ひとりぼっちのソユーズ Fly Me to the Moon

作者 七瀬夏扉@ななせなつひ

570

202人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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 「夏への扉」、「宇宙の戦士」などの作者であるロバート・A・ハインラインは、こう言ったそうだ(うろおぼえ)。

 小説には三つある。「問題を解決する主人公」、「成長する主人公」、そして「ボーイ・ミーツ・ガール」である、と。

 本作は、見事なまでの「ボーイ・ミーツ・ガール」SFである。

 第一部は、気の強い女の子と気弱なぼくとの「ボーイ・ミーツ・ガール」。
 第二部は、月の王女と大人になったぼくとの「ボーイ・ミーツ・ガール」。
 そして、第三部は、ネコが出てきて……、そこからは怒涛の展開。もうまったく先の見えない時空の旅へと読者をつれてゆく。

 果たして、スプートニクは、宇宙を旅するひとりぼっちのソユーズをつかまえることができるのか? 彼女を月へ連れていくことができるのか? 北方四島の行方は?

 美しい音楽が奏でられる宇宙で、少年は少女と出会い、別れ、そして追い求める。
 少年は透き通る真空の宇宙空間で、果たして青い鳥をつかまえることができるのだろうか?
 
 本作は、SFが痛烈で残酷なばかりでない文学であることを、そして宇宙が冷たくて恐ろしいばかりの空間でないことを語った名作である。
 
 ぜひご一読して、「ひとりぼっちのソユーズ」が、決してひとりぼっちではなかったことを知ってもらいたい。



★★★ Excellent!!!

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飲み手が素人ゆえに飲み比べたりはできませぬが、じっくり丁寧に優しく淹れられております。注ぎ方も上品ゆえ、この手のものを楽しめる方にはお勧めかと思います。茶菓子も一緒に楽しむとよろしい様です。

★★★ Excellent!!!

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 この物語の魅力をどう伝えればいいのか悩んでますが、とにかくすごいです! 3章の中盤になると一気に物語が動きだして、それからはもう先の読めない展開で最後まで一気に読ませられました。
 そして壮大で、なおかつ静かに進む物語はまさに宇宙のようで、最高に面白いヒューマンドラマでした。

★★★ Excellent!!!

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 ユーリヤ、ソーネチカ、そして僕。僕目線で幼少期から壮年期にかけての物語の中で、三者三様の「孤独」が語られていきます。
 幼少期の僕で語られるのは、プライドやアイデンティティに揺れ孤立するユーリヤ。青年期の僕で語られるのは、月面で生まれ育ち、地球との隔絶を感じるソーネチカ。そして壮年期の僕で語られる、孤独感の中、幾度となくタイムリープをしてユーリヤと会う方法を探す僕。
 ユーリヤとソーネチカのまるで生き写しのような対比関係が素晴らしく、またユーリヤとの死別を経て、ソーネチカに接する際の僕の成長が感じられます。ソーネチカに希望を与え続けようとしながらも、宇宙空間での身体への影響から地球へと下りなければならなかった場面は胸が締め付けられるものがあります。
 「僕」自身の孤独では、幾度となく失敗をし、絶望を繰り返し、それにやるせなささえ感じられてしまうけれど、全てが無駄な行動であったわけではなく、全てが必要な物だったと語られるラストは圧巻でした。
 これはたった一度のやり直しでハッピーエンドに繋がる奇跡の物語ではありません。執念と意志で孤独に対峙する物語です。

★★★ Excellent!!!

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i copy.

小さいころ、図書館に行くといつも壁の端から端まで並んだ本棚に詰め込まれた無数の本に圧倒されていた。
こんなにもたくさんの物語があるんだって。こんなにもたくさんの世界があるんだって。毎月、毎月、新刊が入ってきて。そのぜんぶを読みきれないことに途方に暮れた。
『ソユーズ』を読んでいると、そのころの感動を思い出す。中学生のころはじめて読んだ『夏への扉』とか。章タイトルにもなっている『月は無慈悲な夜の女王』とか。『ソユーズ』はたくさんの物語の記憶からできている。作者はほんとうに物語がすきなんだなって。それも、SFだけじゃなく物語がすきな人ならみんながすきになるような物語をたくさん読んできたんだなって。
はじめて読むのにどこか懐かしい。記憶が連想につながって、感情がスプートニクとリンクしたところでそのまま世界がどんどん広がっていって、くりかえし、反響し、無限大に発散する。読むことがすきな人ほどたのしめるんじゃないのかな。

ハロー、ソユーズ。
宇宙は、今日も静かで平和だよ。
神様も今のところは見当たらない。

★★★ Excellent!!!

