第182話 三人娘達のちょっとした計画

 ウツキちゃんも何だかんだ言って子供に戻り目の前でくるくる回転して遊んでいる。


 ヒビキちゃんは、流れる湖を凍らせて遊びながら僕を呼んでいる。


 「姫様試しに技つかってますけど面白いですねこれ!」


 「姫様禁止!」


 「ちゃんと僕の名前で呼んでよせっかく作ったんだから!」


 頬を膨らませてじっと見るキチ様も可愛くて癒されますね!


 「様はいらないちゃんずけでよんでよ!」


 「僕達子供なんだからね!」


 「現実だと儂と我は、歳の月日はながいぞ?」


 「今回は特別なのです!」


 キチちゃんなんか性格とテンションがかなり変わってますね……


 「儂もそう思った」


 「キチになったとたん何かキャラが変わった気がする」


 「べ、別に僕変わってないもん!?」


 二人の心の声が聞こえる。絶対に照れていると周り空気の色で何となく解ってしまう。


 「それより頭のこの猫の耳は自動で動くのじゃな?」


 「我もこれにはびっくりしておる」


 「可愛いでしょ」


 「「キチちゃんがな!」」


 「二人の台詞がハモってる!」


 「福の神とか言ってる割のキチちゃんの衣装は、猫の神様て感じだよ?」


 「どっちもご利益ありそうだけどね」


 「これは、福の神には猫がつきものかなて思っているのと狐でも良かったんだけどそれだとあれかなと思ってこっちにしたの!」


 「自分の事僕とか言うのにキチちゃんになったとたん可愛いキャラになったよね?」


 「儂もそう思う」


 「ふっ二人して…… 僕をからかい過ぎだよ!」


 「面白い装備じゃなやっぱり」


 「怒ると耳がピンと立って、照れているとペタンと耳が倒れる仕組みになっておるのじゃから」


 「それよりウツキちゃん違和感とかある?」


 「儂か?」


 「ウツキちゃんの初めての女の子になっちゃった訳だけど?」


 「服はとても温かいのじゃが、下着が何故か履いてないのが気になったのじゃが……」


 「我も確かにそれは思いました」


 「え、普通変身してるだし下着いらないでしょ?」


 「浴衣とか着物は、下着つけないのが当たり前だよ?」


 「その代わり、ニーソつけてるから温かいはずだけど?」


 「儂普段褌つけておるから何かしまりがないと落ち着かないと思ってな?」


 「う~~~ん」


 「多分だけど今褌つけたら食い込んで痛いかもよ?」


 「何故じゃ?」


 「ウツキちゃんが男の娘の時に何かついてるとおもうけど今は、何も付いてないけど確認した?」


 「おぉぉ!」


 「無い確かに、儂の黒き鋼鉄の棒が無くなってる!」


 「我思うのだが普通は、男と言う生き物にしかついてない気がするのじゃが?」


 「そうだね普段僕もお姉様も穴はあるけどついてないね確かに……」


 「それよりもこの作戦が終わったらこのキャラでどこかのダンジョンに遊びに行きませんか?」


 「この魔法て時間とかあるかな?」


 「ヒビキちゃん時間は無いかな?」


 「解くための専用魔法があるからそれ使うまではずっとこの状態のままかな?」


 「なるほど~」


 「それでキチちゃん一つ提案があるのじゃが?」


 「ウツキちゃん凄く楽しそうな笑みだけど何かするの?」


 「シルフィーがお風呂入っている時にこの姉妹で突入して血の池事件をやる側をやってみたくての~」


 「あ、僕がやったのをシルフィーさんでやるて事だね」


 「たぶんだけどね、それやるならシルフィーさんより面白い実験体もとい楽しく弄れるお兄さんがいるよ?」


 「魔界にいるハクテイトお兄ちゃんがお勧めてお母様から言われてる」


 「ま、確かにこの間はおどろいたけど?」


 「何に驚くのじゃ?」


 「お母様の話だと僕とお姉様がお風呂場で気絶してて、両手で片方ずつ僕とお姉様の胸を摑んで倒れている所確認したとか言ってた」


 「「その話初めて聞きますね?」」


 「二人ともどうしたの?」


 「「キチちゃんは、気にしなくていいよ」」


 「「そのハクテイトさんに三人で挑んで倒すて事だよね?」」


 「倒すのかは解らないけど、びっくりさせてみようとはおもってるかな?」


 「それならこれが落ち着いた後に戻って奇襲をかける感じでよいかのう~」


 「我もその話に便乗します」


 「それじゃ~ 決定て事で……」


 打ち合わせ中にたわいのない会話が実はされておりハクテイトさんの命の燈火の危険がある事は、本人には知らせる事はなかった。

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