ひとりぼっちのソユーズ Fly Me to the Moon

作者 七瀬夏扉@ななせなつひ

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★★★ Excellent!!!

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 「夏への扉」、「宇宙の戦士」などの作者であるロバート・A・ハインラインは、こう言ったそうだ(うろおぼえ)。

 小説には三つある。「問題を解決する主人公」、「成長する主人公」、そして「ボーイ・ミーツ・ガール」である、と。

 本作は、見事なまでの「ボーイ・ミーツ・ガール」SFである。

 第一部は、気の強い女の子と気弱なぼくとの「ボーイ・ミーツ・ガール」。
 第二部は、月の王女と大人になったぼくとの「ボーイ・ミーツ・ガール」。
 そして、第三部は、ネコが出てきて……、そこからは怒涛の展開。もうまったく先の見えない時空の旅へと読者をつれてゆく。

 果たして、スプートニクは、宇宙を旅するひとりぼっちのソユーズをつかまえることができるのか? 彼女を月へ連れていくことができるのか? 北方四島の行方は?

 美しい音楽が奏でられる宇宙で、少年は少女と出会い、別れ、そして追い求める。
 少年は透き通る真空の宇宙空間で、果たして青い鳥をつかまえることができるのだろうか?
 
 本作は、SFが痛烈で残酷なばかりでない文学であることを、そして宇宙が冷たくて恐ろしいばかりの空間でないことを語った名作である。
 
 ぜひご一読して、「ひとりぼっちのソユーズ」が、決してひとりぼっちではなかったことを知ってもらいたい。



★★★ Excellent!!!

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飲み手が素人ゆえに飲み比べたりはできませぬが、じっくり丁寧に優しく淹れられております。注ぎ方も上品ゆえ、この手のものを楽しめる方にはお勧めかと思います。茶菓子も一緒に楽しむとよろしい様です。

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★★★ Excellent!!!

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 この物語の魅力をどう伝えればいいのか悩んでますが、とにかくすごいです! 3章の中盤になると一気に物語が動きだして、それからはもう先の読めない展開で最後まで一気に読ませられました。
 そして壮大で、なおかつ静かに進む物語はまさに宇宙のようで、最高に面白いヒューマンドラマでした。

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★★★ Excellent!!!

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 ユーリヤ、ソーネチカ、そして僕。僕目線で幼少期から壮年期にかけての物語の中で、三者三様の「孤独」が語られていきます。
 幼少期の僕で語られるのは、プライドやアイデンティティに揺れ孤立するユーリヤ。青年期の僕で語られるのは、月面で生まれ育ち、地球との隔絶を感じるソーネチカ。そして壮年期の僕で語られる、孤独感の中、幾度となくタイムリープをしてユーリヤと会う方法を探す僕。
 ユーリヤとソーネチカのまるで生き写しのような対比関係が素晴らしく、またユーリヤとの死別を経て、ソーネチカに接する際の僕の成長が感じられます。ソーネチカに希望を与え続けようとしながらも、宇宙空間での身体への影響から地球へと下りなければならなかった場面は胸が締め付けられるものがあります。
 「僕」自身の孤独では、幾度となく失敗をし、絶望を繰り返し、それにやるせなささえ感じられてしまうけれど、全てが無駄な行動であったわけではなく、全てが必要な物だったと語られるラストは圧巻でした。
 これはたった一度のやり直しでハッピーエンドに繋がる奇跡の物語ではありません。執念と意志で孤独に対峙する物語です。

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★★★ Excellent!!!