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まず心惹かれたのは、この作品の文章の美しさ。難しい語り口ではなくて、とても親しみやすくてやさしい。透明感があり、するするとよどみなく心にしみてくる文章に引き込まれる。

その巧みな文章で語られるヒロインたちの美しさに息を飲み、月を思ってしまう。空を見上げて手を伸ばし、彼女らを探してしまう自分がいた。

ぼくは一章、二章だけでもこの作品は充分に満ち足りたものであると思う。三章目。これは独立して一個であるともいえるし、一章、二章と踏まえれば、さらに楽しめるものであるともいえる。三章がもしかしたら一番SF色が強いかもしれない。

どの章もため息が出るほど美しくて、そして吸引力のあるものだった。この話を読んで、ぼくは確かに宇宙と時間を泳いだんだと言い切れる。宇宙と時間を泳ぎ、魂を洗われた。ぼくはこの作品によって、月に、宇宙に打ち上げてもらったんだと思う。

さて、この作品をまだ手にしていない皆さん。ぼくは胸を張ってこの作品をお薦めしよう。この作品は★★★★作品であると断言する。読まずにいては勿体ない。是非、まずは一章から読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

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この作品を適切に評価するのは難しい。傑作という言葉さえ陳腐に思えるからだ。
難しいが、私が感じたことを書いてみようと思う。
骨太SFなのに、堅さを感じさせない。次のエピソードをタップする指が止まらない。この引力は奥行きにあるのだろう。
キャラクターの心情、世界観の描写。細やかに描かれたそれらのモノは物語を立体的にすることに成功している。

特に目を見張ったのはソーネチカの描写だ。月で生まれた彼女の強さと弱さを確かな筆力で描写していて見事の一言だ。

兎に角この作品は読んだほうがいい、読むべきだ、いや、読め。ユー・コピー?

★★★ Excellent!!!

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月に想いを馳せる少女と少年の物語から始まり、やがて舞台は月面、そして時さえも――

綺麗な文体と語り口で綴られている物語に思わず没頭し、いつしか自分も月への憧れを抱いておりました。

私は特にtrack2が好きで、近い未来にありそうな光景に胸躍らされるのと同時に、物語にある問題点に深く考え込んでしまいました。

文量に圧倒されている方、勿体ないです!

多くの方に読んでほしいオススメ作品です。

★★★ Excellent!!!

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面白かったです。つい一気読みしてしまいました。
もっと早く読めばよかったと後悔したくらいです。とにかく面白い。同時にすごく感動しました。濃密でそれでいて透き通るように美しい物語です。
最初は宇宙系のSFラブストーリーかと思っていましたが、ある時点からガラリと変わり、本格的なSFへと放り込まれてあわあわしている間に、あっという間に終わってしまいました。

この作品を上手くレビュー出来ない自分が恨めしい。

この作品を読むか悩んでいる方は是非読んで下さい。
きっと貴方も誰かのスプートニクになりたくなるはずです。

★★★ Excellent!!!

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大切な人に出逢うと、大事な人に会うと、2人の世界は広がる。どこまでも広がって、大気も成層圏も飲み込んで、果てない銀河になる。

ユーリヤやソーネチカとの出逢いをきっかけに、月や宇宙に向かう主人公。その広がりはまるで、彼の心を表しているようにも思えて。
広がったままの宇宙で1人になれば、その孤独は想像を絶する。彼女に再会するために、何度となく自分をやり直す主人公に自然と感情移入して、思わず目頭が熱くなりました。

膨大で精巧なインプットに、親しみやすい文体で分かりやすいアウトプット。学生時代、作者様はずっと宇宙や神話の本を読んでいたのかな?と想像してしまう、30万字とは思えない、スラスラ読める作品。とても楽しく読ませて頂きました。

自分も学生時代は宇宙の本にかじりついていた身です。流星群の時期にでも思い出して、また遊びに来させて頂きます。この作品との出逢いも、自分にとっては1つの宇宙の始まりなので。

★★★ Excellent!!!

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根底に、人は空間的社会的隔絶を飛び越えられるのか?というテーマが感じられ、そこからひとりぼっちというフレーズが連想されたりします。
宇宙を舞台に奮闘する姿はきっと応援せずにはいられません。
郷愁を誘う過去文体もとても綺麗です。

★★★ Excellent!!!

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本作には、夜空に輝く星々と同じ数の物語があります。
それは決して誇張ではありません。

初めに踏み出した小さな一歩から、まるで砂浜についた足跡のように、無数の足跡が刻まれては消えていき、それでも残った物語が、本作であったように感じます。

読み進めていくうちに、まるで自分が本当に「ひとりぼっちのソユーズ」という名の宇宙空間に放り出されたかのような、物語の広大さに圧倒される感覚を覚えました。それは手を伸ばせば届きそうで、決して届かない現実と物語の境界線を越えた瞬間であったように感じます。

読み終わったとき、何か一つの感情を強く想起させられる素晴らしい作品は多々ありますが、これほど多くの感情を呼び起こされる作品となるとそうは無いでしょう。

素晴らしいとか、感動したとか、賞賛の言葉は多々あれど、私はそれを口にすることができません。今はただ、ありがとうございました。


★★★ Excellent!!!

