第323話 狩りを始めよう【三回目のギルド】
朝からお姉様が珍しく機嫌が悪い……今までなにがあってもこんな事は、なかったのだがやっぱり昨日が原因なんだろうか――。
「ウィン殿どこか調子が悪いのであるか?」
「リーヴスラシル君、そんな事無いよ」
ウィン殿が、ピリピリしている……どうすればいいのかが分からない。ここは、姉妹でもある姫様だのみだな。
「ウィンお姉様、今日の狩ですが……」
不覚にも昨日あんなに、マリアに何も出来ない私がいる。ただやられるだけでなにもやってない……ただ自分だけが良かった終わり方は、絶対にしちゃいけないと思っていたのにしてしまった。マリアは、私が起こっていると思っているだろうけど私自身が姉らしく無かった事が許せないだけで、別に怒ってはいない。
「マリア次は無いからね?」
不味い本当に怒っている。どうしよう……普段から優しいお姉様だから怒らしたらどうなるかがいまだに分からなかったけど喋り方もいつもより怖く感じる。昨日の事は、実験みたいなものだったが、お姉様があまりにも可愛かったからついついやってしまった……でも、後悔なんて無いだけどね――。
「マリア?」
「ランクも上がっているからオーク行っか?」と声がいつもより迫力がある。
「ウィンお姉様、そろそろ機嫌を直して下さい」
「このまま狩にいくと支障がでますよ?」
「別に、私、怒ってないもん」
あれ、お姉様が泣きだしてしまった。どうしよう泣かせちゃった……「うーん、どうしよう」
「姫様、言葉が出てますよ」
「リーヴスラシルどうしよう、お姉様が泣いちゃった」
「姫様まで、泣き始めてしまった――」
マリアまでも一緒に泣き始めてしまった。やばいお姉さんならなきゃて決めたばかりなのに、マリアを泣かせてしまうなんて、この混乱をどうになしないと……。
「マリア、泣き止んで、狩りに行こう――」
「今日は、オークを感滅させるぞ」
「はい、壊滅させます」
良かった泣き止んで、結局どうしたら良いお姉さんになれるだろう。そんな考えをしながらギルドに向かった。いつもならリーヴスラシル君と二人きりでいくのだが、今日は余裕がなくてマリアも一緒に連れててしまった。
「あら、こんにちは」
「ラフィールさんこんにちは」
「今日は、可愛い子供さんと一緒なのね」
「あっ、妹のマリアです」
やばい普通に連れてきちゃったけど大丈夫かな? ま、大丈夫だろう……。
「お姉さん綺麗な人ですね」
「ギルド受付で、私達の担当のラフィールさんだよマリア」
「宜しくお願いします」
「あら、きちんと挨拶出来るなんてすごいわね」
「すると、三姉妹て事なの?」
「リーヴスラシル君は、マリアの従者ですよ」
今日は、妹さんも連れてきたウィンさんは、いつもよりも元気がないのも気になるが、リーヴスラシルさんは、姉妹じゃなくて従者とか妹さん何者なのかしら?
「すみません、ランクが上がったのでオーク狩に行こうと思いまして」
「Dランクから狩れますからクエストですね」
「解りました受領しますね」
「二人でいいのかしら?」
「はい、妹はまだ狩できないので」
「狩りに行く前に、一度家に送ります」
ギルドの受付していて、どうしてもこの妹さんが……私よりも実力がある気がしてならないのよね、普通は、ギルドにきたら泣くか怯えるのに、大きな人を見ても全然びっくりもしないどうしてなのかしら?
「それじゃー、クエスト終わったらまた来てください」
「解りました」
こうして、なぞの妹さんが来ると言う事件も終わるこの後、びっくりする話がくるとは、その時の私はなにもしらなかったのである。
「マリア、帰ろうか」
「そうですね」
そう言って、ギルドから出ていく時に、起きるとは誰が予想したのだろうか……。
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