余が褌生に悔いはなし

作者 三矢由巳

★★★ Excellent!!!

江戸時代の風俗を今に伝える、ちょっと変わった「余」の昔語り

イロモノかと思って読み始めた。
非常に有意義なイロモノだった。

学問好きの武士みたいに「余」と自称する彼は、
絹でできたとても上等な「ふんどし」である。

そこの淑女、ドン引きしないで。
そっちの男子は下ネタ待機しないでよろしい。

殿様のふんどしとして任務に就いた「余」は、
冷静な観察眼で以て江戸時代の風俗・文化を語っていく。
その密着取材の精度は、これ以上ないほど男性に密着する
ふんどしだからこそ成せるわざだと言えるだろう。

読みやすく親しみやすい文章が素晴らしい。
私は戦史や政治史、学術史しかろくに知らないので、
古道具を基点に風俗・文化を語る本作は興味深かった。
勉強になりました。

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