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面白かった。
評判以上に面白かったです。

3つ、際立っている点をあげます。あまり蛇足をつけたくないですし。

まず、文章が読みやすかったです。宇宙を扱うSFを描くとなるとどうしても工学関係の用語が多くなりがちですが、必要に応じて物語を邪魔しない理解のための補足が入っていて、すんなり読み進められました。主題に恋愛を持ってきているので、専門的な情報を極力排除したこの方向性はとても良かったです。

次に内容と展開ですが、センチメンタルで良かったです。アメリカのSFやそれを踏襲した作品は活劇と謎解きに終始しがちで、追従した和製作品もそんなのが多いのですが、やはり日本人はセンチメンタルなものが好きなのです。これは絶対です。SFというジャンルは時間と距離をアホみたく引き伸ばしても全く構わない。これは、毎日会えるはずの彼女と突然ずっと会えなくなるという構図を作る上で非常に親和性が高く、その特徴を最大限に生かしきってるなと感じました。切ないです。泣けるストーリーです。多くの日本人がそうであるように、私も大好きです。

そして最後に。パロディが良かったです。作者、相当にSF読み込んでますね。宇宙ものにも詳しいしSFにも詳しい。最初にスターウォーズなんて、と言ってながら後半に銀英伝ネタが入るあたり、かなりストライクゾーンも広そうです。また、たぶんですがアシモフ、クラークはもちろん、ハインラインやイーガンも好きなんだろうなと勝手に推測。

文章の良さ、内容の良さ、マニアックな良さと、本作はいろんな人を引っ掛ける釣り針があり、それにすっかり引っかかってしまいました。やられたという感じです。

傑作です。これはおそらく出版されると思いますが、多くの人に読んでほしいですね。

★★★ Excellent!!!

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 子供のころ、図鑑を見て宇宙に想いを馳せたことがあります。
 児童文学のような優しい文体。
 男の子が一人の女の子と出会い、宇宙を目指すように。
 宇宙飛行士になってからは月が舞台に移します。宇宙に馴染みのない人にもわかりやすく書かれたSF知識を下敷きに、月が故郷の子供たちならではの想いや悩みを丁寧に描いています。
 そして第三章、主人公の終わることのない探求。
 たった一つ手に入れたくて手を伸ばしても、届かない未来。
 想いを遂げるために、こんなにも試行を繰り広げるのか。その切ない願いは果たして叶うのか。

 たった二言の問いかけに応えたくて。
 エピローグを読んだあと、もう一度プロローグを読んでしまう。
 もしも、があるとすれば子供のころに出逢いたかった、そんな作品です。

★★★ Excellent!!!

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三つのTrackから構成される「ひとりぼっちのソユーズ」という物語はタイトルからも分かる通り宇宙を舞台にしています。
Track1ではセレーネという一人のか弱い少女との出会い、そして衝突を通じて成長していく主人公が描かれており、Track2では、宇宙飛行士となり宇宙で任務をこなしながら、唯一の宇宙人『ルナリアン』である少女との対話を通じて様々な考えを抱いていく主人公の姿がえがかれています。
しかし、そこまで読んで満足してはいけません。
この作品の最大の山場はTrack3にあります。
Track1,Track2の主軸となった二人の少女と主人公の過去と未来を超える壮大な物語が紡がれています。
ずっと張ってきた伏線が回収されていき、謎がすべて解けていくクライマックスではあなたはページをスクロールする手が止まらなくなるでしょう。
このレビューを目にとめた方。ぜひご一読を。

★★★ Excellent!!!

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知り合いに薦めたい小説ならごまんとあれど、子どもや孫まで読み伝えてほしい物語となると数が限られてくると思います。
ひとりぼっちのソユーズはそういう物語です。
人の心に財産として、小さく輝く星となって残る物語です。
小説は娯楽として一回きり楽しめれば十分、という世の流れの中で、こういった作品は稀有な存在ではないかと思います。

作品の良さはもう、読めば分かるというか読まないと分からない気がしますし、自分の語彙ではちょっと表現しきれないので書きません。
とにかくこの物語に、ユーリヤやソーネチカ、クドリャフカ、その他たくさんの人々に会えて良かった。
たくさんの美しい景色を見られて良かった。
たくさんの感情――好奇心や胸の高鳴り、後悔や挫折、苦悩と涙、そして希望を味わえて良かった。

レビューというよりただの感想になってしまいますが、自分の人生もきっと、こんなたくさんの人や物事との出会いや別れ、巡り合いによって成り立っているんだな、と噛み締めることができました。
そして、身近にいる人たちとの出会いを大切にしたいと思いました。

まだこの物語を読んでいない方、おめでとうございます。
ぜひ、ひとりぼっちのソユーズを読んで心打たれて下さい。

★★★ Excellent!!!

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ハロー、スプートニク。
you copy?

