FGO『セイバーウォーズ2』 感想(ネタバレ)
『もしも』
と誰かが言った。
『悪魔のような独裁者でも、正しく育てれば善の心が宿るのだろうか』
やってみないと分からない。
ならば、やってみようと物好きは行動した。
『悪の心』を持つ者に『善の思考』を。
だが、成長しても本質的に彼女は『悪』だった。
しかし、経験したことによって理性的には『善』となった。
『悪』であり『善』である。
『善』であり『悪』である。
相反する二つの要素。
確かにそれは危険な賭けかもしれない。
だが、育てた者は信じるだろう。
『悪』であろうと。
『善』であろうと。
『彼女』はきっと『自分の道』を歩むであろうと。
そして、いつか『彼女』は知るだろう。
自分が『悪』であるという真実を。
だが、現実は変わらない。
そのとき『彼女ら』は『悪』も『善』も言葉遊びのようだと気付くだろう。
『本質』は『運命』ではない。
『理性』は『絶対』ではない。
その狭間で自分の歩む道ことが『自分自身』なのだと。
『神様』だってその道を否定することはできないのだと。
さあ、宇宙は広い。
善と悪は今も昔も変わらずに蔓延っている。
それでもそこで『自分』を貫き通せるのならば。
おそらく人生は豊かで楽しいものになるだろう。
――――
さて、遂に『サーヴァントユニヴァース』の内情が暴露されてきましたねー。人類の後に『サーヴァント』がメインプレイヤーとなった世界が『ユニヴァース』です。
ぶっちゃけ『FGO』の世界観から考えると4か5ぐらい上の次元のお話でしょう。『サーヴァント』が宇宙規模の『プレイヤー』となった世界観ですので、さすがにそこまで行けば『クトゥルフ』系の神様とも戦えるわけです。
でも、『人間』がまだ多少は生き残ってるというのは以外でした。
少なくとも『マスター』の七人は生存しているという状況のようです。
(閉店後のボイスを聞けば分かりますが、『彼』も生きています)
(ただこの宇宙における『マスター』の役割は不明)
シナリオも『色物』の設定なのにめっちゃ面白かったです。『スペースなんてパチモンだろ』と思ってたのに、終わったらガチャ回しちゃった(汗)
全体的にギャグなんだけど『要点』はきちんと押さえてあるから面白い。
『えっちゃん』も出番が少ないのにとても良かったです。
たぶんそのうち『謎のヒロインXX(オルタ)』で復活すると思われ。おそらく『セイバー』で『謎のヒロインX』が悔しがる展開じゃないでしょうかね。
更に『星5』ではないかと推測しています。
あんこくうパワーですね(笑)
さてさて、今回のテーマは『善と悪』です。これは『Sイシュタル』と『アシュタレト』の関係性だけではなく、『謎のヒロインX』と『謎のヒロインX(オルタ)』との関係性にも掛かってるわけです。
まあ、そもそも『善悪』など曖昧なものであり、『善人が悪行を為し、悪人が善行を積む』というのも珍しくないことです。『迂闊な善意』が破滅を招くというのもよくあるお話。
もっとも今回のテーマ的には『根本的な善悪』です。生まれながらにして持った『性質』であり教育的環境によって芽生える『理性』によって導き出される『善悪』ですかね。
『そもそも人間は善なのか。それとも悪なのか』
という哲学的テーマはさておき。
所謂『悪』というものに堕ち易い性質を持って生まれてくる人間はいるわけです。
ただ『悪の性質』を持っているとしても必ずしも『悪』になるとは限りません。
『生命体』というのは良くも悪くもそこまで単純ではないわけです。
異なる価値観を持った『怪物』ですらエラーを起こすわけですから。
『設計図通り作られた存在』が『設計図通りに動くとは限らない』わけです。
(SFではこの『悪の性質』を持つ人間を始めから排除するというお話もあります)
(ちなみにロボットの善意と人の善意の違いを描いた作品もたくさんあります)
まあ、なかなか『完全な善人』とか『完全な悪人』など存在せず。たいていは『中途半端な善人』とか『特定の人間には悪人』とかそんな感じですよ。『豹変』するのを見るとけっこうびびりますよ(汗)
こういう人間の善悪に興味があるなら『鬼平犯科帳』とか面白いのでお薦めです。
『必殺仕事人』もいいかもしれません。物凄いギャグのときもありますけど(笑)
時代劇は『人間』を描いた作品も多いので、そういうのに興味があるなら色々と探してみるとよろし。
『SF』と『時代劇』というのはまったく違うジャンルですが似てる部分もあるんですよねー。『未来』と『過去』の違いがあれ、その両方とも『人の本質』を描こうとする部分があるように感じられます。
でわでわこの辺で。
次は短めの小ネタで『何か本が曲がってるよ』というお話。
どういう話だよ(ミムラ風)
<完>
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