まず見なければ読めやしないよ
ゲームは子供の想像力を高めるよいツールだと思う。
子供には、絵本の延長で名作のゲームを遊ばせてから、字だけの本を与えたほうが、文字の世界を楽しめるのではないだろうか。
私個人としては、子供は大人の未完成品に過ぎず、子供のほうが自由で想像力があるなどとは思っていない。
子供には、まず、目で楽しむことができる作品を、実物・映像で見せて素養を高めさせたうえで、小説や詩を読ませたほうが取っかかりやすく、理解も深まるように思う。自然と接したり、実際に体感することと合わせて。
ろくによいものを見せずに、いきなり文字だけの創作物を与えたところで、普通の子供が、よい方向に想像力を働かせることなどできるものか。
いまは簡単に、良質なゲーム・マンガ・アニメの作品が手に入る。それらは、想像力を働かせた優れた見本を、子供にわかりやすく示すことができる良い道具だ。
使わない手はない。
本は想像力を高めるらしいが、それは想像することに関して素養のある者が読んだ場合、という前提がある。
本を読む前段階の素養を高めないままに、本を読んできた者たちが社会を運営してきた結果、今の世界が出来上がってしまったのではないか。
いまの社会のありようは、本は想像力を高めるという説に対する、強固な反証として挙げても差支えない。
ゲームなんてマンガなんてアニメなんて、という人たちが作った成れの果てを見るにつけて、上のように思う。
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