寝ながら睡眠学習【闇編初級一】

 丁度一カ月が経ち、紅精霊様の初級である睡眠学習の授業が終わる。

 そして、闇精霊様の勉強が始まろうとしていた。

 噂では、闇魔法という話だが、どんな精霊魔法を教えてくれるのかがうまく結びつかない。

 いつもどうり目が覚めて、お母様から母乳をもらいご飯が終了する。

 お姉様の胸をマッサージしてから自分の時間が出来る。

 今日で、生まれて来てからなんと、丁度七カ月目が過ぎた事を知った。


 寝た後の闇精霊様と会うのも凄く楽しみだが、予習として紅精霊魔法である初級の火属性をイメージしてみる。


「あ、これは部屋でやったらまずい感じがする」とイメージしていて気づく。


 狐族にとって親しみやすいと言っても使うのは、場所を考えないと駄目だなと内心思った。

 そうだお姉様に頼んで、習ったのを僕がやるのではなく、お姉様に見せてもらえば記憶に残る。

 実際の映像ではない本当の魔法が――。


 早速魔法を見せてもらうのに、目の前にお姉様がいないから取りあえずお母様を呼んで来てもらおうと思いガラガラをならした。

 するとゆっくりとお母様が来てくれる。


「お姉様を呼んで欲しいです」


 これからやる事もお母様に話すと準備をしてくれると話す。


「マリア来たよ!」とお姉様が僕の揺り篭に来てくれた。


 それからお姉様が簡単な初級の精霊魔法を見せてくれる。実際に見てみると迫力の違いが分かる。

 見ていて解った事は、家事と狩りで使うと言う二点によって見方が違うと言う事だった。


 魔法を放つ時のウィンお姉様は、キラキラと光ってとても綺麗だと思う。

 習った範囲を見せてもらい自分でも放ちたいなと内心思って要ると?

 お姉様からこんな案が浮かんだ。


「私が風魔法使うからそれで、バランスとって精霊魔法放てばいいじゃない?」

「そんな事出来るですか?」

「出来るわよ?」


 なら色々試した事があります。

 僕は、紅の精霊魔法を色々アレンジしながら放つ――。

 ウィンお姉様が、僕に話しかける。


「凄いね、マリア!」


 そんな褒め言葉をもらうが、やっぱりまだ生まれて日が浅い事から魔力が続かない為、体力の限界がきてしまい疲れてしまった。

 お母様とウィンお姉様の二人で、疲れ切った僕を揺り篭に運んでもらう。

 そんな中……、魔力の消費により、疲れた僕はそのまま深い眠りについた。

 闇の世界で何故か二つの月が見える場所から照らされる月の光……。

 そこにみなれない黒髪の少女がいる。


 紅の精霊様は、二十代くらいにみえたのだが、闇精霊様は、年齢的に十五歳~十六歳くらいに見えた。

 ま、実際何万年もここにいるわけだから姿と形と見た目は違うのは解るのだが、頭と目では見てる感じではそんなに差が結構でるなと思った。


 少女が近づいてきて、僕を抱っこして、月明かりが綺麗な場所へと連れて来てくれる。

 そこには、大きなベンチがあり、二人用だったみたいで、抱っこしたまま座ってくれる。


「初めまして、闇精霊です」


これからあなたには、最初に、初級を学んでもらって順番に中級~上級魔法までを学んでもらいます。


「紅子と一緒で、一ヶ月に、初級で覚え方によって、どんどん魔法の級があがっていくので宜しくね」


 そして、授業が始まるのだった。

 闇精霊様の話では、初級魔法が今日だけで三個の魔法を教えて個の魔法を教えてもらう事が出来る。

 聴いているだけで楽しみが増えた。

 そもそも、素質がある体質だったらしく、最初に学ぶとすぐに、馴染むだろうと言われる。

 魔法の種類は、『魅力』、『誘惑』、『エナジードレイン』と言われる。

 魔法吸収に最適な魔法だよと言われる。

 僕のとしで覚えても良い知識なのかが判断がつかないが、闇精霊様が良いといっているのだからきにせず覚える事にする。


 君は、元々その素質がある。

 それを先に学ばないと僕が精霊魔法を教えて行く前に疲れてしまうと話される。

 それを覚えてしまえば自然と出来る様になるらしく、僕は、魔法発動についての映像を見る。

 使い方は、ウィンお姉様を巻込めば何とか使えるかなと想像しながら学んでいくなか何とか、学習して、『魅力』、『誘惑』、『エナジードレイン』、三種類の魔法をマスターしたのだった。


 これから、学ぶのが本当の闇の世界……。

 ようこそこちらの世界へと深々く頭を下げる黒髪の少女。

 甘い台詞とともに、語り出すが、これから学んでいく。

 闇という、悪いいみではなく、小悪魔的なにかなのかは、始まったばかりの為、思ったが中級から大変になるとは、まだその時の僕は知らなかった。

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