八武崎智絵 〜ヤブサキチエ〜

「はぁ〜 生き返る〜」


「智絵ってば、おばさんみたいだよ」


地方ロケを行っていた八武崎智絵と唯原雅は宿泊先の温泉に浸かり、日頃の疲れを癒していた。


「ねぇ雅、私たちってアイドルなんだよね?」


「当たり前でしょ。どうしたのいきなり」


「温泉があまりに気持ち良いからアイドルがこんな風にダラけても良いのかな? なんて考えちゃって」


智絵はそう言うと目線を上に向けた。ただ、室内にある浴槽に浸かっているため目に映ったのは夜空に輝く無数の星々では無く、天井と白い湯けむりだった。


「智絵ってばのぼせてるでしょ? アイドルだって人間なんだからダラけたりするよ。まぁ、神橋さんや烏居さんみたいにダラけた姿ばかり見せるのは問題だけど」


「ん〜そっか。そうだよね。お風呂入ってると色々考えちゃうな」


「いつもは変な事ばっかり考えてるくせにまともな事を言うからビックリしたよ」


それから2人はバカな話をしながら2時間近くは温泉に浸かっていた。

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