おまけ

「平井さん…………なんなんすか、これは」

「今年の力作!!」

「力作って……え、これ、え……?」

「出来あがったから、袴田君に見せようと思って!あとで竹中君にも見て貰うんだあ!あ、中身はネタバレしちゃだめだからね!」

「あの……さ」

「うん?」

「なんでこの本、表紙にでかでかと『R18』とか書いてあんの?……つか一番気になるのはさ、なんでコンビニのユニフォーム着た男二人がセンターで抱き合ってんのこれ。つかなんでこの二人なんとなくだけど、俺と竹中さんに似てんの?つかなんで俺に似てる方がやや服はだけて恍惚とした顔しちゃってんのよ!?」

「これで今年は絶対勝つ!!」

「おい!質問に答えろ!!」

「ありがとう袴田君!描いててちょー楽しかったよ!」

「やっぱりそういうことなのか!!」

「出来ればナカも見て感想くれると嬉しいなぁ。あ、これプレゼントだから袴田君用に!!」

「見るか!ってか、いらねえ!!」

「竹中君喜んでくれるといいなぁ」

「喜ばない、喜ばないからね!むしろドン引きレベルだからね?!見せるな!ぜっっったいに見せるなこれは!ダメ!絶対アウトだから!こんなん見せたら次一緒に入った時気不味くなるだろ!!」

「はぁー!今年のコミケ楽しみだなぁ!むふふふふっ!」



「こんなもん世に出しちゃらめぇええええええ――!!」


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