第271話 二人の出会い【クエスト【火山艇空編:討伐狩り①】】

 遠くから火トカゲと呼ばれているサラマンダーが大量に沸いているのが見える。中央に何かを呼ぶ為に、生贄としてどんどんマグマの中に飛び込んでいくのが見える。


 「あれの本体は、かなり良い武器と防具に使えるからのぅ~」


 「仕方ない……全体魔法強化『コキュートスブリザード』」を放つ――


 何が起きたのか理解が追いつかないままサラマンダーは、中央から二百メートルにかけて氷漬けになった所に、『風雷陣砲』を叩きこむと粉々に砕ける。そもそも素材集めるつもりがのりで凍らせて、まとめて倒してしまった事にちと後悔してしまう……


 そんな中央から声が響き渡る――


 「我の食事を邪魔する者よ!」


 「汝が我の食料となるが良い」


 「百年ぶりの飯を邪魔されたのだからな?」


 「我は、火の精霊の頂点イフリート!」


 「我が、お主を火で焙ってやろう~」


 「お前は、サフィートスじゃな?」


 「何故お主が、我の真実の名を知っている!?」


 「儂の顔を見てもまだ思い出せぬか?」


 「ダイトカイトと言ってもまだ思い出せぬか?」


 「あぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 「お前は、我が蘇った時に、材料とかなんぞ言って討伐に来た冒険者じゃないか!」


 「また我の邪魔をしにここにきたのか?」


 「いやたまたま討伐で、必要だったサラマンダーを狩りしてたらお前が出てきたと言う訳じゃが?」


 「逃げるなら今回逃すぞ?」


 「儂が狩りたいのは、ワイバーン・サラマンダー・火龍帝王じゃからな?」


 「お前何故に、火龍帝王が復活する時が解ったのじゃ?」


 「この辺にひそかに立てていた結界が壊れたのを確認しにくる名目と新しいパーティーの事楽しく旅をする為に、来たのがなりゆきじゃな?」


 「前回よりも火龍様は、強くなっておるが、お主では、歯が立たないぞ?」


 「今回特別に双剣を用意して来たから問題ないかな?」


 「何と言うか禍々しい双剣じゃな!」


 辺りが一瞬にして、真っ暗な暗闇とかすが、この静けさも何かやな予感しかしない……するとイフリートがいきなり地面に片膝を立てて祈っているのが見える。そんなイフリートもあるかも飯と認識して食べてしまう。


 「魔力的に、三分の二程しか回復していないが、そのうち回復するじゃろう」


 大声が辺り一面が刻まれた木材の様に、粉々になっている。それよりもお前どこかで見た事ないな?「さてはてお主は、どこかで見た事があるかもしれない……」


 そんな会話の中戦いが始まろうとしているのだった。

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