第150話 お爺ちゃんの家に長くお泊り【帰宅の準備】
食卓に向かうと、お母様達とお婆様達が料理をしている。いつもならお爺ちゃん達が作っているのだが今日は特別らしい……
「あら、貴女達もう起きてきたの?」 「マリアちゃんは、大丈夫?」
お婆様達に心配されるが、実際の事は言えないので、それに近い理由を言って誤魔化した。
「あぁ~ 長いようで短い五泊六日だったねお姉様!」
「そうね、色々と学んで強くなれたのと勉強が凄く面白いて事に気づいた事が今回の収穫ね」
「確かに、我としても姫様の出会いは、感動極まりないです」
「リーヴスラシルさんもマリアの従者になって良かった感じだよね?」
「そうですね、色々ありましたが、友達の様な存在が出来た事が嬉しかったりします」「ま、でも姫様呼ばわりなのですけどね……」
「それと、お姉様とお話し中は、我じゃなくて私ていいなさい!」
「お心のままに……」
「そういえば、マリアの事は、姫様と呼ぶけど私の事は、普通に名前で呼ぶよね姉妹で何か違うの?」
「召喚者であり、私の師匠的な存在ですからウィン様も召喚者になり従えるような者に出会えればきっと呼ばれますと思います」
「それにしてもお爺ちゃん達何処にいったのだろう?」
「お母様~」
「お爺ちゃん達何処に行ったの?」
「この時間なら多分お風呂じゃないかしら?」
「なら、明日で帰るから、お世話になったし背中流しにでも行ってこようよお姉様?」
「そうだね、起きてから少し寝汗もあるし、お風呂賛成~」
「私も賛成だお風呂」
「それなら三人でお爺ちゃん達の背中を流しに行こう~」
「ウィンとマリア?」
「ん、どうしたのお母様?」
「何かあったら念話頂戴ね」
「言ってる意味が解らないけど、何かあれば念話飛ばせばいいのね、解った!」
僕は、元気よく返事をして脱衣所へと向かう。どうやら服を脱ぎ始めたばかりのお爺ちゃん達が扉の音に気付いて一斉に振り向く――
「マリアちゃん倒れたって聞いたけど大丈夫なのか?」
「はい、全然問題ないです」「楽しく全力で遊び過ぎて少し疲れちゃったかもしれませんが、お爺ちゃんの背中をどうしても流したいと思ってここにきました!」
「ふときになったのじゃが、リーヴスラシル君だったのが孫と同じ年に見えるのは、不思議じゃな?」
「姫様に言われたので、このかっこになりました」「似合いませんかね?」
「違和感がまったくなくて、それも三姉妹の様に見えるぞ」
「上からウィンちゃんで、次にリーヴスラシル君で、最後はマリアちゃんだな儂の見込みだと?」
「私が末っ子!」
「ウィンちゃんが次女でもいいかな?」
他のお爺ちゃん達が話題に参加してくる。
そんな中一人今だ魂が抜けたお父様が居る。「お爺ちゃんお父様元気になるかな?」大丈夫だとおもうぞ、封印さえ解けて戻ってくれば元気になるじゃろう~」
「カァカッカ!?」
「さて、姫様とウィン様そろそろお風呂場に行かないと風邪ひきますよ?」積もるお話とか最後のやる事をやったら二人でお湯の中で語ればいいと私は、思いますね」
さてと服を……
その時―― 僕も気づくべきだったいつもの流れに――
振り向いた瞬間手遅れだった。
お姉様は、僕の脱を一枚ずつ脱がせていく――
いつも道理上着・肌着・縞々ブラジャー・スカート・縞々パンツを脱ぎニーソのみになる。
僕のブラとパンツは、水玉ピンク色で、朝お姉様が選んだ物だ。
縞々パンツの緑色いラインに可愛く白い線の模様がほどこされているデザインの状態になり……
私も気づいた頃には、姫様と色違いのかっこに変わっている事に気づいた。
そして、ウィンさんは、何事もないように入浴所へと足を向ける。ちなみに色は、赤色のデザインになっている。
こうして、お風呂で心と体を癒して、夕ご飯を食べてからゲームらしき物で、皆で騒ぎ僕達は、ベットに潜るのだった。
何故か、右の手には、お姉様がしっかりと繋いで、左手には、可愛い顔したリーヴスラシルが眠っている。
前に聞いた話だと普通は、眠らないはずなのだが僕の手を握って横になるとこのように可愛らしい顔で眠る子になる。
この時の状態が一番可愛いのだけど、とうぶんこの顔も見納めかな?
明日帰る時には、リーヴスラシル君も狩りの為に、冒険登録してくるだろうし、一緒に帰るのは、お母様とお父様とお姉様で帰るわけだから問題ないかな?
リーヴスラシル君は、別れる際に、何かあればいつでも呼んで下さいと言ってたからなにかあったら呼ぼうと思いながら僕も二人の後を追う様に眠りへと落ちていく――
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