鈴原真希 〜スズハラマキ〜
久しぶりに土曜日がお休みだったわたし、鈴原真希はアイドルになった今年5月まで所属していた演劇部の練習に顔を出しました。
演劇部がここ最近練習している演目は『ロミオとジュリエット』で部員の話では10月8日の文化祭で発表するとのことでした。
「鈴原さん」
「先生、今日は練習に参加させて頂いてありがとうございます」
「本物のお芝居をしている鈴原さんが練習に参加してくれているのだから本物の演技に触れる機会が得られて私たちの方が感謝しているのよ。それでね、部員全員と話し合って決めた事なのだけど、もし鈴原さんが良ければ文化祭の日『ロミオとジュリエット』に参加して見ないかしら?」
「ちょっと待ってください」
わたしは心躍らせながらすぐさまスケジュール帳を取り出し、文化祭の当日である10月8日のスケジュールを確認しました。
午前中は文化祭があるのでスケジュールを丸々空けてもらったのは覚えていましたが、スケジュール帳を確認するとその日は午後からのスケジュールも演劇に参加してもその後の仕事に支障がない程度には時間に空きがありました。
「スケジュールが空いていたので是非参加させてください」
私は深く頭を下げてお願いしました。
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