時空の概念を超えたところから、その声は届く。
彼をスプートニクと呼ぶソユーズは、
宇宙の中にただ一人しか存在しない。
どの過去においても、どの失敗する未来においても。

少年時代、宇宙開発史において特別な意味を持つ日付、
彼は特別な女の子に出会い、彼女のスプートニクになる。
人工衛星スプートニクは彼女の重力に惹かれて淡い想いを知り、
けれど、弱々しい星に過ぎない彼女の軌道からやがて離れる。

互いに引き寄せ合って公転する連星に、彼らはなれない。
幼い憧憬と後悔が、ひとりぼっちの二人を月に打ち上げる。
軌道を外れて宇宙空間にさまい出たスプートニクと、
迷子になったまま目的地にたどり着けないソユーズ。

彼の目を宇宙に向けさせたのは、一人の特別な女の子。
灰色の瞳を持つ、プライドの高い、黒髪のユーリヤ。
宇宙飛行士となった彼が愛するのは、一人の特別な女の子。
灰色の瞳を持つ、プライドの高い、白金の髪のソーネチカ。

二人の女の子に導かれて立つ月面という開拓地で、
彼は宇宙飛行士として、一人の人間として経験を重ね、
期を同じくして月面の開発は進められる。
課題を内包しながらも、おそらくは理想的な形で。

地球人は月を見上げて月に願いを託し、
ルナリアンは地球を見上げて憧れを募らせる。
人は国境線を持たずに生きていけないんだろうか。
地球と月がどれほど近くなっても、埋められない孤独がある。

月面の観測所が若い小さなブラックホールの観測に成功すると、
そこから放たれるバースト線に有意のメッセージが読み取れた。
高度な知的生命体の存在が有力視され、
人類の宇宙開拓は新たな展開を迎える。

老いた彼にだけは、そのメッセージの意味が理解できた。
何者が誰に対して送ったものなのか、それもわかった。

ハロー、スプートニク。
you copy?…続きを読む

★★★ Excellent!!!

――

小さな男の子は、魅力的な女の子に出会う。その子にあったことで、男の子の舵は月へと向かい始めた。
そこで成長した男の子が出会ったのは、魅力的で躍動的で女神のような小さな女の子だった。


track1、track2は人類の、そして主人公の成長物語として楽しんでいました。

でも、track3……ここにこの物語の真価があったんのですね。

この物語の結末がどうなるか、どこへ繋がっているのか目が離せなくなり、気が付くと一気に読んでしまっていました。
ラストに向かってストーリーが進んでいく様は、まさに圧巻。目の前に壮大な宇宙空間やブラックホールの美しい様や海や星が広がっているような気になりました。

この作品の魅力については、もう沢山の方がレビューを書いていらっしゃるのでそちらに譲るとして。

私が一番心惹かれたのは、人類の歴史の輝く未来とそこの至る困難さ、でもそれを乗り越えて試行錯誤を繰り返していく主人公の、もう一人の主人公の、そして周りの人たちの逞しさと力強さでした。

それと同時に私たちの未来にはいろいろな可能性が待ち受けているのだなと気づかされた気がします。

素敵な物語を、ありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

――

ネット小説はあまり読まない私ですがついついこの小説の重力に引きずり込まれ一気に全部読んでしまいました
作中色々な曲が出てきて話を盛り上げますが、私的にはQueenの'39もなかなかぴったりな曲だなあと思いながら読んでいました
なかなかグッとくる展開で非常に面白く、この感動を誰かに共有したい気持ちでいっぱいです(笑

★★★ Excellent!!!

――

この小説は引力を持っている。

最初はとても小さく、まるで無重力な宙の中をふわふわと漂っているような心地よさで、読者を迎え入れてくれる。
それは日常というどうしようもない重力に縛り付けられている僕を、ちょっとした宇宙旅行へと誘ってくれるかのようで、しばらくの間、毎晩寝る前に少しだけ一時の無重力遊泳を楽しませてもらった。

物語の舞台が月へと移行すると、引力もちょっと強くなった。
月の子の成長していく姿を、僕は時に微笑みながら、時にちょっと顔を顰めながら、でも概ね心地よく見守った。
仕事帰りに月を見上げると、そこにこの物語の少女が本当にいるように思えて、クソったれな日常がほんの少し、六分の一ぐらい軽くなったような、そんな気がした。

そして物語が複雑さを帯びてくると、引力はもう僕を決して放そうとしなかった。
そこで語られる物語は僕をワクワクさせ、そして酷く打ちつけた。
まるでお前のくだらない日常になんて、実は大した重力じゃないんだよ、と言わんばかりに。
それぐらい僕の心をがっしりと引き付け、僕は物語の展開に一喜一憂するようになり、ことごとく心の琴線に触れられる度、こみ上げて来るものを堪えたり、時には激しく解放したりした。

この小説には引力がある。
その引力に惹かれて、僕たちは集い、星の海を作り上げていくんだと思う。
この作品がここに存在する限り、ずっと。


★★★ Excellent!!!