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まず心惹かれたのは、この作品の文章の美しさ。難しい語り口ではなくて、とても親しみやすくてやさしい。透明感があり、するするとよどみなく心にしみてくる文章に引き込まれる。

その巧みな文章で語られるヒロインたちの美しさに息を飲み、月を思ってしまう。空を見上げて手を伸ばし、彼女らを探してしまう自分がいた。

ぼくは一章、二章だけでもこの作品は充分に満ち足りたものであると思う。三章目。これは独立して一個であるともいえるし、一章、二章と踏まえれば、さらに楽しめるものであるともいえる。三章がもしかしたら一番SF色が強いかもしれない。

どの章もため息が出るほど美しくて、そして吸引力のあるものだった。この話を読んで、ぼくは確かに宇宙と時間を泳いだんだと言い切れる。宇宙と時間を泳ぎ、魂を洗われた。ぼくはこの作品によって、月に、宇宙に打ち上げてもらったんだと思う。

さて、この作品をまだ手にしていない皆さん。ぼくは胸を張ってこの作品をお薦めしよう。この作品は★★★★作品であると断言する。読まずにいては勿体ない。是非、まずは一章から読んでみてください。

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★★★ Excellent!!!

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この作品を適切に評価するのは難しい。傑作という言葉さえ陳腐に思えるからだ。
難しいが、私が感じたことを書いてみようと思う。
骨太SFなのに、堅さを感じさせない。次のエピソードをタップする指が止まらない。この引力は奥行きにあるのだろう。
キャラクターの心情、世界観の描写。細やかに描かれたそれらのモノは物語を立体的にすることに成功している。

特に目を見張ったのはソーネチカの描写だ。月で生まれた彼女の強さと弱さを確かな筆力で描写していて見事の一言だ。

兎に角この作品は読んだほうがいい、読むべきだ、いや、読め。ユー・コピー?

★★★ Excellent!!!

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月に想いを馳せる少女と少年の物語から始まり、やがて舞台は月面、そして時さえも――

綺麗な文体と語り口で綴られている物語に思わず没頭し、いつしか自分も月への憧れを抱いておりました。

私は特にtrack2が好きで、近い未来にありそうな光景に胸躍らされるのと同時に、物語にある問題点に深く考え込んでしまいました。

文量に圧倒されている方、勿体ないです!

多くの方に読んでほしいオススメ作品です。

★★★ Excellent!!!

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面白かったです。つい一気読みしてしまいました。
もっと早く読めばよかったと後悔したくらいです。とにかく面白い。同時にすごく感動しました。濃密でそれでいて透き通るように美しい物語です。
最初は宇宙系のSFラブストーリーかと思っていましたが、ある時点からガラリと変わり、本格的なSFへと放り込まれてあわあわしている間に、あっという間に終わってしまいました。

この作品を上手くレビュー出来ない自分が恨めしい。

この作品を読むか悩んでいる方は是非読んで下さい。
きっと貴方も誰かのスプートニクになりたくなるはずです。

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★★★ Excellent!!!

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大切な人に出逢うと、大事な人に会うと、2人の世界は広がる。どこまでも広がって、大気も成層圏も飲み込んで、果てない銀河になる。

ユーリヤやソーネチカとの出逢いをきっかけに、月や宇宙に向かう主人公。その広がりはまるで、彼の心を表しているようにも思えて。
広がったままの宇宙で1人になれば、その孤独は想像を絶する。彼女に再会するために、何度となく自分をやり直す主人公に自然と感情移入して、思わず目頭が熱くなりました。

膨大で精巧なインプットに、親しみやすい文体で分かりやすいアウトプット。学生時代、作者様はずっと宇宙や神話の本を読んでいたのかな?と想像してしまう、30万字とは思えない、スラスラ読める作品。とても楽しく読ませて頂きました。

自分も学生時代は宇宙の本にかじりついていた身です。流星群の時期にでも思い出して、また遊びに来させて頂きます。この作品との出逢いも、自分にとっては1つの宇宙の始まりなので。

★★★ Excellent!!!

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根底に、人は空間的社会的隔絶を飛び越えられるのか?というテーマが感じられ、そこからひとりぼっちというフレーズが連想されたりします。
宇宙を舞台に奮闘する姿はきっと応援せずにはいられません。
郷愁を誘う過去文体もとても綺麗です。

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★★★ Excellent!!!

