第37話 寝ながら睡眠学習【冒険編3】

 二階に進むと?


 床は、ドロドロした土の上が入口付近から見える。


 床に足をつけたくないな……


 そんな思いとかもあり『浮与魔法』を改良した『妖精の羽』と言う魔法を使用する。


 『妖精の羽』は、足に羽が付いたように、空を飛べる魔法で、一度使えば魔力が消えるか、解除されるまで消えない。


 僕は、ゆっくりと宙に浮いてる状態で、歩き出す。


 すると50メートルほどの所から地面がボコと音が鳴り――


 ゾンビが多量に、出現する。


 僕は、精霊魔法で、『聖杯の絆』を使用し、全身と武器に付与する。


 矢にも付与して、矢を十本まとめて、シャワーとように放つ――


 正面にいた十体は、塵となり消えていくが、まだまだ沢山いる。


 僕は、何度か攻撃して撃破しているといきなり後ろからスケルトンが現れる。


 直ぐに気づいたものの上手くスケルトンの攻撃を弓で受け流し、ライトバレットを放つと?


 スケルトンは、砂のように塵と化す。


 どうやらこのダンジョンは、スケルトンとゾンビの巣窟らしい……


 スケルトン自体が、沸くのもランダムで不明な為、慎重に気をつけながら進むしかない……


 目の前のゾンビは、矢を放ちながら良い魔法が無いかを考える。


 風と水が行けるなら?


 風と光もいけるのでは、と思い試しに近くにいるゾンビに魔法を使用して攻撃してみる。


 どうやら『風神の舞』と同じ内容で、風と光の融合魔法の『雷光の舞』で攻撃する。


 同じように、ハリケーンが中央に、発生して、ライトバレットが発動する。


 周辺にいたゾンビも巻き込んで、退治される。


 それでも奥の方からボコボコと音が聞こえたり、カシャカシャと音が聞こえる。


 少し進みながらゾンビとスケルトンを撃退していくが、倒す度に、増えて行く――


 数が増えれば、『雷光の舞』を放ち全滅させてを繰り返す。


 たまに不意打ちで、沸くことも度々あるがなんとかよけながら進む。


 進んで行くと奥の方が凄い数のゾンビとスケルトンで溢れている。


 その中央に、大型のモンスターが見える。


 流石に、今回の敵は、名前が解らないので、鑑定スキルを使用する。


 大型モンスターを指定して、ステータスを鑑定スキルを使用して見る。




 名前 :張り付けられし者

 種族 :不死(十字架に張り付けられる元魔法使い死んで不死と化した生き物)

 性別 :不明

 年齢 :不明

 ジョブ:不明

 LV :40

 HP :15000

 MP :500

 力  :100

 敏捷 :0

 体力 :1000

 知力 :30

 魔力 :50

 運  :0



 なにこれ?


 HPが多いいですけど……


 どうやって倒そうかな?


 ま、とりあえず敏捷が0ならばあそこから動かない訳だし、対策も少し出来るだろうから先に周りの敵を倒しちゃおう。


 僕は、『雷光の舞』を『張り付けられし者』以外のゾンビとスケルトンを攻撃していく――


 たまに、横湧きされる事もあるが、なんとか倒しながら正面にいるスケルトンとゾンビを撃滅させていく……


 やっと掃除したかのように、綺麗になる。


 『張りつめられし者』が残る。


 試しに、ライトバレットを放つ――


 HPは、少しは、減っている事が確認できる。


 鑑定スキルも少し進化させて、ON・OFFの切り替えが出来る様になっている。


 不死系だから聖属性が有効なわけだからそれけいの魔法て何かなかったけ……


 僕は、ちょこちょこ矢でダメージを与えながら30メートル付近まで近づくと予期せぬ事が起きる。


 『張り付けられし者』から低く不気味な声が響きわたる。


 そして――


 元魔法使いだけあって、魔法を放たれる――


 『ファイアーボール』が僕の所に、飛んでくる。


 とっさによけたが、少しダメージをくらってしまい服が少し燃える。


 服には、修復機能がついているので、問題はないが……


 距離によって魔法が飛んでくる事が解る。


 今度は、僕の真下に、五芒星が浮かび『ファイアーオール』が展開される。


 連続魔法の為か、上手くよけるのにタイミングを誤り、ダメージを受けてしまう。


 少し後ろに戻り回復魔法を使いHPを回復すると?