――

人類はどうして月を目指すのか。
人類はいつだって未来を変えるために行動し、希望を求めて新しい世界を開拓していく。その先頭を進むのが宇宙飛行士。でもその希望を支えているものは……

まず読み始めてすぐに、すごくしっかりした知識で書かれていることに驚かされました。
そして次に、この作品はストーリーが面白いか面白くないかでは評価できないのではということに気がつき、それに驚かされました。
私はこの物語を何日かに分けて読んでいたのですが、読み始めて数日後、自分はどこか旅行にでもいっていたのだろうかという不思議な気分に陥るようになりました。どこか日常から離れた場所に行かなくてはならない用事があったような気がして、しかしなぜ自分がそんな感覚になるのか理由が分かりませんでした。しばらくしてそれがこの小説を読んでいるせいだと気がついたのですが、そうやっていつの間にか世界に引き込まれてしまうのがきっとこの物語のすごさなのでしょう。
そして、Track 3に入って。
この物語の本当すごさはTrack 1、Track 2で感じた感覚的なことではなかったということが判明。
未来を語るSFなのに、歴史を振り返らせ、リアルとフィクションの境界を曖昧にしていく見事さ。教訓や科学のあり方、哲学的なことなどを決して説教臭くならず、美しいまま感じさせてくれます。
宇宙にまつわる名言や、名曲、史実の粋な引用が随所に散りばめられ、そこから紡ぎだされるセリフの数々はどれも名言で、読んでよかったとしみじみ感じさせる作品でした。

皆さんもぜひ遠い宇宙に思いを馳せて打ち上げられてください。

★★★ Excellent!!!

――

 見て良かった。
 本当にこの言葉に尽きる作品。
 世界観がとても綺麗でありロマンがあり……キャラクター達にとても感情移入してしまう。
 本当に良かった。ネタバレになるので深く言えないが、キャラクターにも良かったと言って上げたい。そんな作品。
 間違いなく一見の価値有りです!

★★★ Excellent!!!

――

ある時は詩的に、ある時は科学的に、複雑な味のする奥行きのある物語です。スケールの大きさ故、後半の展開が若干跳び気味な気もしますが、それを埋めてあまりある引力がすごいです。各所に散りばめられた話題の豊富さや魅力的な登場人物、素晴らしいです!

★★★ Excellent!!!

――

この作品はとにかく素晴らしいです。ただただ素晴らしいのです。

テーマの宇宙や月に沿った比喩表現‥‥‥‥思わず胸がグッと締め付けられてしまう物語。


どれを取っても最高です!


語彙力がない、わたしが下手なレビューをして読者を減らさないか、心配なくらいに傑作なので、是非読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

――

こんなのはずるい、と思った。
だってこんなの、泣くしかないし、感動するしかないし、かといってその気持ちを綴ったところで、残念なことにありきたりで陳腐な言葉にしかならないのだからずるい。
……と、べそべそしながら、これを書いている。

たまらなくなってレビューを書きに来たけれど。残念ながら、この美しい物語を上手いこと言い表すすべを、言葉を、形容を、私は知らない。本当に、やれやれ、だ。

3部構成のこの物語は、第1部と第2部とで抱いていたイメージが、一気に第3部で覆る。
そして、第3部を読み進めたら――残念なことに、途中でやめることなんてできないのだ。
第3部を読み進めるのは、時間にゆとりがある、ついでに周りに人がいなくて邪魔されない時を全力でお薦めする。

星のように散りばめられた全ての欠片が、終着駅に繋がっている。
それを見届けることの出来た瞬間の歓びは、鳥肌、なんてものじゃない。


これ以上あれこれと叫び続けるのは、無粋だし、愚にもつかない面白みのないものだから割愛しよう。
だけど、最後に一つだけ。


心震える物語を、ありがとう。

★★★ Excellent!!!

――

登場するユーリヤもソーネチカも、とても強がりでいじらしい。とびっきり魅力的な女の子です。

壮大でロマンチックなSFの傑作で、多くの方に紹介したい作品。
うまく伝えられないのですが、各trackのひとこと紹介です。

track1 僕とユーリヤ。
永遠のスプートニクとソユーズの出会い。しかし、ユーリヤは……。

track2 ソーネチカと僕。
最初の一人、ソーネチカの孤独と僕。

track3 君は、僕は、ひとりぼっちじゃない。
壮大な宇宙。時空の果てで僕は君と再会する。

――僕たちはひとりぼっちじゃない。宇宙には愛が満ちているんだよ。

この感動を貴方にも是非。お薦めします。

あまりレビューになっていなくてすみません。
これは編集へのお願いになりますが、もし本作を出版するのであれば、20万字を半分に短縮するのではなく、是非とも上下2巻にしてほしい。そう願っています。

★★★ Excellent!!!

――

語句の選択と文章のリズムが心地よい小説。透明感があり、詩的で美しい文章です。これだけでも一読の価値があります。
なかでも、第1章の美しさは特筆ものです。

物語は、宇宙飛行士が宇宙を目指す理由と実践のお話ですが、そこで描かれる女性たち――ユーリヤとソーネチカが、非常に魅力的。ある種の神々しさを纏ったような彼女たちには強く惹かれます。

★★★ Excellent!!!

――

 一気に読んだとレビューしている人が多い中、自分はもともと読むペースが遅いので、何日もかけてゆっくりゆっくり読みました。
 何日か間を開けて読んでも--それこそ見上げれば月があるように--ストーリーを見失うことなく一瞬で戻ってこられる、シンプルでしっかりと芯の通った作品でした。

★★★ Excellent!!!

