長崎栄光 〜ナガサキエイコウ〜
「栄光! 起きろ、栄光」
「ん? あぁ、侑先輩おはようございます」
事務所屋上のベンチで横になり眠っていた長崎栄光は額に汗を輝かせる土居侑に叩き起こされると寝ぼけながらそう言った。
「おはようじゃない。レッスンの時間を過ぎても栄光が来ないってトレーナーさんから連絡が来て事務所中探し回ったんだぞ」
「あ~、えっと、お疲れ様、です?」
まだ完全に夢の世界から戻ってきていない栄光は先輩である侑を目の前にして大きな欠伸と伸びをした。
すると、栄光はようやく夢から覚めたようで侑とは違う意味で汗を掻き始めた。
「あっ、えと、これは、その。ごめんなさい」
栄光はベンチから慌てて飛び起きると、侑に向かってそれはそれは綺麗な土下座を見せた。
「謝る相手は僕じゃないよね?」
「はい」
優しいながらも怒っているのだと感じさせる声でそう言った侑は栄光の頭を優しく撫でると一緒にレッスンルームまでついて行きトレーナーにレッスンを無断で欠席したことを謝罪した。
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