WEB小説の深遠
WEB小説『俺のロボ』(なろう)が更新され、読んだら面白かったので、何か更新することにしました(笑)
さて、あまり同意は得られないかもしれませんが、この作品はちょー面白いのです。たぶん書籍化はしないと思いますが、したら絶対買う作品の一つだと思います。
このようにWEB小説の中には『書籍化するのは難しいけど、個人的には面白い』という作品が多々あり、それを探すことこそが『WEB小説読みの醍醐味』であると言えるます。
なんせ、本屋を探しても読めないような作品が眠っているのですからねー。
人によっては唯一無二の宝物とも言えるでしょう。
さてさて、これは当たり前のことですが、本屋に並ぶ多くの作品に『型』というものが存在します。それは『小説』という形を整えるために必要なことであり、もっと言うならば『売れ易い小説』を製作するために重要なことなのです。
ですが、一度それが凝り固まってしまうと、それ以外の作品を出版することが難しくなることがあります。
その理由は物凄く単純で、その他の作品は『売れるか分からない』からです。
物事を逆に考えるならば、『今売れている型があるのに、それから逸脱する理由がない』ということになるでしょう。
はい、これも『信頼と実績』の問題ですね。
売れたという『信頼と実績』がある型があるのに、売れるか分からない『信頼と実績』が無い新しい型を使う必要性があまりないのです。
別の言い方をすれば『大きな冒険をする必要が無い』という言い方もできるでしょう。余計なリスクは背負わない。手堅い利益を追い求める。企業としてはふつーの戦略の一つです。
それはそれは素晴らしいことですが、多くの出版社がそれをすると、本屋に出回る作品のジャンルが縮小化してしまいます。売れ難い作品より、売れ易い作品を優先するのは当然のことですしおすし(後は作家さんと出版社側の信頼と実績の問題)。
というのが、商業作品の諸事情というやつでしょうかね。
もっともWEB小説だってあまり違いはありません。
『なろう』さんでは『異世界』『チート』『ハーレム』『最強主人公』という要素が入った作品が有力であり、これもその場所で『読まれている型』と言える存在です。
ただ商業作品に比べ、WEB小説の方が冒険し易いという大きな利点があります。
そのサイトの規約さえ破らなければ、どんな作品でも発表することができるのです。赤字という概念があまり無いわけですから。盗作はもちろん駄目ですけど(汗)
もちろん先ほど書いたように『読まれている型』というのは存在し、それを逸脱すれば『読まれ難い型』になってしまします。
ですが、作者様のやる気さえあれば、それが商業的に失敗する読者数だったとしても、そこに失敗という文字は無いと思います。それがどんな規模であれ、作者と読者の関係が成立していれば、WEB小説としては成功していると言えるでしょう。
もっと極端なことを言えば、誰一人読んでいなくとも作者様が楽しんでいれば、それはそれで大成功と言えるかもしれません。この駄文のように(笑)
WEB小説というのは、独り善がりな世界でもあるのです。
誰かが『おまえの文章つまらねーよ』と言っても、『知るかボケ』で終わらせても構わない世界だと思います。『読むな』とまでは言ってはいけませんが、『つまらないなら読むな』ぐらいは許されます。
WEB小説の世界では、作者様の方が強い立場であることが多々あります。
実際、読者に嫌気が差して連載を止めた方もいます。
書籍化なぞ望まず、趣味だけで書いている作者様も多いです。
このように商業作品とは環境が大きく異なるため、WEB小説には本当に様々な作品があります。
例えばカクヨムなら『オレオ』とかですね(笑)
まあ、これは極端な例えですね。他にも今のカクヨムにはありませんが『変性意識上のアリア』という作品もかなり凄い作品でした。別の場所にはあるようなので、興味がある方はどうぞ。人を選ぶ作品ですが(汗)
というわけで『書籍化するのは難しいけど、個人的には面白い』という作品はWEBの中にたくさんあるので、皆様方も自分に合う作品を探してみましょう。
ただ商業作品より他人の意見は当てになりませんので、ご注意ください。
探すのは大変ですけど、見つけたときの喜びは凄まじいのですよー。
終わる。
<探せ探せどこまでも。世界の果て、地獄の先まで探しに行け>
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