第272話 二人の出会い【クエスト【火山艇空編:討伐狩り②】】
火龍帝王は、あたりの大地の生気をくみ取るように、動き出す。
周囲百メートル付近の草と木は枯れてしまう程に辺りは、戦争の後の様な無様な土地となる。
イフリートの魔力は、伊達ではないはずなのじゃが、復活してこれほどとは、今回は、ほんの少しだけ本気で戦うかちと迷ってしまうなと内心思ってしまった。
「お主が何種族かは、知らないが我に挑もうとしているが、お主の身体から出ているオーラで、解るのじゃが?」
「死ぬ気かお主?」
そんな呟きを投げかける火龍帝王は、今だに違和感を感じていない……何と言うかダイト自身の一瞬の動きに目が追いつて居ない事が確認される。ダイトは、身体に色々と強化魔法を施しており、装備一式をすでに変えている。これがどういう事かと言うと今までのが遊びで、今回からは、少し本気でやる気をだしている。理由としては、ここで何かあれば穂樺とロリーにも被害がいくからと内心少し焦っていた気持ちを落ち着かせると気分がすっきりして、挑むと同時に、縮地を発動させて火龍帝王の肩から右手までを綺麗に切断して、元の位置に戻っている。
「そろそろ我の攻撃を見せてやろうと手を挙げると何故か上がる気配がまったくしない……」
振り向いてみると肩からしたが無くなっている。再生能力の力も封じられているようで、全く気付かづに攻撃を受けた事になる。良く見ると目の前の男が、我の腕が何故お主が持っている!それに、「何故回復がせぬのじゃぁぁぁぁぁ!?」
「何個も質問してくるなよ?」
「儂の方が強いと言う事と再生は、ある一定のツボを押す事で使用が不可能になる代物じゃよ? 龍と戦いを挑むときは、まず先にそこを潰してから戦うのが常識なのじゃよ儂の中ではな?」
「それに、イフリートの方が、儂的には、不利じゃったのだが、龍が出て来た時には、内心ほっとしたぞ?」
「何故か聞いてよいか?」
「お前は、この双剣が何に見える?」
「そ、それは……遙か昔に、我らを脅かすした魔剣の一つ双剣でありながら龍殺しとまで言われた双剣が何故お主が持っている!」
「これは、俺のお爺ちゃんが作った代物に、俺自身のスキルで叩き直した双剣だから、実際お前くらいなら簡単に屠る事など造作もないのじゃよ?」
「二度言うが、イフリートの方がまだ強かったと言ういみじゃ!」
「残念だが、お主を倒して、後々解体させてもらうから……」
火龍帝王の耳には、一瞬だがそんな声が聞こえた時には、意識がなくなり地面に倒れ込んだ……かなりの大地震が続くが、長く続く前に、袋にしまってしまう。
倒した時に、勢いよく胃の中の物が出たらしく、イフリートを倒すと出る結晶が出てきたのも袋に仕舞うのだった。
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