増岡秀平 〜マスオカシュウヘイ〜
4月18日
「いいね! 凄くいいよ」
事務所から車でおよそ10分のよくミニライブなどでお世話になっているショッピングモールの一部をお借りして増岡秀平さんは逐一ポーズを変えながら何枚もの写真を撮影されていた。
「あそこにいるのって増岡秀平くんじゃない?」
「あっ! 本当だ」
デビューをした中学生の頃からアイドルだけではなくモデルとしても活動をして数多くの雑誌で表紙を務めて来た秀平さんの人気は高校生となった今でも衰えることを知らず、顔がギリギリ見えるか、見えないかという距離であっても秀平さんの放つ独特のオーラだけで女子高校生と思われる制服姿の女性2人に気付かれるほどの人気があった。
「次は投げキスをしてみようか」
「わかりました」
カメラマンの指示にそう答えた秀平さんは自分に向いているカメラに対して顔を向けず、少しでも近くで見ようと近づいて来た女性2人の方を見て優しく微笑みながらその2人に対して投げキスをした。
「今日一番の出来だよ」
決してカメラマンの望んだシチュエーションではないのだろうが、この一瞬を捉えた写真はカメラマンさんが今日撮った写真の中で最も秀平さんの自然な姿を映していた。
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