第14話

【からくりピエロ→エイリアンガールフレンド】#3

 「宇宙のすべて」と言う本はカバンに入れて、いつも持ち歩いている。

彼女が遅い。電話も出ない。公衆電話からかけても出ないということは、電話を変えたんだろう。

 2時間経ってやっと僕は諦めることにした。

僕は彼女に操られていたんだと、その時気づいた。

晴天だと言っていたニュースを裏切り、雨は次第に強くなる。

流れる人、流れる雲、皆僕のこと嘲笑っているように感じた。

雨宿りに、閉まっている八百屋の屋根の下に入る目を合わせないカップル。スーツが汚れたと車に起こる会社員。

天から落ちてくる光る円盤。

全てのものがおかしく見えた。


 人とぶつかった。

柔らかい。

「パパ。」

僕の子供がいる覚えがない。

パプぺぺ助けて。」

「助けてって、どうして僕が?」

ぽピパパピぺぺピパポ星から逃げてきたの

「本当かい?なら、付き合ってよ。」

「パパッパ。」

その時僕は気づいた。自分が話していた人は、宇宙人だと。

日本語ではなかった。でも感じた。

「付き合ってよ」の答えは多分YESだ。

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40meter Mix up 幻典 尋貴 @Fool_Crab_Club

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