烏居彩香 〜カラスイサイカ〜

春休み終了を目前としたこの日、川野プロジェクトの応接室では神橋実里以上に適当な性格のアイドル烏居彩香が雑誌の取材を受けていた。



それでは、インタビューの方を始めさせていただきたいと思います。まずは、読者の皆様にご挨拶をよろしくお願いします。


「はいは〜い。やぁ、4月だね(マジメな声で)。あれ? これの発売日は5月なんだっけ? まぁいいや。やっほっほ〜 みんな大好き烏居ちゃんだよ〜 みんなからはカラスちゃんって呼ばれてるよ! 呼ばれた事無いけど〜。ちゅ〜事で、さいちゃんだよ。よろっぴ」


よろっぴとは?


「ん〜とね。私もよくわからないけど〜、よろしくって意味のさいちゃん語。使ったの初めてだけど〜。も〜何か矛盾してる〜。んで〜ちなみにちなみになんだけど〜私はさいちゃん検定5級でみのりん(神橋実里)は1級持ってるよ〜」


……。い、今話題に上がった神橋実里さんを含めた4名の方と烏居さんがユニットを組むとお聞きしましたが。


「え〜、みのりんとユニット⁉︎ 聞いて無いよ。ウソだけど〜。皆れんしゅ〜は超頑張りまくりまくりだよ。お楽しみに〜って、このインタビューが掲載されてる頃にはテレビに出まくりクリスマスな感じだと思うけど〜」


烏居さんは初めてのユニット活動となりますが目標はありますか?



「ないよ〜。ウソウソ〜。とりあえず、漫才コンテストで優勝はしたいよね〜。ご存知の通り私ってツッコミが得意だからユニットで一緒になる4人のボケをバシバシっと。あっ‼︎ その後はドームでライブもしたい。


漫才の


なんちゃって〜」


で、では最後に読者の皆様に向けてひと言お願いします。


「私の発言はフィクションです」


本日はありがとうございました。


「よ〜し、プロデューサーに怒られてくるか〜(退出)」



5月に発売されたこのインタビュー記事が掲載された雑誌は歴代1位の売上げを誇る事になるのだが当の本人はこのインタビューを受けた事をすっかり忘れて実里と共に適当に暮らしていた。

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