第8話

【恋愛マニュアル→感情泥棒】#2

 グミを守る為に罠を準備した。

偽のロボットを博士に作ってもらった。と、いっても博士も歳であるから、形だけだ。簡単なカラクリだけで、動くことはあっても話すことはない。

本物のグミは、家の金庫に入っていてもらった。1人では寂しいだろうから、ペットのクドリャフカも入らせた。会話ができる様に博士がしたのだろう。とても仲が良い様だ。

3日前に久しぶりに会った、グミを娘の様に可愛がる父も初めは乗り気では無かったのだが、その旨を話すと渋々だが、承知してくれた。

後は、彼が訪れるであろう夜を待つだけだ。

(%)

 恋愛マニュアルだけを持って、彼女に会いに行く。それを毎日続けた。彼女が他の男と付き合っているのも知っていた。

彼女の前では、相も変わらずマニュアルだけを頼りに行動していた。

彼女の髪から始まり、鞄についていたガベルのマスコットまでも褒めた。

一切の劣りはなかった。彼女が恋愛マニュアルを持っていることを知らなかった事以外は。


【語句説明】

•ガベル:裁判官の使用する木槌。(音を立てているもの。)

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