第238話 絆と約束【お爺ちゃんVs魔王サタン【中編】】

 「この力に、邪神ガントレットで、ヴェルゼブブ王を封印するとこうなる!」


 「あ、あれは……」


 「お爺ちゃん知ってるのですか?」


 「儂が作った神シリーズの一本じゃが、学生の校長時代に盗まれて無くなった物じゃな……」


 「貴様学校の備品を勝手に持って帰って、力をつけるなど駄目な大人じゃろう……」


 「儂が封印されている中で、この武器の凄さが解って封印の世界にて、力をつけた相棒だぜ!」


 「そんな事言ってるが、その武器の使い方とか解るのか?」


 「解る何十年封印されていたと思っている!」


 「この邪神ガントレットを体の一部に、する為にこうすると……」


 ごくりとガントレットを飲み込み魔王の身体か漆黒と黄金の光で満たされる……


 「あれを飲むやつがおるのか!」


 魔王の周りには、漆黒で出来た鎖が全身を巻き付けていき真黒になり……今度は、紅緋色へと変化し…頭の中央部分から亀裂が入っていく――


 亀裂は、粉砕されて細かく砕け散り中から漆黒を身につけたサタンが現れる。何と言うか歪の存在に見えて、右腕から手にかけてガントレットがあ体の一部となって装着されている。そこから禍々しい力が溢れるばかりかといえるほど凄い力を感じるのだった。


 「ふぅー」


 「お待たせしました」


 「第一形態の完成だ!」


 「お主何形態まで出来るのじゃ?」


 「装備か武器に召喚された者を付与すればいくらでも出来る事が実験で解っていたが……流石に、ここまで凄い状態の第一形態は、初めてだ!」


 「そりゃ素材が良いのだから当たり前じゃよ!」


 「サタンさん!」


 「何だいご主人様よ?」


 「僕が装備作るから完全体でお爺ちゃんと戦ってみてよ!」


 「マリア!」


 「確かに、ダイトカイトさんと戦えるならそれくらいあってもいいな……」


 「サタンまで何を言っている」


 「確かに、私も見たいわね」とスノーちゃんにまで言われる。


 「どうせお爺ちゃんその姿でも本気出さないで、今まで蓄積してきた技術だけで倒そうとしてたでしょ?」


 「おや、マリアちゃんには、ばれていたのね」


 「そうなの? マリア?」


 「お爺ちゃんの事なので、多分解りませんが、凄いレベルと凄い技術と凄い剣技と凄い魔法と覇気が使える時点で、本気なんてださないでしょうからそれが見たいです!」


 「そう多分今回で、見れるか見れないかくらいのレアケースなので、やっぱりお爺ちゃんが簡単に勝よりも本気で、戦った時に、戦った時に叫ぶのみたいじゃないですか!!」


 「ルシファー様よいですか?」


 「ん~~まぁ~」


 「主人の言う事は、絶対だけど、ある意味それは、楽しそうだから参加させてもらうよ?」


 「すみません有難うございま……心より感謝します」 


 「それと、リーヴスラシル君にも頼めるかな?」


 「憑依の話ですか、良いですよ別に全然問題ないですよ?」


 「なんたって、ダイトカイトさんと戦えるのなら装備でも武器でも何でも憑依しますから姫様宜しくです」


 「まず、右腕についているガントレットをもう一個同じのを作ります」


 少し触らせてもらいますね、なるほどこれは、これで、こうなるのかな? リーヴスラシル君は、持ってる双剣に憑依させますからそれでお願いします。スレープニールは、靴として作ります。頭の兜に、ユニコーンを使います。そして、そのほかの装備類に、ルシファー様を使います。これで、闇と光の完全版が出来ると思います。それと、お爺ちゃん以外の人が持ってるスキルで、付与系があれば付与して下さい。それでは、作成に入る間お爺ちゃんは、少し一息入れてここでこれでも食べてくつろいでいてくださいませ。僕は、皆で食べる為に用意した料理を魔法で作った机に並べていく、そして、憑依される皆さんにもとご飯をお出しする。問題が一つあるとしたら? ユニコーンは、無邪気で、処女の子供にしか興味がないとお爺ちゃんに聞いているので、こちらの変身ポーションをサタンさんに、飲んでもらうと……姿が漆黒の髪に、漆黒の瞳を持つ少女が出来上がる。


 「これは、儂なのか?」


 「そうですよ、後…言葉気をつけないといけないので、こちらの強制魔法薬も飲んで下さい」


 サタンさんは、瓶に入った液体を飲み干すと不思議な事が起きる! 声が本当に、女性の様な声が出る上に、言葉は、僕と発言する。漆黒のストレートの幼女で声が凄く澄んだ声がする。周りの知ってる者達は、唖然とその現場を見る事になる。後々この戦いを見たものは、サタンと知らなければ美少女と美少年の戦いと残るだろうが、身内の戦いなので、見せる事は、無いと思ってします。みるとしたら身内だけだねと呟く僕が居る。


 僕は、装備と武器に集中しますので、皆さんは、料理を食べてゆっくりしてください。飲み物は、なんでもいいですけど、ここのメンバーならアルコール飲んでも酔わないと思ったので、僕が作ってるシリーズ物を置いてますから喧嘩しないように飲んで下さい。僕は、ここにいる全員に話しかけて、作成に入るのだった。

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