――

なんというものを読んでしまったのだろう。

と、いうのが感想です。
こんなに美しく面白い物語を読み、それ以外、なんと言葉にしていいのか分かりません。

まずは第一部だけ読んで味見でもーと思っていたのに、がっつり引き込まれて一気読みしてしまいました。そして読み終わってしばし経った今でも、まだ物語にどっぷり浸った心が現実に戻ってきていない感じがします。じりじりと心を焼くこの感覚、苦しいのに愛おしい。

SFはちょっと苦手という方にも読んでほしい作品です。
壮大な物語の終着駅を、貴方の目で是非、ご確認ください。

★★★ Excellent!!!

――

 カクヨムに「ひとりぼっちのソユーズ」という作品があること、そしてその作品の評判がとても良いことは前から知っていて、一気読みしたかったのでその環境が整うまで待ち、今日ようやっと読了しました。

 素晴らしい。

 語彙力のない貧弱な感想で申し訳ありませんが、それ以上にこの作品を的確に表現する言葉を知りません。言葉を尽くせば尽くすほどそれは陳腐なものに成り代わり、作品の本質から遠ざかっていくような気さえします。ただ、ただ、素晴らしい。だけど本作は読後に言葉を尽くしたくなる強い魅力も兼ね備えており、ここでレビューを終わらせてしまう気にもなれません。無粋を承知でもう少し語らせて下さい。

 本作は三部作です。少年期、青年(中年)期、壮年期と称するのが的確でしょうか。主人公を宇宙へ打ち上げる切欠となった少女との若かりし日々を書く少年篇、宇宙に上がった主人公と月で生まれた少女の交流を描く青年篇、そして、全てが一つの大きな道に収束する壮年編。どんどんとスケール感を増していく物語は心地よく、少年篇に登場した紙の金メダルを思い返しては「随分遠くまで来たな」と物語的郷愁に浸ることもしばしばでした。この感覚はSFの醍醐味だと思います。

 これだけ壮大な物語を書き上げる作者様の力量は確かであり、ストーリーライン、キャラクター、描写、構成、設定、小道具と全てが噛み合っています。赤煉瓦と薪暖炉の家に薄型プラズマテレビを持ち込むような野暮な真似はありません。読み手は瞬く間に透明で美しい世界観に惹きこまれ、いつの間にか「ひとりぼっちのソユーズ」の衛星――スプートニクとなってしまうことでしょう。


 ハロー、スプートニク。こちらソユーズ。新しい任務を告げる。

 「ひとりぼっちのソユーズ」を読了するんだ。
 
 you copy?

★★★ Excellent!!!

――

ほんとね、困るんですよ。
こういうものを書かれるとね、何も手につかないじゃないか。
1話だけちょっと……なんて無理無理、もう、最初の数行でみんな持ってかれて、そのままどっぷり。
何かに邪魔されでもしないと、世界に入り込んでしまって戻って来られない。自分がそのミッションに呑み込まれてる。
しまいには「なんだよ後でいいだろうるさいな、私は今ソユーズ読んでるんだ、邪魔するな、ソユーズの邪魔するやつは何人たりとも許さん」みたいになってきてしまって、完全にプライオリティをひっくり返されてしまう。
引力が凄まじいんだよ、誰だよ月の引力が地球の6分の1だなんて言ったのは、ブラックホール並みだよ、時間歪んでるよ、気付いたらだいぶ経ってるよ、おかしいな、なんでこんなことになってしまったんだ?
まったくもう、こんなに文句を並べたレビューは初めてだよ、本当に困るんだから、私の時間を返してくださいよ、プンプン、ああ、もう1回読んでこようかな。あと2~3回読みたいな。まったくもう。
映画化するときは誰より先に知らせに来てくださいよ? こんなに大変な事になっちゃったんだからそれくらいは当然ですよねぇ?

★★★ Excellent!!!

――

「僕」が出会ったのは、月を目指した僕にとって特別な少女と月のお姫様の皆にとって特別な少女。

過去と未来は繋がり始め、重力に引かれ合いながらやがて真実へと到達する。

そしてその二人の出逢った本当の意味を私達は知ることになる。

永遠と一瞬の、果てしない愛と宇宙のお話。

★★★ Excellent!!!

――

宇宙を背景に展開されていく物語。
読者は音を、景色を、世界を、文章から感じることが出来ます。

20万文字で紡がれる宇宙の物語。
圧倒的な分量と濃い内容でありながら、読後には終わるのが寂しいような不思議な感覚にさせられます。

ぜひ、読んでない方はご一読を。
読むことで、あなたの今見ている世界さえ少し変わってしまうかもしれません。

★★★ Excellent!!!

――

初恋物語を読んだ時とは微妙に違う、何か胸を掻き毟られるような切なさ、涙を流したくなるような哀しさと嬉しさが綯交ぜになった感情を覚えます。兎に角、心が洗われるような良い作品です。
この作品の良さは、他の方々の短編小説の様なレビュー文に現れています。何かを書かずにはいられない。そんな気持ちにさせます。
私の拙い文才では立派なレビュー文を書けないので、洒落を気取ってレビュー・タイトルを付けました。本作品は、ホラーではなく、SFです。プラネテスというアニメの終盤で、主人公が海に落ちた際に見た、人の繋がりの螺旋の幻みたいな内容です。人の繋がりだけでなく、色んな要素の螺旋なりループが張り巡らされています。
雰囲気は、インターステラというSF映画に似ていると思いました。(小見出しにもインターステラが有りますけど)
幾つかのレビュー文にも有りますが、読中読後、映像化して欲しい気持ちを抱きます。でも、絶対に不可能だと思います。書籍じゃないと、この作品の良さは伝わらない。
例えば、この作品では、意図して漢字を使わず、平仮名を選んだと思わせる箇所が星の数ほど有ります。その方が、優しい雰囲気を醸すし、感情移入し易くなるのです。こんな事って、映像化すると捨象されますから。でも、本当に書籍にはなって欲しいですね。本屋大賞を取れると思います。

★★★ Excellent!!!