 「あ、これだ!」


 僕は、精霊魔法の光で習った回復魔法と回復魔法向上を組み合わせて放てばいいのかと納得して、使用する。


 『オフェルトリウム』を使用する。


 そして、ぎりぎりの距離まで移動して、『ハイネスヒール』を『張り付けられし者』に使用してみる。


 凄いお叫びが聞こえる。


 効果は、抜群だったらしく、ステータスを確認すると凄いダメージを与えている。


 この魔法を三回ほど繰り返し、光を付与した矢で、攻撃し、何とか倒す。


 倒すとすごい叫びと共に塵と化して消える。


 倒した瞬間床は、石のダンジョンに戻る。


 倒した場所には、アイテムと宝箱が置いてある。


 十字架の杖とグリモワール魔術書不死魔法と宝箱が落ちている。


 「お、魔術書がある?」


 不死魔法とは、何ぞや?


 ま、取りあえず魔法の巾着袋に、詰め先に進む。


 また、左側に扉がある。


 正面にも扉がある。


 左の扉は、開かないだろうと思いそのまま正面の扉へと向かう。


 正面にあった扉を握って回すとカチャリと音が鳴り開く。


 扉は、重そうに見えて、すんなりと開いた。


 少し歩くと、四角い広場に出る。


 そこには、床に五芒星の光輝く場所と石の机が並んで置いてある。


 僕は、机に近づくと文字が書かれている。


 ダンジョンを脱出するなら白く光る石板に触れる事。


 ダンジョンのセーブポイントをするなら青く光る石板に触れる事。


 そう書かれた机が置いてある。


 僕は、時間を見て、そろそろポーションの効果が切れる事が解ったので、青く光る石板に触れる。


 そして、白く光る石板に触れて、外へと脱出する。


 外に戻り少し歩くと効果が切れて、赤ん坊に戻る。


 ダンジョン二階までで、疲れたので、直ぐに眠りにつくことが出来た。


 そして、目が覚めるとお姉様が狩りから戻り横で一緒に眠っている。


 お姉様を起こして、お風呂場へと向かう。


 向かう際お帰りマリアと言われる。


 そして、脱衣所に到着する。


 お姉様は、気にせずいつものように脱いでいく――


 いつも道理上着・肌着・縞々ブラジャー・スカート・縞々パンツを脱ぎニーソのみになり僕の服を脱がしてくれる。


 今日のお姉様のブラとパンツは、水色色のお揃いだ。


 そして、僕の肌着とニーソと縞々パンツは、お姉様とお揃い。


 そして、だっこされながら入浴先に進む……


 身体を洗ってもらい、お姉様も洗い、傷があれば回復魔法をかけてそのままお湯に浸かる。


 今日の出来事は、ちょっと保留にして、お姉様の一日を聞きながら胸のマッサージをしつついつものコースをこなし、ゆっくりと湯船に浸かる。


 お姉様に、当分一緒に狩りに行けない事を伝えて、理由は、魔法作成する為に、向うに行って覚えてきますと話すとゆっくりで良いよと言われる。


 そして、最近の僕は、歌を作る事もあり、お風呂場で歌っていると?


 お姉様に、それなんだかいいねと言われて歌詞を作り一緒に歌う事も日課になる。


 身体が火照ってきたとお姉様が言われたので、脱衣所へと戻り着替えて食卓に向かう。


 食卓に行けば、僕のご飯とお姉様のご飯が用意されていて、今日は、お父様がお爺ちゃんの所に行って居ないと言う事で、お母様と三人でご飯を食べる。


 まったり過ごしながらゲームの続きをして、夜になり夕食を食べて少しお姉様とお話しして僕は眠りにつく――


 朝の時間になると?


 おはようマリアと唇にキスをしてくるいつもの日常……


 食卓でご飯を食べて、お姉様は狩りにでかけて、僕は、ダンジョン攻略の続きに出かける為に、眠りへとつく……


 風魔法で、ダンジョンまで向かい入口に入ると?


