江上太陽 〜エガミタイヨウ〜
3月11日
「今から?」
朝5時、僕の携帯電話に別プロジェクトのプロデューサーから焦っているような口調で電話がかかって着た。
話によると、本日午前10時から事務所から車で1時間ほどの所にある遊園地のステージを借りて行われる新人アイドルのミニライブで進行を務める予定だった先輩アイドルが昨晩から高熱を出してしまい、とてもミニライブに参加できる状態ではない上に小規模なプロジェクトであるためにスケジュールの合う所属アイドルがいないというので僕のプロジェクトに代役をお願いしたいとのことだった。
「何人かに当たってみる」
僕はそう伝えて、本日のスケジュールに十分な余裕があるアイドルに朝早い時間ではあったが、連絡をした。
「行くよ」
本番までの時間があまりないため断られるかと思っていたのだが、事務所のプロフィールに人助けが趣味だと書くほどに人助けを生きがいとしている江上太陽さんは場所や時間といった詳しい情報を伝えていないのにもかかわらず二つ返事でそう言い、詳しい情報を伝えても全く動じることはなかった。
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