読書感想文『三体』(ネタバレなし)

 一部の界隈でちょー話題となっている中国SF小説の『三体』の感想でふ。

 と言っても世間的(一般的)にはまったく話題になっていないと思われます(汗)


 この作品を一言で表すなら『本格派SF』でしょう。

 かつてあった『SFの流れ』を組む正統派の一つ。


 読んでいてSFの血筋を感じます。

 昔読んだSFの名作を思い出すような作風ですね。


 SFであり、文学的であり、ミステリーでもある。

 読んでいて自分の中でこの物語をきちんと消化できたのか不安になる作品。


 三部作の一作目なのですが、すでに壮大なナニカを見せ付けられたような気がします。評判どおりの面白い作品でした。 


 ただあまり『エンタメ的』ではありませんね。『昔の古臭いSFが好き』とか『文学作品が好き』みたいな方なら面白いと思うかもしれませんが、日本ではあまり流行らんかもね。科学的な説明もけっこう多いですし、地味ではあります。


(エンタメ的には『イルミナエ・ファイル』の方が面白い)

(ところで続編はどうなっとんでしょうか?)


 今のところはこの作品を通して描かれる『テーマ性』の方が面白い。

 その『テーマ』が二作目、三作目によってどう変化するのか興味があります。


 そういう意味では『カラマーゾフの兄弟』にも近いかもしれません。

 まあ、あれは続編が出てないのであくまでも想像に過ぎませんが。


 その辺りの話は次の『超ネタバレ』の方で。

 ほんとに超ネタバレで話しますのでご注意を。


 個人的には第一部(第一章)の『沈黙の春』だけでも読む価値がある作品だと思いました。この部分だけでも物凄いエネルギーが渦巻いてます。一気に引き込まれた。


 では、残りは『超ネタバレ』の方で書きます。今回は短めですが、これはネタバレしないで読んだ方が面白い作品ですので、あまり書けることがない(汗)


 そういう意味ではもしかすると次の文章は誰も読まないかもしれませんが、まあ、いちおう残しておきます。


 自分の感想を得たうえで、小生の感想とすり合わせると新しい発見があるかもしれません。読んでないのにネタバレ読む方に関しては知らん。自己責任ですよー。


 でわでわ。


<続く>

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