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本作には、夜空に輝く星々と同じ数の物語があります。
それは決して誇張ではありません。

初めに踏み出した小さな一歩から、まるで砂浜についた足跡のように、無数の足跡が刻まれては消えていき、それでも残った物語が、本作であったように感じます。

読み進めていくうちに、まるで自分が本当に「ひとりぼっちのソユーズ」という名の宇宙空間に放り出されたかのような、物語の広大さに圧倒される感覚を覚えました。それは手を伸ばせば届きそうで、決して届かない現実と物語の境界線を越えた瞬間であったように感じます。

読み終わったとき、何か一つの感情を強く想起させられる素晴らしい作品は多々ありますが、これほど多くの感情を呼び起こされる作品となるとそうは無いでしょう。

素晴らしいとか、感動したとか、賞賛の言葉は多々あれど、私はそれを口にすることができません。今はただ、ありがとうございました。


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★★★ Excellent!!!

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面白かった。
評判以上に面白かったです。

3つ、際立っている点をあげます。あまり蛇足をつけたくないですし。

まず、文章が読みやすかったです。宇宙を扱うSFを描くとなるとどうしても工学関係の用語が多くなりがちですが、必要に応じて物語を邪魔しない理解のための補足が入っていて、すんなり読み進められました。主題に恋愛を持ってきているので、専門的な情報を極力排除したこの方向性はとても良かったです。

次に内容と展開ですが、センチメンタルで良かったです。アメリカのSFやそれを踏襲した作品は活劇と謎解きに終始しがちで、追従した和製作品もそんなのが多いのですが、やはり日本人はセンチメンタルなものが好きなのです。これは絶対です。SFというジャンルは時間と距離をアホみたく引き伸ばしても全く構わない。これは、毎日会えるはずの彼女と突然ずっと会えなくなるという構図を作る上で非常に親和性が高く、その特徴を最大限に生かしきってるなと感じました。切ないです。泣けるストーリーです。多くの日本人がそうであるように、私も大好きです。

そして最後に。パロディが良かったです。作者、相当にSF読み込んでますね。宇宙ものにも詳しいしSFにも詳しい。最初にスターウォーズなんて、と言ってながら後半に銀英伝ネタが入るあたり、かなりストライクゾーンも広そうです。また、たぶんですがアシモフ、クラークはもちろん、ハインラインやイーガンも好きなんだろうなと勝手に推測。

文章の良さ、内容の良さ、マニアックな良さと、本作はいろんな人を引っ掛ける釣り針があり、それにすっかり引っかかってしまいました。やられたという感じです。

傑作です。これはおそらく出版されると思いますが、多くの人に読んでほしいですね。

★★★ Excellent!!!

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 子供のころ、図鑑を見て宇宙に想いを馳せたことがあります。
 児童文学のような優しい文体。
 男の子が一人の女の子と出会い、宇宙を目指すように。
 宇宙飛行士になってからは月が舞台に移します。宇宙に馴染みのない人にもわかりやすく書かれたSF知識を下敷きに、月が故郷の子供たちならではの想いや悩みを丁寧に描いています。
 そして第三章、主人公の終わることのない探求。
 たった一つ手に入れたくて手を伸ばしても、届かない未来。
 想いを遂げるために、こんなにも試行を繰り広げるのか。その切ない願いは果たして叶うのか。

 たった二言の問いかけに応えたくて。
 エピローグを読んだあと、もう一度プロローグを読んでしまう。
 もしも、があるとすれば子供のころに出逢いたかった、そんな作品です。

★★★ Excellent!!!

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三つのTrackから構成される「ひとりぼっちのソユーズ」という物語はタイトルからも分かる通り宇宙を舞台にしています。
Track1ではセレーネという一人のか弱い少女との出会い、そして衝突を通じて成長していく主人公が描かれており、Track2では、宇宙飛行士となり宇宙で任務をこなしながら、唯一の宇宙人『ルナリアン』である少女との対話を通じて様々な考えを抱いていく主人公の姿がえがかれています。
しかし、そこまで読んで満足してはいけません。
この作品の最大の山場はTrack3にあります。
Track1,Track2の主軸となった二人の少女と主人公の過去と未来を超える壮大な物語が紡がれています。
ずっと張ってきた伏線が回収されていき、謎がすべて解けていくクライマックスではあなたはページをスクロールする手が止まらなくなるでしょう。
このレビューを目にとめた方。ぜひご一読を。

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