物語は誰かを傷つける凶器でもある

 架空の物語でも人を傷つける凶器になります。これは『殺人』などの犯罪事件を扱ったミステリー作品には常に付きまとう問題です。


 大きな事件や災害があった場合に、テレビなどが『自主規制モード』に入るのもそのためです。小説や漫画などより人の目に触れる機会が多いので、ある程度配慮する必要があるのです。


 ライトノベル系の作品ではあまり問題になることはありませんが、一般小説の中には『実際の事件』などをモチーフにした小説などもあり、一歩間違えると様々な人を傷つける凶器になる危険性が伴います。


 特に『社会問題』のようなテーマに挑む場合は、迂闊な知識だけで書こうとしたり、『一方的な偏見』だけで物語を構成しようとするのは、とても危険な行為です。本気で書きたいならば、念入りな取材が必要となります。


 物語というのは架空のお話ですが、架空だからといって何をしてもいいというわけではありません。このことに関しては長い間ずっと議論され続けている部分なので、『どこまでならば良い』ということは明言できません。


 人によっては『男性がお姫様を救出する物語』を『男女差別』だという方もいます。『バイオハザード5(ゲーム)』のときにも一騒動ありました。『女王の教室』という作品にも様々な意見が寄せられ、最終的には賛否両論の作品になりました。


 他にもハーレム系作品なども『女性蔑視』という批判を浴びることもあります。逆ハーレムの場合も同じでしょう。まあ、この『逆』という言い方自体が『男女差別』であるという指摘もあるかもしれません。


『表現の自由』という言葉はいろんなモノと衝突し易いということを覚えておきましょう。それが許される、許されない、というのは時代と共に大きく変わりますので、ご注意ください。


 うーむ、あんまり書くと怒られそうだなぁ(汗)

 気軽に扱うべきテーマでも無いのでこの辺りで撤退ですかね。

 いろんな意見があるということだけでも認識しておきましょう。


 もちろん全ての意見を聞いていたのでは、『物語を想像すること』は不可能に近いので、そのためにも『住み分け』をしているわけです。この領域はこういう人たちの生息地域ですよーという意思表示のようなものです。


『オタク文化』などはこの『住み分け』によって発展してきた文化でもあります。当初から不快感を示す方々はいましたし、今もいるでしょう。


 そのため『住み分け』というのが様々な分野で必要なのですが、『住み分け』ができているからといって、何をしてもいいということではありません。


 これは物語の問題だけではなく、様々な分野で議論され続けている本当に難しい問題なのです。最近ではマスコミの対応なども議論の対象になっています。ネット人口の増加により、ネット上でも様々な問題が浮上し始めていますね。


 うん、ここで限界だな(汗)

 もっと深く語ることもできますが、これ以上『カクヨム』で語るのは危険でしょう。『性善説』『性悪説』『欲』『悪徳』というような話にもなってきますので。

 人の心を魅了するのは光だけでは無いのです。


『人間とは何ぞや?』なんてのは、小生の語るべき『テーマ』ではございません。

 まあ、プロを目指すような作者様ほど、この手の問題と直面し易いということだけは認識すればいいかと。


『やすらぎの郷』というドラマでも、少しだけこの問題に触れていましたね。脚本家の方にもそういう経験があるのだろう、と感じました。


 では、またそのうち。


<傷つけあうのもまた人生なり> 

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