 入口の階段付近の壁に、セーブポイントから進みますかと書かれている。


 僕は、はいと答えると不思議な事に、二階の正面扉に、立っている。


 「お、凄い!」


 そんな事を思いながら中に、入ろうと思うが赤ん坊のままなので、水色の液体を取り出し飲みほす。


 七歳くらいのバージョンに、変身して、扉を回し中へと入る。


 三階に行く為に、五芒星へと足を運びゆっくりと入る。


 全身が白い光に包まれて、目を開けるとどうやら三階についたらしい――


 三階の正面を見ると緑輝く大地と森がある。


 どうやら三階の部屋は、森の様だ。


 『妖精の羽』を使用し、付与魔法で全身を向上させて、樹の枝に乗って様子を見る。


 スキルによって、遠くが見える。


 今回のモンスターは、動物系らしい――


 猪と熊が森の草原内に居る。


 僕は、枝を上手く使いながら近くまで行く。


 敵を発見した所で、遠くから矢を放ち猪と熊を順番に狩りをしていく――


 枝を蔦って、進むたびに、熊と猪がいる。


 僕が、上から攻撃してる為か、気づかずに倒される。


 森は、狐族にしたら庭のような場所一番狩りやすい場所だった為か、さくさくと狩りが出来る。


 狩りなら進んで行くと?


 大きな樹が見えて来る。


 気配をけして、近づき敵をみると?


 ここのボスは、大型の熊のモンスターがボスらしい――


 周りにいる猪と熊を排除する為に、『風神の舞』を使用して、ばれないように狩りをしていると?


 凄い殺気が、こちらに向けられる。


 どうやら気づかれたらしい――


 急いで、大型モンスターを指定して、ステータスを鑑定スキルを使用して見る。




 名前 :荒野の魔獣

 種族 :動物(大型の熊で、何かのきっかけで魔獣とかした動物)

 性別 :不明

 年齢 :不明

 ジョブ:不明

 LV :45

 HP :8000

 MP :0

 力  :1000

 敏捷 :100

 体力 :800

 知力 :0

 魔力 :0

 運  :0




 僕は、新しい魔法の『風炎の舞』を放つ――


 『荒野の魔獣』中央に、ハリケーンの炎に包まれる。


 凄い叫び声が、聞こえるが、そのうちに、違う枝に移動して、矢に火を付与して、十本纏めて放つ――


 もちろん状態異常系も少しずつ混ぜながら気づかれないように、移動しながら放って行く――


 炎に包まれていた『荒野の魔獣』は、魔物の気配感知があるのか、僕がいる樹に、熊の手を力いっぱいぶつけて樹を根こそぎ倒す。


 ま、枝に乗っていても、魔法で飛んでるので、樹が倒されてもさほど問題はない。


 そのまま攻撃をしていると?


 折れた樹をぶん投げてくる――


 あまりにも大きな樹なので、よけるのに苦労する。


 『荒野の魔獣』も気が付いたのか知らないがあたり一面の樹を次々倒し、投げようとしているが、僕は、直ぐに、『風炎の舞』を放ち立ちふさがる。


 その間に、十本纏めた矢を火付与と状態異常付与をして、攻撃していく。


 ステータスを見るとそろそろ倒せそうだと解る。


 今回は、動物だったので、こんな狩りが出来たのだが、四階は、どんな場所なんだろうと思いながら、魔法を放ち、矢を放ち撃退する。


 ま、倒されると大きな叫びをするのは、毎度の事だが、倒れた瞬間五十匹づつ熊と猪を召喚して消える。


 慌てて、『風炎の舞』を放ち壊滅させて、地面に下りる。


 そこには、アイテムと宝箱がある。


 ダンジョンの森は、消えて普通の石のダンジョンへと戻る。


 落ちているアイテムを見る。


 魔獣の皮と魔獣の目と宝箱が置いてある。


 ま、取りあえず魔法の巾着袋に、詰め先に進む。


 やはり、左に扉があり、そして中央にも扉がある。


 試しに、左の扉を開けてみると?


 びくともしない……


 正面の扉の前に行き、扉を回すとカチャリと音が鳴り開く。


 少し歩くといつもと同じ、セーブポイントと脱出の石板がある。


 セーブポイントの石板に触れて、セーブして次の四階を目指す為に、五芒星前に立つ。


 結構MPを使用したので、回復ポーションで回復して、五芒星の中へとゆっくり進むのだった。

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