白杖九十九 〜ハクジョウツクモ〜
レッスンルームを一部屋貸し切り練習する尾上劉、飛鷹脩、白杖九十九は今月末に行われる夏フェス限定でユニットを組むことになっていた。
「良いんじゃない? 最初の頃よりは形になってきたよ」
「と言っても、まだファンに披露できるほどではないですけどね」
「我らは、無限に、進、進化、する」
そう言い立ち上がろうとする劉だったが、九十九に両肩を抑えられた事で立ち上がることが出来なかった。
「劉の言う通り、頑張れば頑張るほど無限に進化できるかもしれない。でも頑張りすぎて倒れて、夏フェスに出られなくなったら……」
「九十九の言っていることは極端な例にすぎないけど、おじさんも九十九の意見に賛成だ。頑張るのは悪いことでは無いけど、おじさんは休むことも同じくらい大切だと思うよ」
「休み過ぎて一から覚え直しになるのも困りますけど」
「こらこら、ネガティブにならない。今日はもう休んで明日また頑張ろう」
九十九たちは無限の進化の希望を胸に抱きレッスンルームを出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます