第58話 観閲式準備 暴徒対応訓練
観閲式の準備期間中は他所の部隊とも共同で式の練習をしたりします。この暴徒対応訓練(正式名称忘れたので勝手にそれらしい名前つけました)もその一つです。
訓練の内容は式の最中に観客席から凶器を持った暴徒が要人に襲いかかろうとするのを警備が制圧確保し、要人は速やかに車に乗せ退避、その他大勢の観客も誘導して退避させるといった感じでした。
自分達の区隊は観客役として呼ばれました。やることと言ったら席に座って訓練が始まったら警備の隊員の誘導に従って席から離れるだけです。これだけで半日分の仕事は終わりです。観閲式様々です。
訓練が始まりました。
「天皇陛下万歳!」暴徒役の隊員が観客席から要人役(曖昧な記憶ですがら、要人役は実際にはいないがいると仮定して実施してたかもしれません)めがけて駆け出します。
わーわー! 警備があちこちから湧いてきてすぐに取り押さえました。
そして会場脇から黒塗りのクラウンが猛スピードでやって来て要人役を乗せてどこかへ走り去っていきました。
あとは自分達が指示通りに一旦席を離れて訓練終了です。
なんだこれ?俺達座って移動するだけなら必要ないじゃないか 実際に人を用意して動かすと分かることもある?言うこと通りに動く隊員集めて予定通りに動かして何の意味があるんだ?無駄じゃないか 大体台本が出来ててその通りの訓練しか出来ないなら実際に動く警備関係の隊員だけで済むだろ まあ当時はこんなこと思ってました。
「俺ら何のためにきたの?いらなくね?w」まあ当然似たような意見も聞こえてきます。
ちなみにこの訓練の視察のために将官クラスのお偉いさんが来てました。こんな演劇の鑑賞のためだけに要人輸送に使うジェット機まで飛ばしてやって来るとかちょっと頭おかしいんじゃねえのかなあ?そこらの公用車のノリで飛行機飛ばしてんじゃねえぞとぼくはおもいました(小並感
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