読書感想文『祝祭と掃苔 入賞者ツアー』(ちょいバレ))

『恩田 陸』氏の『蜜蜂と遠雷』の短編(追加エピローグ)

『蜜蜂と遠雷 ピアノ全集[完全盤]』についてくるおまけにして本体です。


 内容は買った人のお楽しみということで秘密ですが、作中で語られなかった『意外な設定』が語られています。言われてみればそうなのですが、『蜜蜂と遠雷』本編ではまったく疑問に思いませんでした。『思い込み』って面白いですヨ。


 というか、これはわざと『カット』した部分でしょう。

 そのことによって『異邦人』はより『異邦人』となるわけです。

 ネタバレ禁止。


 うーん、ちょっと興味深いですネ。

 読者に『どの設定を開示するか』によって、受ける印象が大きく変わります。


 作者から全ての『情報』が与えられるわけではなく、作品にあった『情報』が選ばれているわけですな。不自然にならない形で『選別』しているということでふでふ。


 それにしても、短いお話なのにとても面白かったです。

 ちょっとした会話でも登場人物が『生き生き』してます。

 やっぱり『短編集』とか読んでみたいなー。

 

 たぶんこの作品もその『短編集』に収録されるような気がしますネ。

『蜜蜂と遠雷』ぐらい面白い作品だと、枝葉から様々な物語が想像できて、読んで見たいなーとしみじみ思います。今回幾つか『伏線』も張られているようなので期待してますヨ。

 

<音楽はゆっくりと聴いております>

 

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