氾濫する難読の流離譚(アドベンチュール)
中二病っぽいカタカナ読みラノベタイトル風にがんばろうと思ったんですけど絶望的にセンスがありませんでした。
というわけであいたたた、こんにちは。突然ですが、ここでクイズです。
みなさまは以下に列挙するタイトルの、『』で括られた箇所を正しく読むことができるでしょうか?
※答えはいちばん下にあります
1.聖剣の『刀鍛冶』 2.精霊使いの『剣舞』
3.星刻の『竜騎士』 4.『機巧少女』は傷つかない
5.はぐれ勇者の『鬼畜美学』 6.新妹魔王の『契約者』
7.魔弾の王と『戦姫』 8.聖剣使いの『禁呪詠唱』
9.落第騎士の『英雄譚』 10.最弱無敗の『神装機竜』
11.ロクでなし魔術講師と『禁忌教典』
12.魔技科の剣士と『召喚魔王』
13.再び始まる『反救世譚』 14.黒鋼の『魔紋修復士』
15.白銀の『救世機』 16.金色の『文字使い』
はい。過去にアニメ化されたものなどが中心なのですでに読み方をご存じだった方もいらっしゃるとは思いますが……
前知識なしで「はいこの読み方は?」って言われて正しく答えられるわけがありません……(苦笑)
前任の人に「これなんて読むの?」って聞かれていたくらいですから。
あれけっこう書店ではネタにされてました。
「また漢字で読み方違う系かよ~(笑)」といった具合に。
一時期まで本当にこういったタイトルの漢字をカタカナで読ませるタイプのものが多かったですよね。
その起源は間違いなく『とある魔術の
「○○だけど○○だから○○してみた」式の、文章型のタイトルがトレンドになるまではとにかくこういう感じがラノベ界の間で主流でした。
今は徐々に落ち着いてきているんですかね?
私はこういう『カタカナ読み』を好んでクイズ問題にする、とあるクイズゲームを少しばかり
……なんだよこんなん覚えられないよ!
ってなっていたことは火を見るよりも明らかであったことでしょう(笑)
というかライトノベルを一切読まなかった前任者の主婦さんは大変だっただろうなあ……(しみじみ)
さてさて。話を進めましょう。
上で見たように、ライトノベルのタイトルは「ラノベっぽい」と一目でわかるくらいに独自の発展を遂げているわけですが……
そんな中新たなタイトルの潮流となりうるか? と思われる斬新なタイトルが世に出ました。
ざるそば(かわいい)
……なんじゃそりゃ!
このカッコを付ける感性はインターネットから影響を受けてますよね。
その時にはもう私は書店員ではありませんでしたから後になって知ったわけですけど……この『ざるそば』、注文時の検索はすごくしやすそうです(笑)
いや逆に料理本とかひっかかるか。
「かわいい」とド直球の表現をしているのも『俺妹』以来あんましなかったような……? と思っていたらありましたね。
『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』(F社モンスター文庫刊)
たぶんほかにもあるんでしょう。私の知らないだけで。
以前やたら長いタイトルのことを取り上げましたが、今回はもう一つの潮流であるカタカナ読みタイトルについてあれこれ書いてみました。いかがでしたでしょうか。
それでは、中二病だけど恋をしちゃった邪王なんたらの使い手さん、もしくは某熊本弁アイドルから筆者のセンスをダメ出しされなければ、またお会いしましょう。
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最初のクイズの答え
1.ブラックスミス 2.ブレイドダンス 3.ドラグナー 4.マシンドール
5.エステティカ 6.テスタメント 7.ヴァナディース 8.ワールドブレイク
9.キャバルリィ 10.バハムート 11.アカシックレコード 12.ヴァシレウス
13.エスカトラ 14.ヒエラ・グラフィコス 15.ゼストマーグ 16.ワードマスター
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