にお話させていただくことができたのは非常に稀有な体験でした。 

 


 最後にちょっとしたこぼれ話を。

 関西で『仏果を得ず』という文庫を推していた時に、作者・三浦しをん先生が実際に書いたものを印刷したPOPが送付されたことがありましたね。

 漫画家さんやイラストレーターさんならともかく、文筆業の方のお手製POPというのは珍しかったのではないでしょうか?

 

 なおまた別の作家さんのブログによりますと、お手製POPを作って各書店に配布されたことがあるのだとか。作家さんができる営業活動として、これはけっこう有効なのでは?

 たとえば書店に立ち寄ったときに、名刺なんかと一緒に書店の担当さんにお渡ししてみるとか。


 もう完全に思いつきです。外野が好き勝手書いててすみません(笑)

 

 もちろん出版社の担当さんとの事前の相談はあった方がよろしいと思いますけれど……



 というわけで、今回はプロの作家さんの多いカクヨムでこそ、といった感のするお話だったと思うのですが、いかがでしたでしょうか。

 それでは、その話はちょっと……とストップがかからぬ限りは、またお会いいたしましょう。


※なんという話を書いていたら、ツイッターで書店に自らサイン色紙と特製の特典を持って書店営業なさった作家さんの事例を目にしました。

 この話を書くにあたって、実際に足を使っていらっしゃる作家さんもいらっしゃる、という実例を垣間見ることができてよかったです。

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