ピースキーパー

作者 寒天ゼリー

125

46人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

とにかく重厚な描写が魅力なロボット戦記物。

人物の描写は淡々としている様に見えるが、要所での濃密な心理描写やキャラクター描写により淡白な印象を与えない。
また、世界観に即した重々しいミリタリー描写が息苦しいまでの没入感を読んだこちら側に与えてくる。

AMや戦艦の設定、それに戦闘描写やキャラクター描写がそれぞれハイレベルに纏まった完成度の高いSF。

最後がとてもスパッとした淡白な終わり方をするが、戦記物である以上はそんなものだろう。
生き残ったキャラクター達のその後を気にして、想像してみるのも、本作の濃厚な描写のおかげとも言える。

ミリタリーな雰囲気が好きな読者にオススメの一作だ。

Good!

3話までしか読んでいないが、
描写力は秀逸。かつ、地政学的な構想とSFの融合は見事に尽きる。
しかし、階級呼称がダサい。ただそれだけで読む気を失くすには十分である。
少尉中尉では駄目な理由が欠片も思い浮かばない。
筆者の思想が透けて見える。そこに嫌悪感を持つ。
自衛隊は軍隊ではないのだから、「軍」を名乗るのならば階級呼称も旧に復すべきだ。

★★ Very Good!!

まさに「凄い」としか言えない作品であった。

この精巧な銃火器の描写、メカニックの稼働描写は簡単には真似することが出来ないだろう。銃弾、強烈なGの描写は作品のリアリティを高め、臨場感と緊張感を感じさせられるものになっている。

また、キャラクターの心情描写も特徴的だった。商用のアニメを含め、大抵のロボット物のキャラクターは私情を通そうとするものだが、ピースキーパーでは一切それがない。「目の前の任務をこなすだけのただの兵士」なのだ。主人公・藤原亮司の性格もそうだが、冷淡と思う人もいるかもしれない。だが、それがこの作品の良さであると私は思う。

いとも簡単に儚く散っていく命の数々、作中で活躍が描写されても流れ弾で死ぬ事もある。機体トラブルで死ぬ事もある……まさに「戦記」を読んでいる気分になれる作品である。"鉄臭い"ミリタリーリアルロボット戦記を求めている貴方、そこの貴方に勧めたい作品がここにあった。

★★★ Excellent!!!

現時点の最終章、ポーランド19まで読んだ時点でのコメントです。
他の方が指摘していましたが、メカニック的な描写が細かくて、登場するメカの姿が目に浮かびます。冒頭シーンでは、ガンダムの黒い三連星が疾走しているシーンがありありと浮かびます。作者のイメージとは違っているかもしれませんが。
加えて、○ミリ弾、○ミリ弾と細かく描写しているので、戦闘シーンが連想し易いのと、○ミリ弾は有効で、○ミリ弾は効果が薄いと区分けしている上、モビルスーツを第二世代とか、第三世代と説明してくれているので、素人にも理解し易いし、兵器の進化が窺えて、非常にリアリティを感じさせます。作者は軍事マニアだと思いますが、そうじゃないと書けない描写です。
また、主人公のパイロット主体のストーリー展開ですが、整備や補給のバックヤードも丁寧に表現しており、ある意味で、銀河英雄伝説っぽい、奥行きを感じます。
一方、戦闘シーンの描写がモビルスーツの一挙手一投足まで丁寧なので、目で文字を追う速度も落ち、北斗神拳の連打のイメージにはなりません。それが逆に金属がぶつかり合っているイメージに合致するのです。
物語の構成は、何度も戦闘を重ねるロードムービー型で、戦闘と合間の緩急が付いてますし、話の進展に伴い、登場人物が増えるのも、魅力です。
戦闘も、モビルスーツ戦と艦隊戦とで違う事が表現されていています。ガンダムがモビルスーツ戦を主体にしているのに対して、本作品では均衡が取れており、私は本作品のほうが好きです。艦隊戦は、ラストエグザイルというアニメの艦隊戦を連想しました。戦艦の形状はヤマトですが。これも作者のイメージとは違うかもしれません。
最後に登場人物ですが、敵方にも好敵手が約束通り登場します。この段階では雌雄が決していません。それを考えると、既に30万字を越えていますが、折り返し点まできていないのでは?と思います。
敵が月… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

ロボット物と必要な物と言えば、リアリティのある機械描写とかミリタリー描写ですか。
この作品はその二つが、緻密でなおかつ丁寧に描写されており、これまた泥臭い作品に仕上がっております!
AM(アーマードモービル)と呼ばれる搭乗型ロボットの戦闘も熱く、同じロボット作品を読んでいる僕も羨ましい限りです!
ぜひご一読を!

★★★ Excellent!!!

 王道ロボットノベルの風格の中にも、作者のミリタリー知識への造詣の深さが漂います。非常に身の引き締まった文章は、いやがおうにも頭のなかで世界観を躍動させますね。個人的に主人公をロボのパイロットにしつつ、同時に空中の絶対強者として飛行戦艦という設定で独自性を出してる点が素晴らしいなと思いました。これからも期待です!

★★★ Excellent!!!

描写に説得力のあるロボットを欲しているなら、読まなければ勿体ない!
『リアル・ロボット』の名に恥じないロボ描写が、非常に濃厚です。
かといって、胃もたれを起こすような濃厚さではありません。

巨大ロボットを成り立たせているメカニズム、軍という環境の説得力、忙しく動き回る整備員たちの姿、凍えそうな雪原――――
そういった要素が素直に映像として浮かび上がって来るので、消化し易い形でリアル・ロボを感じさせてくれるのです。

起動、整備、修復シーンを真面目に描いているロボの希少価値は、非常に高いと思えます。故に加点方式で★×3を付けさせてもらいました。