前任者さんのやり方から変えたこと

 こんばんは。ついのんびりしてしまいました。

 エッセイコンテストがはじまりましたね。通常のエッセイランキングからも隔離されたので一瞬「!!!?」となってしまいましたが、一応サイトトップのリンクから飛べるからひと安心しました。

 

 とはいえ、読者さまからしてみればわたくしがエッセイコンテストに参加していることなど正味どうでもいいことでしょう。

 続きを書きます。

 願わくは追って下さってる読者の方々から「続きはよう!」と言われるまでになってみたいものです。


 

 今回は最初から触れられているにしてはあまり掘り下げることはなかった、私の前任者の文庫担当者について書かせていただきたいと思います。

 私は前任の方のノウハウをほぼ踏襲させていただいたのですが、担当として売り場を見ていく中で、それでも私なりのやり方といいますか、違いがいくつか出てきました。具体的に、前任の方とどんなところを変えてみたのか、などについてお話させていただくことにしましょう。



 前任の方は新婚の主婦さんでした。しかしそんな折、旦那さんがはるか遠方に転勤することが決定してしまいます。

 新婚早々旦那さんと離ればなれになってしまうなんて、そんなの寂しすぎますよね。前任の主婦さんは旦那さんの転勤に同行することを決断し、そこで新たな家を買って定住することになさいました。

 私のいた書店では最古参の方で、お店にとっての功労者ではありましたが――いえだからこそ、店長さんもほかのスタッフさんも、その主婦さんの新生活を優しくお見送りしないわけにはいかなかったのでしょう。

 

 とはいえその家の購入で、どこにするか旦那さんが長いこと悩まれていたようで、「優柔不断すぎる! もっと早く決めてほしい!」といった愚痴ともノロケともつかぬことを聞かされていたことを今でも思い出します(笑)

 いや、旦那さんとしても一生もののお住まいとなることでしょうし、奥さんと生涯寄り添うことになるだろう大切な場所です。少しくらい、許してあげましょそこは(笑)


 ――などと思いながらも「うんうんそうですねぇ」と相づちをうっていたものです。


 結局その方がお辞めになったあとになっても新居が決まらなかったとのことで、私が担当を引き継いでから少しの間、お手伝いに来てくださいました。

 やはり長い間おられたところを離れ、しかも自分のあとをなんかよくわからんど素人が引き継いだのです。そりゃあ心配ですよね。

 旦那さんが優柔不断さんだったおかげで、私の仕事は助かりました(笑)



 しかし生活という単語を変換しようとして「性活」と最初に表示される私のATOKよ……(苦笑)

 変態! 変態! 変態!



 ……ゴホン。

 先程述べたように、私が文庫担当として日々の仕事をこなすことができたのも、この前任の方が日々の業務の手順を事細かに残してくださったからなのですが……それでも私なりにあえて変えたやり方もありました。


 たとえばスリップと通称される「注文カード」。本屋さんに並んでる本の真ん中あたりに挟まってる短冊形のアレです。

 お客さまが本を買いにレジに持ってこられた時点で、その短冊をシュルシュルと抜き取って保管し、後ほどそれを注文したり、出版社さんに送付する※ためにまとめたりするのですけれど……

※ここだけの話、最初に行った店では送付してましたけど、2件目の店ではしてませんでした……すみません

 

 前任の方は、なるべくご自分の仕事に集中する+土日の学生アルバイト勢に仕事を振るために、緊急でないものに関しては基本的に後日発注分として別のところにゴムでまとめておられました。

 主婦さんですから、土日の休みに回せることはほかの人に任せる方針だったわけです。合理的ですね。

 

 しかし私の場合は、土日も出勤していたので、どのみち自分がやることには変わりなかったんですよね。ということで、ほぼスリップを見ての発注もほぼ自分でやってました。

 

 あとは新刊で何を強化するか、ですね。

 前任の方の場合、最初の1巻が出たものをガンッと取り、ヒット性のものかを見るやり方で、巻数を重ねたものについてはそこまで強く取らずファンの買いのみを見ていた感じでした。

 私の担当がはじまる前後に刊行がはじまったMF文庫Jさんの『エイルン・ラストコード』などがそんな感じで、ドンッと入ってきて「うぉぉ!?」となったのを覚えています。

 

 『エイルン』に関しては最近CMでもよく名前を見るのでそれでもよかったのかもしれませんが、残念ながら小さな書店で、数多あるレーベルで矢継ぎ早にリリースされていく新シリーズたちで同じようなバクチはなかなか打てない。

 それなら、アニメ化が終わり新刊も1冊2冊しかなかった『精霊使いの剣舞ブレイドダンス』あたりをもっと増やす方向で攻めていった方がいいよなあという結論になりました。

 

 新しい作品を入れていきたい気持ちはあるんですけど、どうしても手堅いところをいった方がいい、という、やや後ろ向きな思考。


 とはいえ、先程取り上げた『精霊使い~』や『星刻の竜騎士ドラグナー』あたりは私の書店に入ってくる冊数が露骨に減っていたので、これはもったいないなあと思っていたので、扱いをだいぶ増やしました。


 これに関しては目論見が当たってくれました。

 アニメ化が終了しても熱心なファンの方々はちゃんとおられる。私のいたような小型店舗でも、もっとラノベは売れる。やりようによってはもっと増やせる。そう確信した瞬間でもありました。


 もっとも、全く勝負をしないというのもアレなので、完全新シリーズでも「お?」と思ったものはピンポイントに入れてみたり。『いでおろーぐ!』とか。

 そんな勝負に勝ったとき、もしくは残念ながら売れ残ってしまった時。

 試行錯誤で一喜一憂する毎日でしたが、今考えてみれば、その浮き沈みも含めて楽しんでいたように思います。

 

 

 というわけで。

 今回は前任の方からノウハウを吸収しつつも、なんとか自分なりのやり方を模索していったお話でした。

 ――と、これを書かせていただいている間に検索機能が強化されていたようですね。これを機にさらに改良が進み、よりお目当ての作品を探しやすくなればいいなあと思います。


 それでは、また次回お会いしましょう。……あれ、今日も普通だ(笑)

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