――

 結論から。
 面白いです。3部からなる作品ですが、1部、2部から3部であのような展開になるとは思いませんでした。ぜひ最後まで読んでいただきたい作品です。
 
 また、主人公の1人称視点で物語は語られていきますが、これがロマンチックで魅力的な文章になっています。

 タイトルにあるように、この作品の中でいくつかの楽曲がでてきます。この楽曲を知らない方はぜひ一度聞いてみてください。より主人公の心情に近づけるでしょう。

 また、このタイトルは1部だけではなく3部まで読んで、改めて考えさせられました。

素晴らしい作品です。

★★★ Excellent!!!

――

私が読み始めた日が、ちょうど完結した日でもあり、1日で全て読みきりました。
SFと言って近年ありがちな、人型ロボットが戦うわけでも宇宙戦艦が戦うわけでもなく、月面開拓を目指す人類、その第一人者を主人公として、一生涯を書いたラブストーリー。

ワクワクや冒険心を満たすことを期待して読まないでください。

★★★ Excellent!!!

――

独特の文体で、淡々と進められる主人公の一人称。

最初は少しノれなかったとしても、その静かな言葉に耳を傾けていると、ゆっくりゆっくりと情景が広がって行きます。

主人公は決して特別なところのない雰囲気を漂わせているけれど、奥底に秘められたその小さな炎の揺るぎなさが凄い。

本人すら忘れてしまいそうな小さな炎になっても、それでも消えずに、ひたすら静かに燃え続けている。

そんな消えない炎に完敗しました。

★★★ Excellent!!!

――

 良い物語は、人の心を揺り動かす。読了と共に駆け抜ける感情が、その衝動が、読者の心にひと時の幸福と明日への活力を与えてくれる。
 「ひとりぼっちのソユーズ」は、そういうエネルギーに満ちた作品だ。

 この物語は宇宙を題材にしたSF小説だ。
 といっても、大宇宙を又にかけるスペースオペラではなく、物語は現代の日本から始まる。
 第一章「ひとりぼっちのソユーズ Fly Me to the Moon」では、お互いを「ソユーズ」「スプートニク」と呼ぶ二人の少年少女が描かれる。
 宇宙への想い、年齢と共に大きくなる心の距離、それを乗り越える絆。幼き日の憧憬と焦燥が描かれた本章は、まるで宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のように穏やかで抒情的な文体で描写され、青年時代の宝石のようなきらめきを凝縮した美しさに満ちている。ジュブナイルSFといってもいい鮮やかな青春の1ページ。この美しい日々が、まるで引力のように、物語を最後まで牽引していく。

 第二章「月のプリンセス When You Wish Upon A Star」では、夢のために進み続け、宇宙飛行士として成長した主人公と、月で生まれた少女ソーネチカの出会いと成長が描かれる。
 開拓者としての苦悩、この章で描かれるのは第一章で語られたような憧ればかりの宇宙ではなく、現実としての宇宙が描かれる。人が生活するにはあまりに厳しい宇宙と月の世界。その象徴であるソーネチカの美しさとは裏腹に、そこには地球人類社会の生みだした歪みが押しつけられ、宇宙の残酷さに押しつぶされる。主人公とソーネチカは、時にディストピア的な、理不尽な絶望に押しつぶされそうになる。けれど、登場人物たちは、時につまずき、時に迷いながらも、明日をよりよくするために努力しつづける。大人になり、どうしようもない現実を知っていく主人公とソーネチカ。けれど、その現実に諦観することなく、明日を…続きを読む

★★★ Excellent!!!

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これは、壮大なはじまりと終わりの、交響曲である。
たったひとつの約束からはじまった、生と死と死と死と死と死死死死死死死死死死……永遠に続く、五線譜の果ての「再会の物語」

これは、「たったひとつの解」にたどりつくための、「たったひとりの女の子」に逢うためだけの、並行世界すべてを天秤にかけた、果てしない「ロマン」だ。

なんか絶賛されてるし、プロローグだけ、試しに読んでみよう。
それは、とてもとても、命取りな判断だった。

今、私は、一秒も止まることなく、最後の終着駅までページをめくってしまった自分に気づき、激しく驚き、そして感動と共に、放心している。

こんな小説は、読んだことがない。

夏への扉?そんなものはもう、古臭い!

書籍化はいつだ?漫画化は?映画化は?

私は今、どうしても今、フルスクリーンでこの作品を読みたい。

ああ、私はついに、辿りついた。
この作品に、最高の拍手を。

…you copy?

