第6話 告白


「そろそろ、僕の出番のようですね」

 ジュンイチは、ゆがんだ笑みを浮かべていた。


「ずっとミキのことが好きで、尾行したり、彼女の持ち物を盗んできたけど……。ミキは彼ができたと喜んでいた。ミキを自分だけのものにしたかったんだ。修学旅行のとき、橋の上で佇むミキを見ていたら、更に永遠に、自分だけのものにしたいと思い、橋からつき落としたんだ!」


 ゆがんだ愛というのだろうか。


 ヒロミは茫然としている。


 皆も唖然としていた。


「田中先生は、それを遠くからちょうど見ていて、お前が、ミキを突き落としたのではないかと言ってきた。確証はないけど、もしそうだったら自首したほうがいいとうるさくてさ。10年も言われ続けられたら、さすがにうざくて、始末する機会を狙っていたんだ」


「ジュンイチ、それで同窓会を開いたのか、アキトに頼んで」

 

 セイタの表情も固まっていた。


「そうさ。うるさいセンコーがいなくなり、セイセイしたよ」



 やがて、ジュンイチとアキトは警察に連行された。

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