鶫克己 〜ツグミカツミ〜
「ん?」
久々の休日に通販サイトで買い漁った自慢の道具をフル活用して自宅の掃除をしていた鶫克己は棚と棚の隙間から何が映っているのかもわからないほど埃にまみれた写真を見つけ、軽く埃を掃った。
「懐かしい写真だな」
忘れていた記憶の糸を辿って行くとおよそ13年前に撮ったと思われるその写真には当時16歳の克己や今でこそ一人で100人近くのアイドルを同時プロデュースする超人振りを見せるものの、当時はまだまだ新人であった川野流。そして、流に抱きかかえられた当時4歳の梓琴音など川野プロジェクトに所属する芸歴13年以上のアイドルがほとんど映っていた。
「この時の俺はやんちゃだったな」
当時、別のプロジェクトから移籍して川野プロジェクトに加入した克己は新人である流に事あるごとに無理難題を押し付けて流を困らせながら知らず知らずのうちに現在の超人へと育て上げていた。
「さてと」
克己は写真にほんの少し残っていた埃を掃うと、掃除を一時中断して自宅近くの雑貨屋に写真立てを買いに向かった。
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