『Fate/EXTRA Last Encore』 四話 感想(ネタバレ)

『赤セイバー』の可愛さ控えめ。

 終わり(爆笑)


 その分、戦闘シーンは前より良かったですね。

 あれが『緑アーチャー』の本来に近い戦い方かと。


 彼が『主人公』を直接狙わなかった理由は次回以降で種明かしでしょう。

 ゲーム版をプレイした方にはこの辺りのやり取りも楽しめると思います。


 しかし、四話は『情報量』が多くて大変です。

 この一話で今までの二話分ぐらいの情報を読み取ることができます。


 時系列の整理がちょっとややこしいです。おそらく『ゲーム版の知識』があるため余計に混乱しています。それを知らない方が単純に理解できるかもしれません。


 まあ、『差』を楽しめるのはゲーム版をプレイした視視聴者だけですけどねー。なかなか『悪質』な手法です。単純にアニメ化しないところがいつもと同じ『本気』なんだろうなーと思いますヨ。


 今のところ見ている感覚としては『ガンダム Gのレコンギスタ』に近いと思われ。一つ一つの情報が世界観や状況を知るための伏線になっている感じですね。登場人物が会話のキャッチボールを出来ているので、難易度は低くなりますが。


 種明かしをしながら更に伏線を張るという構造なのでかなりややこしい作りになっています。一つの『なぜ』が解明されると次の『なぜ』が思い浮かぶ仕組み。ミステリー作品に使用される手法でもあります。


 ただ今回で『主人公の立場』と『視聴者の立場』があまり変わらないということは明かされたので、そこまで深く読み取る必要はなくなりましたけど。


 主人公と『怒りと憎しみ』を持って『上を目指している』という状況です。それ以外は本人も分からず、ただ残されたルールに従って進んでいかなければならない。


 今の『主人公』は簡単に言えば『状況に流されている』だけの存在です。

 ただ自分の内側にあるものが『確かである』ということだけを信じて。


 その辺りが『赤セイバー』との交流や『マスター』との殺し合いの中でどう変化していくのかというのがこれからのお話。


 この変化がすでに終わっているのが、『主人公以外のマスター』なのですが、彼らも主人公たちと関わることによって変化するという物語です。『シンジ』が『マスターとしての終わり』を受け入れたように。


 全体的に見るとややこしいですが、聖杯戦争という視点で見るといつも通りの『Fate』になっているかと。願いを賭けた殺し合いの中で良くも悪くも変化していくというのが『Fate』という物語ですので。


 たぶん要点要点で説明はされると思うので、理解が難しい視聴者は単純に『願いを賭けた殺し合いの物語』として見ると楽しめるかもしれません。互いの命を燃やし尽くすような状況に物語が生まれるわけです。終わり。


<五話に続く>

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