新たな登場人物紹介 ピーター

 本名ピーター・ザック・マッキンタイヤー。


 第4章「ー8ー 出港前夜」より、登場した人物。

 アドリアナ王国からつかわされた魔導士であり、「希望の光を運ぶ者たち」とともにユーフェミア国を目指す2人の魔導士のうちの1人。


 25才。179cm。

 カール、ダリオと同じく城に仕える魔導士であり、しかも若い男性。「新キャラ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! イケメン?!」と期待したいところだが、当のピーターと言えば……


 なおざりに櫛を数回入れただけのような、ぼさぼさの頭。それに比例にするように、いつも眠そうにトロンとした瞳。さらに比例するように、口回りには無精ひげで、猫背でペタペタとだらしない音を立てて歩く中背中肉の男性であるため、美形やイケメンであるかどうかは不明である。彼自身、周りの者にどう思われているかを気にしたり、それほど身なりに気をつかうタイプではないのだろう。



 25才の彼はアドリアナ王国に仕えてから今年で13年。

 一緒に船に乗ることになった複数の兵士からルークたちが聞いた話によると、彼はそこそこの高級な宿を経営している家の跡取り息子であったと。

 だが、その宿の次期経営者としての適性が常にウトウトと眠たげな彼には全くなく、彼の将来について思い悩んだ父親が城の魔導士として売り込むという無謀であり少し無礼でもある試みの後、城お抱えの魔導士となり、現在に至るとのことだ。


 初登場時から数えると、やがり起きている時間よりも居眠りをこいている場面の方が多い彼。気性が荒そうには到底見えないが、あまりにも覇気が感じられず、いかにもやる気なさげであり、ルークたちと積極的にコミュニケーションをとることもしない。

 フランシスには「眠りのピーター」とネーミングされてもいる。


 だが、フランシスは彼が高い潜在能力を秘めているということに気づいており、ピーターの上司(アンバーの父)からも”いろいろとふり幅が大きい魔導士”との評価である。

 そもそも、城お抱えの魔導士となるには、それ相応の生まれ持った力を持っていないとなれない。今は、”能ある鷹が爪を隠している”だけの状態であり、彼が活躍するシーンはこれから登場するに違いない。


 第4章においては、同僚ミザリーとともにサミュエルに立ち向かおうとし、薬による苦痛に喘ぎながらもサミュエルの肉体をほんの一瞬にせよ、切り裂くことに成功した。

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