「量産型、テンプレツンデレを増加させた原因は何か」
まず、ツンデレを「第一次」~「第四次」に分類する
では、まず本題に行く前に
私なりに考察した「ツンデレ」の推移を書きたいと思います。
私は、ツンデレには四つの推移、あるいはタイプがあると考えます。
それは、
第一次ツンデレ:「ツンデレ」と意図せずして書かれたキャラ達。
第二次ツンデレ:第一次をより「ツンデレ的」に特徴化したキャラ達。
第三次ツンデレ:キャラをより簡潔にし、ツンデレ的特徴を全面に推したキャラ。
第四次ツンデレ:第三次の特徴的な台詞、行動をネタとして消費するキャラ。
です。
おわかりかと思いますが、↑は
第一次 → 第二次 → 第三次 → 第四次 の順に推移していきます。
ガ〇ダムプラモデルでいう所の
第一次【プラモデル原型】
第二次【パッケージ化されたプラモデル】
第三次【デフォルメされたSDのプラモデル】
第四次【コラボ商品。もはやプラモではない。ガ〇ダムの着ぐるみを着たキ〇ィちゃんのキーホルダー】
のようなニュアンスです。(伝われば幸いです)
以下にやや詳細な説明。
― ― ―
『第一次ツンデレ』とは
「ツンデレ」というジャンルがない時、
後に「ツンデレ」と呼ばれる原型になったキャラ。
あるいは「ツンデレ」と意図せずして書かれた
ツンデレ的特徴を持つキャラ達のことです。
ツンデレの原型となる言動がよく描かれ
心情や行動に「ツンデレ」だと、認識できる特徴がキャラに現れています。
そして、
何故、そのキャラが主人公に対して「ツンっとした言動をしてしまうのか」
という、ツンに対しての行動原理やバックボーンが描かれています。
例えば、「ヒロイン自身のプライド、能力が高く」
その為に、主人公を認められず『きつく当たってしまう』
↑の「ヒロイン自身のプライド、能力が高く」が
ツンデレ的な言動をしてしまう行動原理であり、バックボーンです。
その行動原理をもって
『きつく当たってしまう』言動を受け手が「ツンデレ」だと認識したりできる。
例【新世紀〇ヴァンゲリオン:惣流・ア〇カ・ラングレー】【空○境界:両○式】
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『第二次ツンデレ』とは
「第一次ツンデレ」の「ツンデレ的な言動」をより特徴化して、
わかりやすく『ツンデレ』をジャンルとして確立したキャラです。
ツンデレであることを前提にキャラが設定されており、
第一次ツンデレよりも、ツンデレだと認識できる言動が多く見られると思います。
加えて、
何故、そのキャラが主人公に対して「ツンっとした言動をしてしまうのか」
という、ツンに対しての行動原理やバックボーンもしっかりと描かれています。
例【と〇ドラ!:逢〇大河】【灼眼の〇ャナ:シ〇ナ】【ゼロの使い魔:ル〇ズ】
― ― ―
『第三次ツンデレ』とは
「第二次ツンデレ」をより簡潔にした、デフォルメ的なツンデレでしょう。
これは、ツンデレであることを目的にしているので、
常にツンデレと認識できる言動を見つけることができると思います。
しかし、多くの場合、主人公等のキャラに対して
何故、そのキャラが「ツンっとした言動をしてしまうのか」という、
ツンに対しての行動原理やバックボーンが省略される傾向が見受けれるでしょう。
これは、第三次ツンデレが、主人公等に対してツンっとしてしまう行動原理が
『「ツンデレ」だから相手にツンデレ的な言動をしてしまう。』
という、安易なものに設定されている為ではないかと考えます。
例えば、ヒロインが「ツンデレだから」
主人公に『ツンデレだと広く共通的に認識できる』言動をとる。
↑の「ツンデレだから」が省略された行動原理であり、バックボーンです。
しかし、主人公に対しての言動は、
ツンデレとして認識しやすく特徴化された台詞や行動なので
受け手は、行動原理やバックボーンがしっかりしていなくても、
そのキャラがツンデレだと認識できます。
※台詞「勘違いしないでよね。別にあんたのためにやったんじゃないんだからね」
例【らき☆すた:柊○がみ】
― ― ―
『第四次ツンデレ』とは
本来、ツンデレでないキャラ等が、
主に「第三次ツンデレ」のセリフや言動だけを使うことを指します。
例えば、バレンタインのチョコを渡す時、普段ツンデレでも何でもないキャラが
「勘違いしないでよね!これは、義理なんだからね……こういって渡せば男の子は喜ぶって聞いたんだけど」
と、言う感じです。
これは、本来ツンデレじゃないキャラがツンデレのセリフだけを言うので
『コラボツンデレ』もしくは『ファッションツンデレ』と私は呼びます。
ツンデレであることをより強調した「第三次ツンデレ」の
特徴的な台詞、行動がもはや「個性」としてではなく
「ネタ」として消費されている印象を受けます。
― ― ―
そして、
俗に言う『量産型ツンデレ』『テンプレツンデレ』と呼ばれるツンデレは
紹介した『第三次ツンデレ』と『第四次ツンデレ』の間に位置するものでしょう。
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