寅森海人 〜トラモリカイト〜
「お! プロデューサー良いところに来たー!」
「寅森さんお疲れ様です。良いところとは、何があったのでしょうか?」
「見て! プロジェクトルームにテレビゲームがあった」
「これは、私が昔他のプロジェクトのプロデューサーと対戦するためだけに持ち込んだものですね。仕舞ってあったはずでしたが」
「昨日からここにあったけど」
「誰かが見つけたのでしょうね」
「ねぇ、これってプロデューサーのなんでしょ? 今からちょっとやらない?」
「仕事の方は区切りがついたので良いですよ。何をしましょうか?」
「サッカーゲーム!」
「寅森さんはサッカーがお好きでしたね」
「今はアイドルの方が楽しいけど、前はサッカー一筋だったから」
「そうでしたね。では、準備が整ったのでプレイを開始しましょう」
僕とプロデューサーは互いに敵となり、ゲームが開始された。
「うぅ、強い」
15分1試合で5回戦った結果は1勝4敗。唯一勝った試合はプロデューサーが手加減をしてくれていたからだった。
「若いときはやり込んでいましたから」
「次は勝つ!」
「では、あと一度だけやりましょう」
あれだけの大口をたたいておきながら結果はやはり僕の敗北だった。
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