――i copy!!

★★★ Excellent!!!

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世界観にどっぷり浸れる素敵な作品でした!
特に、トラック1,2とそれぞれ出てくる「特別な女の子」どちらもとても魅力的!
「ひとりぼっちのソユーズ」も、「月のプリンセス」も一気に読んでしまいました!
特に「ソユーズ」の終わりから「プリンセス」のオープニングへ移行する流れがとても気に入ってます!

そして、トラック3。「オデュセイアの恋人」
急に趣が変わる。少し困惑したし、こりゃ「読者も離れちゃうかな?」なんて思ったのは秘密だけれど(何様だ!)見捨てず(おいっ)に読むと、最後の最後で、とても暖かい幸せな気持ちになりました。
この作品がちゃんと終わる為に、しっかり飛ぶ為に膝を曲げてジャンプの準備をしたのが「オデュセイアの恋人」なんでしょう。
主人公が辛い思いを繰り返す。そりゃ読者も辛くなる。主人公だって逃げたくなる。
そりゃ読者だって逃げたくなる笑
でも、しっかり向き合った先に最高のエンディングが待っている。
ソーネチカの願い、ユーリアの願い。

うーん。とっても素敵なお話でした!
日曜日の午前を潰して読む価値がありました!
私なんかそのままプラネタリウムまで行っちゃいましたからね。

「良い作品は人を動かす」

私からは以上です。
素敵な作品、ありがとうございます!


★★★ Excellent!!!

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こう書くと某戦闘美少女アニメの劇場版のキャッチコピーみたいですが、大泉学園のアニメ制作会社は関係ありません。これ劇場アニメにしてほしいけど。

まず、タイトルからホロリと来ます。なんで泣けてくるのかわかりませんが、夢の国と一緒で魔法でもかかっているんでしょうね。

読み始めるとだんだん胸がズキズキして苦しくなって、途中で読むのをやめたくなりました。
それでも何度も読み返したくなります。
というか、心臓抉ってそのまま突き刺したくなる衝動に駆られます。

正直、図書館の本棚にしれっとおいてあっても誰もweb小説だとは思わないくらいの完成度です。

章題にある楽曲は、これを聴きながら読めということだと思います。星に願いを以外聞いたことないんですが。

綺麗な月が浮かぶ夜に、それぞれの曲を聴きながら月明かりの下で読むのがベストなお話です。

普段ツイッターやら人の作品のレビューやらでアレなことを言っている作者さんですが、内面はずっと繊細な方なのだと思います。

追記

ありがとう。

世界で、宇宙で一番大好きです。

★★★ Excellent!!!

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まず全体的に。

他にこの作品を紹介されていた方の言葉を拝借するならば、まさに叙情的SF。
丁寧で優しい文章と、宇宙への憧れや情景を掻き立てさせられる描写。
懐かしい感じがするなぁと思ったら、地の文が子供の頃に読んだ外国の児童文学の雰囲気によく似てる。一文一文味わいたくなります。
ただし、綺麗事ばかりじゃない。
人間が無意識に吐き出している毒と、その受け皿になってしまう人。エゴと善意の板挟みになる苦しさ。そんな人間描写がしっかり潜んでいて、読む人の胸を刺す。だからこそのめり込んで夢中になってしまうのではないかなぁと思います。

<一部>
最初にひとこと言いたい。
ユーリヤ可愛すぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
幼馴染との距離の変化、すごくリアルで痛々しくて切なかった。
時間は淡々と進んでいくけれど、取り戻せない青春の儚さを考えさせられます。

<二部>
最初にひとこと言いたい。
ソーネチカ可愛すぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
一部に比べ、現代よりも少し進んだ未来の情景。
序盤でソーネチカがぶつかるだろう壁は想像できてしまうのだけど、彼女の健気さに胸を打たれます。
あと主人公の一途さに確かに黄色い声援を送りたくなる。

<三部>
まったく……こんな素晴らしい作品を書き上げてしまうなんて、作者には本当にやれやれって感じだよ。
一部、二部とは打って変わり、少し哲学的なSFへの展開。これまで疑問に思っていた彼女の秘密についてもちゃんと触れられていて、今までの伏線を回収しきったラストには脱帽。

執筆お疲れ様でした。
素敵な宇宙旅行へ連れて行ってくれてありがとう。

★★★ Excellent!!!

――

SFってこうだと思うんですよ。

科学技術考証がどうとか、社会に対する批評性がどうとか、そういうことじゃない。
ひたすらなまでのロマンチシズム。
それがSFの本質だと思うんです。


地球上には複雑に絡み合った、現実的な問題が溢れてる。
宇宙は、世界は常に、残酷で、人類はちっぽけだ。
それでも――その先に未来があると信じて、あるいは個人的な感傷で、人はその一歩を踏み出していく。

一人の女の子との約束が、人類にとっての偉大な一歩になる。
そんな感傷、そんなロマンチシズム。



そうそう、これだよ。
こういうのを、こういう感情を求めてたんだ。

涙が止まりません。素晴らしすぎる。
さっさと書籍化してくださいw