第184話 真実と向き合う為に有休を・・・

 あの事件以来自分がまっとうなのかを悩む事が多くなる。上司であるヴァナルカゼフ・ルシファー様に言って少し頭を冷やすために魔界にある修道院で少し手伝いをしに行く事になる。


 「キラオズマイラ・ハクテイト様が態々こちらの修道院にこられるなんて子供達が喜びます」


 「貴男を目標にしている子供や貴男な男の子と将来結婚したいと言う女の子や自分自身を見つめ直して男の娘になると言う人の励みになってます」


 「貴男の存在自体がです」


 「凄く気になる単語がいくつかあったがあえて聞かない方向でいようとおもう」


 「私は何をすればいいのかな?」


 「まず子供体に学問を教えてあげて下さい」


 「その後男の子達に剣の手ほどきをしてあげて下さい」


 「そして女の子達には、執事とまで言われている貴方様のお仕えする心を教えてあげて下さい」


 「すみませんが男の娘と男の子の違いて何ですか?」


 「世間で有名な話ですけどしりませんか?」


 「すみません最近忙しく身動きが取れない状態だったので、新聞類や情報に少し遅れがありまして……」


 「男の娘は字で書いているように、見た目は男でも可愛い子で心は女性より女の子に近い子をいみします」


 そんな訳でスノーラビット様の子供達にあっても正常な状態でいられるように修道院へと学ぶ為に色々とやってみることになる。


 不思議なのはどの子も可愛いというだけで別にそれこれという事は特になく、逆に男の娘に目を追ってしまう事が度々ある事に気づく……


 解った事は、その子達は凄く無邪気な心を持っていて自由気ままに生きている事が解る。


 そして私は新しい悟りを開いた。男の娘に慣れればあの子達に負けずに遊んで貰えるのだろうかと少し考えて溜息をつきながら修道院で数十時間過ごしてみる


 これで今度何があっても心は乱れないぞと誓いながら、男の娘達との距離を縮める為に色々とお勧めする事を試していくうちに、自分が何者なのかが解らなくなりさらに鏡をみて倒れてしまう。


 数十分が過ぎて気づいた時には、やはり男の娘に膝枕をされて居た事に気づいたのは、落ち着いてからだった。それまでは、変な胸の鼓動がするような変な事が起きている。


 そして何十時間も子供達と触れ合ったおかげで免疫力がアップしている。


 スキルも新たな物が追加される。これで修道院の修行は為になり落ちずにまた子供を見る目に戻れるものだと思っても居なかったが……


 結局最後まで遊んだ子達がなんと男の娘だったと言う事は、上司には秘密にして頂けるように優しい言葉を言うと男は静かな私を見て手遅れですねと笑顔で言われる。


 まだまだ日にちはあるから今度ゆっくりなれていきましょう。


 それでは、明日もまた癒しを求めていらしてくださいませと修道院の先生に見透かされるように言われるのだった。

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