京都旅行

【妻のターン】



「そうだ、京都へ行こー!」


「「おー!」」


 と、いうことで、今は京都です!


 冬休みに家族で旅行ということで、京都に旅行です。


 京都に、旅行です!

(大事なことだから2度言いました)


「じゃあ、まずは清水寺から行くか!」


「「おー!」」


 見事な橋場家のチームワーク。


 京都の町並みは、古き良き日本を思わせ一層テンションが上がる。


「修ちゃん修ちゃん。ここ、三年坂って言うんだって」


「へー、変わった名前だな」


「なんか転んだら、3年寿命が縮まるらしいよ」


「ふーん……まあ、転んだら、むしろ普通に死にそうだけどな」


「……」


「……」


「えい!」


「どああああああっ! な、なにすんだ!?」


「エヘヘ……なんとなく」


「お、恐ろしい奴だな。なんとなくで、俺の寿命を縮めるんじゃねぇよ」


「えい!」


「どああああああっ! り、凛ちゃん!?」


「エヘヘ……なんとなく」


「ほら見ろ! 子どもなんてすぐに真似するんだから」


 す、すまぬ……つい。


 その後も、チラホラ道を歩いていると、衝撃的な光景を発見。


 なんか、気持ち悪い人形がいっぱい並んでいる家を発見。至る所に、妖怪のような人形が立ち並ぶ。


「……ず、随分変わった家だな」


「うん……」


 『無断撮影禁止』って書いてある……写真を取ったら、金でも取られるのだろうか。でも、不思議と、全然取りたくない。


「パパ―、ママー写真撮ろー」


「「え゛っ!?」」


 どうやら、凜ちゃんがお気に召した模様。


 けれど、断じてごめんである。


「修ちゃん」


 コクリ。


「あー! のっちだ!」


「えっ!? どこー?」


 ガシッ!


 娘を抱っこしてダッシュ! 夫婦の見事なコンビネーション。凜ちゃんはワンワン泣くが気にしない。あんなの気持ち悪い人形と写真撮るぐらいだったら。


                 ・・・


 娘が泣き止んだ頃、清水寺に到着。


「うっわー! いい眺めだねー」


「本当になー。うわっ、下見てみろよー」


「……落ちたら死ぬね」


「まあ……死ぬよな」


「……」


「……黙んじゃねーよ」


「修ちゃん……」


「ぜ、絶対悪ふざけすんじゃねぇぞ」


「……」


「だから黙るんじゃねぇよ!」


 やっぱり、夫からかいは、やめられない。




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